2020.12.24
農学部×(株)すき家「DONBURI!ザワールドプロジェクト」最終報告会を開催
株式会社すき家と龍谷大学農学部は、2020年8月から共同で製品開発プロジェクト「DONBURI!ザワールドプロジェクト」をスタートさせました。本プロジェクトは、どんぶりをテーマに、学生の自由で斬新なアイデアで新たな「DONBURI(どんぶり)」を考える正課外活動です。学科を問わず、農学部1年生から農学研究科に所属する学生が22チーム(約70名)にわかれて活動を行いました。1チームは1~5名ほどで、チームごとの活動です。
コロナ禍の影響により大学での対面活動が困難な状況で、オンラインツールを使いながらコミュニケーションを図り、アイデアを出し合いました。
条件は、牛肉を使うこと。その他は自由な発想でどんぶりを考えます。このような企業と連携したプロジェクトは今年度で4度目になります。
■参考
2016年度:ハウス食品
2017~2018年度:(株)ローソン
2019年度:伊那食品工業(株)
2020年12月24日(火)、プロジェクトの集大成として「DONBURI!ザワールドプロジェクト」最終報告会を開催しました。約半年間かけて開発した成果の発表です。学生たちは、誰もがイメージする「牛丼」の固定観念を打ち破るべく、意外な材料を組み合わせたり、カロリーや値段を考慮したりしながら、新たなどんぶりを考えました。最終報告会はポスターセッション形式でおこない、各ブースを訪れた審査員に、学生たちがアイデアを懸命に伝えました。
株式会社すき家・株式会社ゼンショーホールディングス様より、中央技術研究所所長 永井元氏をはじめとした4名の方と、龍谷大学より、横田岳人瀬田教学部長をはじめとした4名が審査員となり、独創性や表現力、実用性、問題発見などの観点から審査しました。上位チームには各賞が授与されます。
当日は、コロナ感染予防対策として、アルコール消毒やマスク着用を徹底しながら、複数の会場に分かれて実施しました。審査員は、学生ならではの視点、農学部生ならではの感性が光ったアイデアと学生らの熱の入ったプレゼンテーションに興味津々で聞き入っていました。
【表彰結果】賞名:チーム名(企画内容)
1.すき家賞(企業様の点数が最も高い):チーム牛しゃぶ(アボタコ丼)
2.学長賞(総合点1位):チームどどん(相性ばつぐん!牛すじ煮込みのとろとろボルシチ×牛丼)
3.龍谷エクステンションセンター長賞(総合点2位):チーム資源3女(キンパ風牛丼)
4.瀬田教学部長賞(総合点3位):スパークル(ごろごろ野菜のデミグラスシチュー)
5.農学部長賞(総合点4位):チームこってり(ピリ辛和風混ぜ牛丼)
6.農学研究科長賞(総合5位):team itko(ねぎ塩牛丼)
受賞チームには賞状と副賞が贈呈されました。その後、審査員からご講評をいただき、本プロジェクトの最終報告会は、幕を閉じました。
今回、栄えある「すき家賞」を手にしたチーム牛しゃぶは、食品栄養学科1回生のチーム(2名)でした。そんな2人に受賞インタビューをしました。
【受賞インタビュー】
Q 入学してから、ほとんどの授業がオンラインの授業でしたが、どのように知り合って、このプロジェクトへ参加しようという話になったのでしょうか?
A お互い高校からの知り合いがいない中、学籍番号が前後であったことをきっかけに仲良くなりました。もともと商品開発に興味があったことや、オンライン授業の中、何か新たなことに挑戦してみたいなと思い参加しました。
Q 今回、すき家さんとの企画でしたが、特に心掛けたことや、アイデアのポイントは何ですか?
A コンセプトとして、男性だけでなく女性や子供という新たな客層をターゲットにしていることを知り、全ての客層に満足していただけるどんぶりを作ることを心掛けました。また、インパクトのある見た目に仕上げ、写真映えする栄養バランスの良いどんぶりを作るよう考えました。
Q 活動の中で、特に大変だったことは何ですか?
A ご飯にもアボカドやビーンズなどの他の具材にも合い、タコライスの邪魔になることなく引き立ててくれるようなソースを作ることや、栄養バランスに配慮した上でカロリーを抑えることが大変でした。
Q このプロジェクトに参加した感想を教えてください。
A 正直このような素晴らしい賞を頂けるとは思っておらず思いがけないことでしたが、試行錯誤しながら2人で作ったどんぶりを選んで頂けて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
頭の中で巡っていたささやかなアイデアが「形」になるワクワク感や楽しさを感じてもらうことができたと思います。社会へ繰り出すきっかけや就職活動にも役立つに違いありません。
コロナ禍の影響で、活動が制限される中、学生たちは「なにかに挑戦したい!」「新しいことに取り組んでみたい!」という思いをもって取り組みました。思っていた以上に大変だったこともあると思いますが、少しでも学生たちの学びに繋がっていれば幸いです。
大学生活を思うように過ごせていない学生たちが学びを止めない場所であり続けるため、農学部では学生の安全に配慮しつつ、学びの支援をおこなっていきます。これからも龍谷大学農学部生・農学研究科生の活躍にご期待ください。