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2021.01.22

新春シンポジウム「臨床宗教師研修の闇と光」を開催しました【文学部】【実践真宗学研究科】

2021年1月13日(木)、新春シンポジウム「臨床宗教師研修の闇と光」がオンライン(ZOOM)にて開催されました。

プログラムは、以下のとおりです。

講師 谷山洋三氏(東北大学文学部准教授・龍谷大学大学院実践真宗学研究科アドバイザリーボード)
演題 「臨床宗教師の現状と未来」
ドキュメンタリーフィルム上映
「臨床宗教師研修で学びあえた大切な物語 Episode7」
製作 鍋島直樹(龍谷大学大学院実践真宗学研究科長・臨床宗教師研修主任)
2020年度臨床宗教師研修生 柳田、佐々木、吉水、新發田
実践真宗学研究科科長補佐 那須英勝教授
実践真宗学臨床宗教師研修副主任 森田敬史教授、打本弘祐准教授

はじめに、阪神淡路大震災26年、東日本大震災10年、COVID-19感染1年を迎え、亡くなった方々を追悼し、共に手を合わせました。鍋島研究科長は「悲しみを思い起こすと、大きな慈しみに包まれます」と伝えました。次に、森田敬史教授より、臨床宗教師・臨床傾聴士研修の募集要項を発表しました。
記念講演では、東北大学文学部准教授の谷山洋三先生が、「2017年から資格認定を受けた臨床宗教師が約200名となり、これからも養成教育を共につづけていきましょう。USAでは、仏教チャプレンが、無常と縁起の教えを支えとし、どんな患者も闇の中で優しい光を放っています」とご発表になり胸があつくなりました。研修生の吉水さんが看護師を支えたい気持ちを伝えると、谷山先生は「COVID-19の不安の中で、臨床宗教師がオンラインや電話で医療スタッフの気持ちを受けとめていますよ」と答えてくださいました。
鍋島製作のドキュメンタリーフィルムは、COVID-19感染防止のために中止せざるを得なかった実習の悲しみ、しかし後期、あそかビハーラ病院でできた個人自習、神戸赤十字病院でのオンライン実習、研修生の学び、指導教員のメッセージを映し出しました。打本准教授は、「私は<常在臨床>という言葉を大事にしています。今年は、電話やオンラインもその臨床の一つであると思います」と述べ、森田敬史教授は、「あそかビハーラ病院がCOVID-19対策を徹底し、実習を受け容れてくださったことによって、研修生が現場で初めて大切なことに気づくことができました」と述べ、鍋島教授は「悲しいのはそれだけ愛している証。だから悲しみを強さに変えてゆきたい」と述べました。
上映後、森田教授は、年末年始に大変な想いで製作された映像であり、ドラマではない真実の記録として未来に残りますと鍋島主任を労いました。2020年度臨床宗教師研修生を代表して、柳田慶慈さんが言葉を述べました。研修生も教員も自分の言葉で研修における反省と今後の目標を明確に語り充実の様子が伺えました。
アドバイザリーボードの谷山洋三先生は、「研修は終わっても、臨床宗教師はこれがスタートであり、次の課題に向かって自分を見つめつづけてほしい」と激励メッセージを送りました。
最後に、実践真宗学研究科長補佐の那須英勝先生は、今までのすべての努力を労い、包み込むような温かい謝辞を述べられました。
特に、次年度より宗教者でない方でも受け入れできるように「臨床傾聴士研修」プログラムがはじまり、「臨床宗教師研修」プログラムとともに実施されることが発表されました。
詳細は、次のURLよりご確認ください。

「臨床宗教師・臨床傾聴士研修」教育プログラム
URL紹介
URL 2021年度「臨床宗教師研修」募集要項
URL 2021年度「臨床傾聴士研修」募集要項



鍋島直樹(龍谷大学大学院実践真宗学研究科長・臨床宗教師研修主任)


講師 谷山洋三氏(東北大学文学部准教授・実践真宗学研究科アドバイザリーボード)


実践真宗学研究科科長補佐 那須英勝教授


総合司会(実践真宗学研究科1年 西井賢俊さん)


2020年度臨床宗教師研修生代表報告(実践真宗学研究科2年 柳田慶慈さん)


実践真宗学臨床宗教師研修副主任 森田敬史教授


実践真宗学臨床宗教師研修副主任 森田敬史教授(左)、打本弘祐准教授(右)