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2021.03.24

農学部の取り組みで『龍谷ICT教育賞』を2件受賞!

 2020年7月、コロナ禍において授業運営に尽力している教員や、学生の学修意欲向上に努めている教職員を対象に、優れた取組を称賛する「龍谷ICT教育賞」を創設され、【個人・グループ部門】と【組織的取組】の2つの部門が設けられました。応募があった29件の取り組みのうち、「龍谷ICT教育賞」として「個人グループ部門」から6件、「組織部門」から3件、合計9件の取り組みが選出されました。その中で農学部関連の取り組みが2つ選ばれました。

【個人・グループ】
タイトル:予想を出し合い実験で確かめる双方向授業「物理学概論・実験」のハイフレックス化の試み
申請者:舟橋 春彦(農学部非常勤講師)、辻村 真衣(農学部ラボラトリー助手)、原田 賢(農学部実験・実習助手)、森本 彩花(農学部教務課)
内容:舟橋先生担当の「物理学概論」と「物理学実験」。実験は、対面でおこなうことが望ましいなか、オンラインでも今までの質をそこなうことなく学生に授業を提供できるか検討。今回は、対面とオンラインの両方を組み合わたハイフレックス化に挑戦。放映機器や学生への実験機器の郵送で、オンライン参加学生から対面参加学生と同じような感想を得ることができた。

【組織的取組】
タイトル:コロナ禍において入門ゼミで行った挑戦と醸成
組織:農学部食品栄養学科
申請者:石原 健吾(農学部食品栄養学科教授)、田邊 公一(農学部食品栄養学科教授)、中村 富予(農学部食品栄養学科教授)、岡﨑 史子(農学部食品栄養学科講師)
内容:入学仕立ての新入生にとって、1年生前期は、大学の仕組みや利用施設、課題の作成方法や友人作りまで、楽しみな反面、不安もたくさんある時期。少人数でクラス分けされた「入門ゼミ」も、オンライン授業となり、新入生は大学に足を踏み入れることなく、学生生活がスタートした。そんな中、少しでも大学のこと、瀬田キャンパスのこと、農学部のこと、食品栄養学科のこと、教員の自己紹介などについて、動画を作成し、新入生に入学した感覚を少しでも味わってもらおうコンテンツを公開。他にもオンライン交流会なども開催して学生間、学生と教員間の距離を近づけた。

 また、9件の中から、「龍谷ICT教育賞・学長賞」が選ばれますが、その審査会が本学FDフォーラムとして開催され、それぞれの取り組みを紹介した動画で審査がなされました。学習(教育)効果の向上や対面授業における課題の基準において、総合的に審査がなされ、学長賞が決定しました。

 この学長賞を受賞したのは、「オンデマンド授業における実物教授の実践」をテーマとした教養教育科目非常勤講師の野村康之先生です。野村先生は、2019年3月から龍谷大学食と農の総合研究所の研究員として所属されており、農学部棟9号館で研究を行っている様子を拝見します。

 紹介された取り組みは、どれも非常に先進的でユニークな内容でした。
 必要に迫られて始まったICTツールを駆使した取り組みですが、その効果も検証されつつあります。教育・研究に大いに役立て、有意義に活用していければ、さらなる発展が見込めるかもしれません。

■参考
・龍谷大学HP「龍谷ICT教育賞」
第16回龍谷大学FDフォーラムを開催
農学部HP
物理学概論・物理学実験の紹介
食と農の総合研究所


「コロナ禍において入門ゼミで行った挑戦と醸成」


「予想を出し合い実験で確かめる双方向授業「物理学概論・実験」のハイフレックス化の試み」