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2021.03.19

農学研究科初の博士後期課程修了生

 2021年3月19日(金)、龍谷大学農学部および大学院農学研究科の2020年度学位記、卒業証書・学位記授与式が、瀬田学舎にて執り行われました。良く晴れた青空のもと、新たな門出を迎える卒業生・修了生がキャンパスに集いました。
 その中でも、大学院農学研究科の博士後期課程を修了した学生は、2018年度入学生。本研究科の第1期生です。第1期生は全員が職を有する社会人で、伝統産業や文化継承発展に従事する社会人大学院として、仕事と学業の両立を図りながら、教育・研究活動を進め、今般、博士号取得に至りました。
 この第1期生として入学した京都老舗有名料理人3名(才木 充 氏(京料理 直心坊さいき 3代目主人)、中村 元計 氏(一子相伝なかむら 6代目主人)、髙橋 拓児 氏(京料理 木乃婦 3代目主人))も、伏木 亨 教授らのもと指導を受け、研究活動に励み、自身の研究を博士論文にとりまとめました。料理人が博士号を取得するのは世界的に珍しいことです。彼らは、研究成果を数々の学会やシンポジウムで発表しました。実践現場で得た熟練の技と感覚を学問と結び付けることで新たな知見が生まれ、科学的な立証がさらなるものづくりに役立てることができると考えられています。長年の研究活動について非常に大変だったと話す談笑の傍ら、「料理人が社会に貢献するために学力を上げることに意味があり、若手(料理人)に続いてほしい」という声が聞こえてきました。
 龍谷大学大学院農学研究科は、「食」と「農」を一体的に捉えた実践的な教育研究を特徴としており、国内外の諸課題に向き合い、持続可能な社会の実現に貢献すべく、問題解決に取り組むことができる高度専門職業人、研究者の養成を目指します。実務経験と科学の融合を図り、伝統産業や文化継承発展に従事する社会人の育成にも力を入れて活動してまいります。

■ 参考
○学びにかんして
龍谷大学大学院農学研究科HP
大学院入試情報※随時更新されます
奨学金
長期履修制度
本件にかかるリリース



伏木亨農学研究科長からの祝辞


農学研究科修了生説明会の様子