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2021.05.14

松田真一氏(野村総合研究所)にご講演いただきました【経営学部】

 経営学部の専攻科目の一つである「株式会社論」では11日、野村総合研究所の上席コンサルタントである松田真一氏にご講演いただきました(オンラインでの開催です)。松田氏には『経営継承の鎖』日本経済新聞出版社、2018年のご著書があります。
 今回のご講演では、そのエッセンスである、「歴代成長企業」と盛衰を繰り返す企業、そして経営陣開発®について紹介されつつ、「歴代成長企業を見極める―就職先の1つの選択肢として―」のテーマでお話しいただきました。お話しの内容は、学生たちの進路(就職先)選択を想定してのものであり、教室で参加した学生を含め熱心に聞き入り、多くの質問も出されました。以下に、学生たちの感想を紹介します(一部省略している部分があります)。

 普段私たちが見ることのできない角度のお話をしてくださって本当にいい機会になりました。これからの就職活動を経て企業の一員になった時には今回のお話で学んだ事を少しでも活かせて行けたらなと思います。

 講義を受けて、企業を見るとき今まで自分は目立つ所にしか目を向けていなかったと感じました。企業内での共有や経営陣の任期など、もっと企業の内側を調べなければならないと思いました。また、カリスマ的社長がいるところに就職したとしても、自分が働いている間にいなくなる、というところがとても印象に残りました。よく考えれば当たり前のことだけれど、自分にとってはそこは盲点だったなと気づきました。

 メディアなどで大きく取り上げられたり紹介されたりして、脚光を浴びるのはほとんどがやり手の社長である場合が多く、私自身もその点ばかり気にしていた。しかし社長の存在が重要なのは当然だが、副社長などの経営陣の存在も社長と同じく、会社の今後を左右する大切なカギとなることに気付かされた。今後は社長の交代だけでなく経営陣の交代についても目を向けていこうと思う。

 今回の講義を受けて企業が長く成長を続けていくためには経営陣という存在が必要不可欠だということがわかり、就職の際に意識してみたいと感じました。カリスマ性のある社長は一世代における企業成長は大きいもののその後が衰退してしまう可能性があることを考えるとリスクになりえるのだなと勉強になりました。

 なお、松田氏には大学院の特別演習(10日、京都産業学研究センターのプロジェクト研究との共催)、学部3年生の演習(11日)でも報告や講義をしていただきました(いずれもオンライン)。コンサルタントとしての豊富な経験に裏付けられたお話しから多くのことを学ばせていただく機会となりました。 

 松田真一氏のお仕事を紹介させていただきます。

https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-4557.html(京都エレベータ様への取材)
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-5101.html(佐々木化学薬品様への取材)

                        (文責:細川 孝)