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Faculty of Sociology
社会学部

学長メッセージ

社会学部の移転・改組(設置構想中)にあたって

龍谷大学学長  入澤  崇

龍谷大学では現在、創立400周年を迎える2039年を見据えた長期計画「龍谷大学基本構想400」に基づき、さまざまな取り組みを進めています。その一環として、社会学部を瀬田キャンパスから深草キャンパスに移転させ、同時に現行の3学科を1学科に改組し、「総合社会学科」(仮称)を設置する構想に至りました。

現代社会において、少子高齢化の加速、地球規模の環境問題の悪化など、多くの問題は心理、経済、政治、自然環境など多領域にまたがり複雑かつ深刻化しています。一方、従来は社会の「公共性」にもとづいて対処された諸問題が、いまや家族や個人の責任とされるようになっており、人と人、人と社会の関係性が危機的な状況に陥っていると言えます。

元来、「個人」と「社会」は切り離して考えることはできません。仏教は、全てのものごとは影響し合い、関係性の中で人間が生きていることを説いています。浄土真宗の精神を建学の精神とする龍谷大学において、徹底した「現場主義」で人と人、人と社会の関係性について探究してきた社会学部だからこそ、現代社会に貢献できる面は大きいと確信しています。

新しい社会学部では、理論的学問としての社会学と実践的学問としての社会福祉学を総合化した教学展開を行います。また、社会科学系の学部が集う深草キャンパスにおいて、社会学部がそれぞれの学問分野がもつ専門性に横串を刺すことで、多様な知見を融合させます。

建学の精神に根差した社会学部が多様な知見を融合させることは、他の学部にも大きな効果をもたらし、関係性を通じてまた社会学部での学びに還ってくるでしょう。

龍谷大学社会学部は、多領域の知と人の想いを受けとめる温もりある学部を目指し、社会問題の解決に取り組む人間を育成してまいります。

※設置計画は予定であり、内容に変更が生じる場合があります。