• HOME
  • > 最新情報

最新情報

東日本大震災の犠牲者をしのぶ法要をおこないました

  • Twitterに投稿する
  • Facebookでシェアする

2015年3月11日

深草での法要の様子
深草での法要の様子
学生による被災地支援活動の報告の様子
学生による被災地支援活動の報告の様子(深草キャンパス)
「花は咲く」合唱の様子
「花は咲く」合唱の様子(深草キャンパス)
学生による被災地支援活動の報告の様子
学生による被災地支援活動の報告の様子(瀬田キャンパス)
「花は咲く」合唱の様子(瀬田キャンパス)
「花は咲く」合唱の様子(瀬田キャンパス)
ポスター展示の様子
瀬田キャンパス樹心館ロビーで行われたポスター展示の様子

東日本大震災の発生から4年が経ち、改めて被災された皆さまに心からお見舞い申しあげるとともに、犠牲となられた方々をしのび、深草と瀬田の両キャンパスで法要をお勤めし、あわせて420名ほどの方々が参拝されました。
おつとめののち、深草キャンパスでは、池田勉副学長(東日本大震災復興支援プロジェクトリーダー)と峰松優丞さん(文学部4年)による講話が行われました。瀬田キャンパスでは、筒井のり子教授(ボランティア・NPO活動センター長)と髙藤眞意さん(国際文化学部3年)による講話が行われ、いずれも、講話のなかで被災地での復興支援活動についての報告がなされました。
講話ののちには、昨年に引き続き、吹奏楽部や男声合唱団の協力を得て、参拝された方々と復興支援 ソング「花は咲く」を合唱しました。
法要会場の入口では、被災地でのボランティア活動に取り組んだボランティア・NPO活動センター学生スタッフによるポスター展示が行われ、参拝者のみなさんとこれまでの4年間の復興の様子をたどり、振り返る機会となりました。


■学長メッセージ -東日本大震災4年目をむかえて-
私たちは、2011年3月11日の東日本大震災から4年目をむかえました。改めて犠牲となられた1万7千人を超す一人ひとりに、ご家族に心から哀悼の意を表するとともに、避難を余儀なくされ、故郷から遠く離れて厳しい生活をおくられている皆さま、約22万9千人の皆さまにお見舞い申しあげます。1日も早く平穏な生活が戻られますことを心から念じております。また、被災地、被災者へのさまざまな支援、インフラ整備などの復興に取り組んでおられるすべての皆さまのご尽力に深く敬意を表します。
私たちは、建学の精神、浄土真宗のみ教えである阿弥陀仏のはたらきの中で、自己中心性を自明視している自らのあり方、底なしの欲望充足、価値観等を見直し、いのちの連帯性、「同朋」であるという広い視野に立って、大震災後の具体的な諸課題に向きあうことが大切です。

本学では、ボランティア・NPO活動センターが中心となって大震災後の復興のための取り組みについて長期的活動を視野に入れつつ不断の実践と対話を重ねてまいりました。被災地から学生へ寄せられる期待は大きく、学生の主体的な活動を支援しながらの試行錯誤の4年間でありました。結果として400人を超す学生、教職員が現地に赴き、多彩な活動を展開することとなりました。彼らは被災地の現場に立ち、被災した多くの皆さまとの交流・対話によって、メディア情報だけでは伝わらない、言葉にすることができない真実があることを学びました。被災地の厳しい現実を目の当たりにして、そこにわが身を置いて「重ね描く」ことによって、遠く離れた京都での日常生活の中では感じることのない深い思い、人の痛みが解る豊かな人間性が育てられています。当事者にはなれないものの、そこに思いをはせ、「重ね描く」営みは、今私たちがそれぞれの場所で家族や親子、地域など関係を改めて見つめ直し、新たな公共形成などの大きな機縁になっています。昨年4月から、本学の実践真宗学研究科では、被災地の皆さんに寄り添う実践事例を踏まえて東北大学文学研究科と連携して建学の精神を具現化する「臨床宗教師」養成プログラムが発足しました。また、この度、深草キャンパスの「和顔館」の開館にあたり、宮城県石巻市雄勝町で泥にまみれた「雄勝硯」の洗いなどのボランティア活動に取り組んでいたご縁で、「雄勝石」を地下中庭に敷くことになりました。

さて、東日本大震災にともなう東京電力福島原子力発電所の事故は、豊かな国土を深刻な放射能で汚染し、大量の汚染水を出し続けています。原発事故は、核の平和的利用を掲げ、安全神話で覆っていた核エネルギーに依存した産業構造、核に関わる科学技術力、社会の効率や利便追求のあり方、過剰な電力消費の生活などを含め、日本のみならず世界に対しても近代的文明観を根源的に問う契機となりました。

去る3月9日に来日したドイツのアンゲラ・メルケル首相は、物理学者でもありますが、東京電力福島原子力発電所事故から深く学び、原発稼働の延長を決めていたドイツのエネルギー政策の大転換をはかり、2022年までの原発全廃を政治決断したと語り、日本とドイツが「脱原発」で足並みをそろえるべきだとの考えを示しています。地震列島に住む私たちの日本では、取り返しのつかない重大事故から何を学んだのでしょうか。リスクの甚大さを軽視してはいないでしょうか。放射能汚染により国土、地域から多くの人びとを離散させた深刻さをどのように認識するのでしょうか。今日、いくつかの原子力発電所で再稼働への手続きが進んでいます。私たちは立ちはだかる大きく、長期にわたる諸課題に直視しながらも、新たなエネルギー制度、自然再生エネルギーへの転換に向けた一歩を踏み出すことが大切です。本学では、「龍谷ソーラーパーク」を稼働させ、自然再生エネルギー活用の方途を提起しています。

私たちはすべてのいのちを輝かしめたいとの南無阿弥陀仏のお心を受けとめ、多くの皆さまと対話を重ね、粘り強く信頼関係をつくりながら、恵まれたいのちを大切にするネットワークを形成して持続可能な日本社会を切り拓いていく。そして、今後も復興支援活動に取り組んでいきたいと考えています。どうぞ、皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげます。


■学生のコメント
峰松優丞さん(文学部4年)
今回、これまでの4年間を振り返り、ボランティアの引き際の難しさを感じました。被災地の人たちは自分たちの力で自分たちの町を何とかしようとしている、そうなるといずれはボランティアが必要なくなると思います。けれど、被災地への想い、そして大震災の恐ろしさは絶対に忘れてはいけません。被災地支援は、物質的に誰かを支援することだけではありません。ボランティア活動は共感から始まり、そしてそれを共有する活動だと私は思います。被災者の人達の想いに共感し、一緒に活動した仲間と共感し、それを共有する。それがとても大切なことだと考えています。
私は今月卒業しますが、卒業後も被災地支援に積極的に関わっていきたいと思っています。在学生の後輩たちには、これからも支援活動を続けていってほしいです。これから入学してくる学生のほとんどは、おそらく震災のことをあまり知らない人たちでしょう。彼らに、震災のことや被災地の人たちの想いを伝えてください。被災地に想いを寄せる、そのような活動をこれからも続けていってほしいと思います。

髙藤眞意さん(国際文化学部3年)
被災地を訪れる以前は、「頑張れ!東北!」というフレーズに何か違和感を抱いていました。それには、「他人事」のようなものを感じていたからです。実際に足を運んでからは、遠いところから応援するような「無関心」な「頑張れ!東北!」ではなくなり、なんだか自分と東北が1cmでも近くなったように感じました。「東北と私」や、「被災地と私」ではなく、「あの日東北で出会った○○さんと私」というように繋がりが密になり、「無」関係、「無」関心から一歩進むことができました。被災地支援のボランティアを通して、実はこれがものすごく大切なことなのではないかと感じています。もしこの社会で、このような人と人との関係がたくさん芽生え続けていけば、より良い方向に進んでいくのではないかと私は考えています。


■NHK東日本大震災復興プロジェクト・復興支援ソング「花は咲く」にまつわる龍谷大学の取り組みについて
龍谷大学は、学内に「東日本大震災復興支援プロジェクト」を立ち上げ、これまで学生や教職員等が復興支援活動に参加するとともに、全国各地で開催する小・中学、高校生と本学吹奏楽部との合同チャリティコンサートで「花は咲く」を合唱し、多くの人々の復興への願いを、ひとつの歌につなぎ合わせ、心を結ぶ活動をおこなってきました。

本学は今後も、さまざまな事業を通じて、この歌を合唱し、被災された方々へ思いを寄せ、多くの方々と対話を重ね、信頼関係をつくりながら復興支援活動に取り組んでいきたいと考えています。




本学の復興支援活動について

一覧ページへ戻る >>

このページのトップへ戻る