学位授与の方針
修士課程
学位授与の方針(DP)
修士課程にあっては、入学後2年以上在学して研究指導を受け、専攻科目について本研究科が定めた単位数を修得し、以下に示す能力を身に付けた上で、本研究科が行う修士論文の審査及び試験に合格した者に、修士の学位を与える。
- 知 識:
- 「食」や「農」に関し、現実社会において如何なる問題が生じているのかを適切に把握するとともに、その解決策を考究するための自然科学的・社会科学的な高度専門知識を修得している。
- スキル:
- 「食」や「農」に関わる最先端の研究成果を理解し、その中から現実問題の解決に役立つものを見抜く能力を修得している。また、修得した学問的な知識と実験・実習によって培われた技能を活用しながら現実問題の解決策を導出する能力、及び、それを実行する能力を有している。さらに、学修・研究によって得られた成果を整理・記述・公開するための専門的なスキルを修得している。
- 態 度:
- 「食」や「農」に関わる諸課題の解決に高い倫理観を持って取り組む強い志を有し、高度専門職業人はその主導的な役割を担うポジションに立つべき責任があることを明確に意識する。また、「食」や「農」に関わる学問研究に使命感を持って取り組む意欲を持つ。
教育課程編成・実施の方針(CP)
修士課程においては、目指す人材養成を実現するために次のような教育を実施する。
- 「食」や「農」に関連する高度な学問的専門知識を講義と演習により修得させる。
- 「食」や「農」に関わる未解明の基礎科学的問題及び現実的な問題に対するアプローチの仕方、論理的思考法、実験手技、実態調査方法、データ分析手法を修得させるとともに、生命・環境・社会等に対する倫理観を養わせる。
- 大学院生各自の関心領域及び研究課題に対応するために指導教員を選定し、当該指導教員が担当大学院生の学修・研究が円滑に進むよう、きめ細やかな履修指導、研究指導を行う。
- 教員との闊達な討議を通して、大学院生が自身の課題研究に積極的に取り組み専門論文を作成できるよう支援するとともに、研究倫理や研究不正に対する大学院生の意識を向上させる。
- 「食」や「農」に関わる課題の解決をリードするという使命感を自覚させる。
- 研究成果を学会報告や専門論文として公表することを奨励し、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力、討論の技術を養わせる。
入学者受け入れの方針(AP)
修士課程では、「食」や「農」に関わる高度かつ先端的な研究成果を正しく理解・修得し、それらを活用しながら現実的な課題の解決に取り組むことのできる人材を養成する。そのため、次のような関心・目標等を持った人を受け入れる。
- 「食」や「農」に関わる専門分野の基礎的な知識を修得している人
- 「食」や「農」に関する専門分野の研究に積極的に取り組む強い意志を有する人
- 「食」や「農」に関わる現実問題の解決に強い関心のある人
博士後期課程
学位授与の方針(DP)
博士後期課程にあっては、3年以上在学して研究指導を受け、専攻科目について本研究科が定めた単位数を修得し、以下に示す能力を身に付けた上で、本研究科が行う博士論文の審査及び試験に合格した者に、博士の学位を与える。
- 知 識:
- 「食」や「農」に関わる学問領域における新知見・技法を考究・開発するために必要となる高度かつ広範な学問的知識を修得している。また、高度専門的な実験手技や実習・調査手法を身に付けるとともに、現場の実態・事情に精通している。
- スキル:
- 修得した学問的知識・技能と高度専門的な実験・実習による検証に基づき、「食」や「農」に関わる学問領域における新知見・技法を産み出すための研究スキルを修得している。また、得られた知見、技法の妥当性・正当性を自然科学・社会科学の両側面のみならず、倫理面からも吟味・検証することができる。そして、導出した新知見・技法を国際社会及び国際的な学会等に向けて発信するためのスキルを身に付けている。
- 態 度:
- 「食」や「農」に関わる学問の発展に寄与しようとする強い志を有する。そして、「食」や「農」に関わる諸課題の解決とそれを通した持続可能社会・循環型社会の実現、「食」と「農」を柱とした地域社会の再生・活性化に学問として取り組む強い使命感を持つ。
教育課程編成・実施の方針(CP)
博士後期課程においては、目指す人材養成を実現するために次のような教育を実施する。
- 「食」や「農」に関わる最先端の課題研究と独創的な論文作成への指導を通して、大学院生に、自ら主体的に研究を展開する態度、論理的な思考法、発展的課題の設定法、課題を考究するためのより高度な研究方法、生命・環境・社会等に関わる高度な倫理観を修得させる。
- 研究の成果を国内外に向けて公表することをより積極的に支援し、大学院生のプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を一層高める。そして、自己の研究が客観的に評価される機会を数多く経験させる。
- 大学院生各自の関心領域及び研究課題に対応するために指導教員を選定し、当該指導教員が個々の大学院生のニーズに応じたきめ細かな研究指導を行うとともに研究倫理や研究不正に対する大学院生の意識を向上させる。
- 研究成果を社会に還元することや研究によって社会に貢献するという態度、「食」と「農」を中心とした地域活性化・地域再生、持続可能社会の構築に自身の研究を役立てるという意識を植え付ける。
- 「食」や「農」に関わる学問研究の発展に寄与するという強い志を確立させる。
入学者受け入れの方針(AP)
博士後期課程では、「食」や「農」に関わる課題解決に役立つ新たな理論、知見、技法を創造・発見することのできる人材を養成する。そのため、次のような関心・目標等を持った人を受け入れる。
- 「食」や「農」に関わる専門的かつ高度な知識を修得している人
- 「食」や「農」に関わる学問の発展に尽くす意欲を強く持つ人
- 「食」や「農」に関わる現実問題の解決及びそのための新知見・技法の開発に強い関心のある人