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保健管理センター

保健管理センターだより7月号

2013年7月

夏本番!熱中症に注意!

熱中症とは

近畿地方も梅雨明けし、いよいよ夏本番!7月から8月は熱中症の発生がピークとなります。
熱中症を正しく理解し、予防に努めましょう。

熱中症とは、暑い環境で発生する障害をまとめたもので、次のようなものがあります。

熱けいれん(軽度)

原因: 大量に汗をかいたときに水だけしか補給しなかったために起こります。

症状: 足やうで、腹筋などに痛みのあるけいれんが起き、(腹痛を訴えるときもある)たくさん汗をかいたり、めまいや頭痛、吐いたり吐き気がしたり、皮膚の温度が上昇(38℃以下)します。

熱失神、日射病(軽度)

原因: 長時間、日光が首の後ろあたりに当たっていたり、運動をやめた直後に起こりやすい。

症状: 失神(数秒間程度のもの)、顔色が悪い、脈が速く弱くなる、呼吸の回数が増える、唇がしびれる、めまいなどがみられる。

熱疲労(中等症)

原因: 脱水による症状

症状: めまい、疲労感、頭痛、脱力感、失神、吐く・吐き気などの症状が重なり合って起こります。
血圧や意識の低下、脈が速くなる、皮膚が青白く、多量の汗がでるなどのショック症状がみられます。

熱射病(重症)

原因: 体温の著しい上昇(40℃前後以上)によって中枢機能に異常をきたした状態。

症状: 頭痛、吐く・吐き気、めまいなどの症状が先に現れることがある。反応が鈍い、言動がおかしい、意識がないなどといった意識障害が起こり、死亡する可能性の高い緊急事態です。
体を冷やしながら、集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。

熱中症にならないための予防方法

こまめに水分補給をする

熱中症を防ぐためには、汗をかいて失ってしまった水分を補給しなければなりません。
ただし、汗をかくと「水分」だけでなく「塩分」も失われます。そのため、スポーツドリンクなどの塩分(0.1~0.2%程度)も含まれた飲み物をとることが大切です。

体調が悪いときは無理に運動をしない

疲労・発熱・下痢など、体調が悪いときは熱中症を発症しやすくなってしまいます。体調不良のときは、無理に運動はしないことです。運動中に調子が悪くなった場合もがまんせず、すぐに休みましょう。

暑さに慣れよう

しばらく運動をしなかったときに急に激しい運動をすると熱中症の危険があります。
暑さに慣れるまでは短時間で軽めの運動から始めるようにしましょう。

できるだけ薄着で、直射日光は帽子で避ける

吸湿性や通気性のよいものを選びましょう。屋外で直射日光にあたる場合は帽子を着用し、暑さを防ぎましょう。

熱中症の手当はファイヤー(FIRE)で覚えておこう!

熱中症の手当てについては、「FIRE」と覚えておきましょう。

F;Fluid(水分補給)
意識がはっきりしている場合は水分補給をし、意識障害がある、吐き気があるときには病院に運ぶ必要があるので119番通報を行なう。
I;Ice(冷却)
涼しい場所で休ませ、症状に応じて水をかけたり、首や足の付け根などにアイスパックなどで必要な冷却を行なう。
R;Rest(休息)
安静にさせる。衣服をゆるめる。必要な場合は脱がせ、冷却しやすい状態にする。
E:Emergency Call(119番通報)
119番通報する場合は、①場所、②何歳・性別、③現在の状況、④応急手当の内容をまとめておき、落ち着いてはっきり救急隊のひとに伝えましょう。