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2023.03.07

特集「動く薬物政策2022―薬物政策革命前夜のタイを訪問して」に寄稿【ATA-net研究センター/犯罪学研究センター】

「龍谷大学 矯正・保護総合センター研究年報第12号」2023年2月28日発行(現代人文社)

龍谷大学ATA-net研究センター1)犯罪学研究センター2)は、2021年2月から「シリーズ大麻ティーチイン」をオンラインで開催してきました。本ティーチインでは、日本をはじめ諸外国における薬物をとりまく現状を知ること、政府政策の意味を学ぶことから始めました。これまでの実施概要・レポートは以下のページをご覧ください。
【>>「シリーズ大麻ティーチイン」実施レポート】


龍谷大学 矯正・保護総合センター 研究年報 NO.12

龍谷大学 矯正・保護総合センター 研究年報 NO.12

このたび2023年2月28日発行(現代人文社)の「龍谷大学 矯正・保護総合センター研究年報第12号」の特集において、「動く薬物政策2022―薬物政策革命前夜のタイを訪問して」をテーマに、ATA-net研究センターおよび犯罪学研究センター(治療的司法ユニット)の研究メンバーが寄稿しました。
特集に関する目次は次のとおりです。

特集
「動く薬物政策2022―薬物政策革命前夜のタイを訪問して」

・企画趣旨  石塚伸一
・タイの薬物政策改革 2022年5月大麻解禁前夜のタイから 吉田 緑
・タイ王国における大麻取締りの1世紀 禁止法時代から法化への歴史、背景、政策の枠組み
 バンゴン・テプティエン、プラパプン・チュチャロエン、セオ・アー・ホン、オラワン・クアンスリ、大渕拓真、チット・スー・ティン(翻訳:石塚伸一)
・2022年タイ薬物法典と薬物政策の転換 丸山泰弘 
・バン・ラムン・ホスピタル(Bang Lamung Hospital)を訪問して タイと日本における医療大麻 吉田 緑
・タイ国立病院におけるカナビス伝統医療 舟越美夏
・タイにおける大麻禁止政策の転換の社会・経済的影響 加藤武士
・共同研究の中間的総括 石塚伸一


また今回の寄稿に関連して、龍谷大学ATA-net研究センターは、日本学術振興会 二国間交流事業共同研究・セミナー「麻酔薬物をめぐる政策、法律および法執行に関する比較研究:タイと日本の国際比較」を展開してきました。
2022年6月の「薬物法典」によって新たな局面を迎えたタイ。タイの研究者らとの共同研究を通じて得られらた成果の一端を知ることのできる特集です。ぜひご一読ください。
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日本学術振興会・二国間交流事業共同研究メンバーとシンポジウム参加者による記念撮影

日本学術振興会・二国間交流事業共同研究メンバーとシンポジウム参加者による記念撮影

【用語解説】
1)龍谷大学 ATA-net研究センター
ATA-net(Addiction Trans-Advocacy network)では、「多様化するアディクション(嗜癖・嗜虐行動)からの“立ち直り”の支援」研究テーマに掲げています。本学がこれまで培ってきた刑事政策・犯罪学・アディクションに関する研究・教育・社会実践の成果を踏まえ、ATA-netが運営の主体となって、多くの人たちが人生において直面する多様な“つまずき”(=多様な嗜癖・嗜虐行動や非行問題等)からの “立ち直り”(=主体性の回復)を支援するためのスキームの開発とその社会実装を目的としています。
https://ata-net.jp/

2)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。実証的な犯罪学研究は19世紀後半のヨーロッパで始まり、現在、欧米諸国の総合大学では「犯罪学部」として学問・研究分野が確立されており、多様な社会ニーズに応える人材を多く輩出しています。2016年6月に発足した龍谷大学 犯罪学研究センターは、建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする本学ならではの「龍谷・犯罪学」の創生に向けた研究と社会実装活動を展開しています。
http://crimrc.ryukoku.ac.jp/