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2023.04.05

平等覚に帰命せよ

平等覚に帰命せよ
親鸞聖人
(『浄土和讃』/『浄土真宗聖典─註釈版─』557頁)


【正門掲示】

解脱の光輪きはもなし
光触かふるものはみな
有無をはなるとのべたまふ
平等覚に帰命せよ
『註釈版聖典』557頁

阿弥陀仏のさとりの光はどこまでも際限なくとどき照らしています。
その光のはたらきを受けた人は皆、
とらわれの心を離れるといいます。
すべてのとらわれを離れさせてくださる、平等覚と呼ばれる阿弥陀仏におまかせしましょう。

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平等覚は、阿弥陀仏の呼び名の一つであり、私たちをとらわれの心から離れさせるはたらきを表しています。
仏教でいう平等は、人の目ではなく仏の目から見た平等です。
対して、人間は知らず知らずのうちに自他を分け隔て、差別の目を持ってしまうことがあります。

仏の目から見たとき、私たちには何の違いも優劣もなく、全ての命が尊く輝いています。それなのに、差別の目で見て別け隔てしては言葉や暴力によって傷つけあっています。そんな私たちを見て阿弥陀仏は悲しまれていることでしょう。
自分自身の見方を信頼するのではなく、仏さまはどのように見ておられるだろうかと立ち返ることが大切なのではないでしょうか。

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