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2021.10.06

掲示法語 「他力といふは如来の本願力なり」親鸞聖人

他力といふは如来の本願力なり
(『教行信証』/『浄土真宗聖典─註釈版─』190頁【81】)

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龍谷大学の建学の精神は浄土真宗の精神です。
そして、浄土真宗の人々は、「他力」「他力本願」という言葉をとても大切にしてきました。

しかし、この「他力」や「他力本願」という言葉ほど誤解されてきた言葉も珍しいのではないでしょうか。

「他力」や「他力本願」は、「他人まかせ」「他人への依存」「成り行きまかせ」などなど、だらしない様を表す言葉として使われることが多いようです。私たちが大切にしてきた言葉がこのように使われることは大変に悲しいことです。

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本来、親鸞聖人が示してくださった他力とはそのような意味ではなく、阿弥陀仏が衆生(=生きとし生けるもの)を救おうとはたらかれている利他の力(=本願力)のことです。

阿弥陀仏の救いの目当てである私は、自己中心の心から離れられず、それによって自他ともに傷つけ苦しみながら生きています。阿弥陀仏はそのような私の有り様をよくよく知り尽くし、あわれみ、救いたいと願い、その救いを完成させて、私から片時も離れることなく寄り添い続けてくださっているのです。

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私はどんな時も独りぼっちではなく、阿弥陀仏に見まもられながら生きています。それを聞きながら、感謝の気持ちで南無阿弥陀仏のお念仏をもうし、地に足をつけてこの人生を精一杯に生きていくというのが浄土真宗の教えなのです。



また、他力や利他について詳しく知りたい方は、『りゅうこくブックス134 わたしって何だろう?」に収録されている長谷川岳史先生の「他利と利他 ─「自」とは誰か、「他」とは誰か─」をお読みください。
『りゅうこくブックス』はキャンパス内各所に設置されており、無料で読んでいただけます。



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