- 教員氏名
- 丸山 敦 教授
- 学位
- 博士(理学)
- 専門分野
- 生態学、魚類学、自然人類学
※2027年4月就任予定
環境の変かに対する動物の応答
生態学や魚類学は、「生きものが自然の中でどう生きているか」を読み解く学問です。たとえば、同じ湖に住んでいる魚でも、食べものや生息場所、行動や形態には、少しずつ違いがあります。その違いがなぜ生まれたのか、理由とともに知ることができるところに、この分野の面白さがあります。
私は、琵琶湖やアフリカの淡水魚を中心に、野生動物が環境の変化にどう適応したり、適応できなかったりしているのかを調べています。人々の暮らしの数百年の変遷を、動物生態学的な方法で調べる研究にも手を出しています。観察や分析を通して、人間を含めた動物と環境の関係を時間的にも空間的にも立体的に考えられるところが、この研究分野の一番の面白さだと思います。

環境は、気候変動や開発によって急速に変わっています。その中で、生きものが環境の変化にどのように応答するのかを知ることは、自然を守るための適切な判断につながります。たとえば、魚の行動や食べ物の変化を調べることで、水質改善や漁業管理のヒントが得られます。また、過去の人間の食生活を科学的に調べることで、「持続可能な暮らしとは何か」を考える材料も得られます。
私の研究は、自然保全や環境政策、企業の環境配慮のあり方を考えるための、基礎となる知識を社会に提供することを目指します。こうした知見は、ネイチャーポジティブを目指す現在、行政や民間企業を含む世界全体が、強く必要としているものです。

この学部では、生態学・環境工学・経営学を組み合わせて学びます。自然のしくみを知るだけでなく、それを社会の中でどう活かすかまで考えられたら、大きな強みになります。
生きものや自然が好きな人には、ぜひ「好き」という気持ちを大事にしてほしいと思っています。一方で、「理科は得意じゃないけど、環境問題には興味がある」という人も、心配いりません。
この学部で、自分で問いを立て、調べ、考え、議論しながら答えを探していく力を身につけてほしいと思います。
環境問題に関心がある理由は、人それぞれでしょう。生きものが好き、自然が気になる、社会を良くしたい、少し変わった研究をしてみたい——どれも立派な入口です。
この学部は、正解を覚える場所ではありません。自分の「なぜ?」を大切にし、それを自分で深めていく場所です。どのように深めるのか、それをどのように社会と繋げるのかは、私たち教授陣が伴走しながらサポートします。
「面白そうだな」と感じたなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。一緒に、自然と人間の未来について考えていきましょう。