- 教員氏名
- 白石 智宙 准教授
- 学位
- 博士(経済学)
- 専門分野
- 環境経済学、地域経済学、財政学
※2027年4月就任予定
自然資源は、人が手を加え続けることで食糧や原材料の供給源になり、更に様々な生態系サービスを社会に供給しています。私の研究テーマは、そんな自然資源を抱える農村を維持するために必要な制度を明らかにすることです。そのために環境経済学や地域経済学、財政学の分野から、地域の経済社会の実態を把握しながら制度がもたらす影響を分析しています。主な研究対象は二次的自然である森林や草原で、特に近年は日本国内の半自然草原の利用と維持のために求められる制度を研究しています。

日本最大の面積を有する熊本県阿蘇地域の草原
私の研究分野では、本や画面の上の文字や数字だけでは把握できない、現場にしかない情報を扱うため、様々な地域に足を運びます。そんな現場でこそ感じられる人々の生活や自然との関わりに直に触れながら、社会科学の手法を用いて新たな知見を生み出していく面白さは、間違いなく自分の人生の視野を広げてくれます。

薪供給事業者からヒアリングする様子
森林や草原は、人の手が加えられなくなることによる荒廃が広がり、また再生可能エネルギーの開発に伴う地域トラブルが発生し、森林や草原を抱える農村は衰退しています。これら社会課題の解決に向けた実践の基礎となる知見を提供することができます。
みなさんは情報化社会、そしてAI時代のなかであふれんばかりの言説に対峙しています。そんななか、一見すればもっともらしく見える自分の言説も、ともすれば内容を伴わない空虚なものになりがちです。みなさんにはこの学部で、現場を知ることで自分の言説に具体性と実感を持ちながら、一方で経験に回収されない社会的な視野と客観的に物事を考える力を学んでほしいです。
みなさんが学部で学ぶのは、数えきれない先人たちの学問の営みの成果です。この学部でみなさんもその営みに参加し、共に学びましょう。