9月1日は、毎年週や曜日を問わず「防災の日」とされています。これは、大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災に由来します。死者・行方不明者10万5千余人という大惨事となったこの震災を教訓として、一人ひとりの防災対策の重要性を広く国民が理解するため、9月1日が「防災の日」と制定されました。
地震だけでなく、日本は台風、豪雨などの自然災害が発生しやすい国であり、様々な災害に備え、日頃からの対策を行う必要があります。
龍谷大学でも教育や研究、社会貢献において、防災に関する活動を行っており、その一部をご紹介します。
災害を未然に防ぐ「防災」や災害によるダメージを最小限に抑えようとする「減災」だけでなく、2011年の東日本大震災を契機に「地域レジリエンス」という考え方が注目を集めています。
地域がリスクを予見し、危機に対して、持続可能な状態を維持しながら乗り越えていく「地域レジリエンス」について、「臨床防災学」を標榜し研究している政策学部の石原凌河准教授が記事を監修されています。
龍谷大学では2001年にボランティア・NPO活動センターを設立しました。専任のボランティアコーディネーターが、学生スタッフと共に学内外からのボランティアに関する相談対応を行っています。
学生と教職員が共に被災地で活動する災害支援ボランティアの企画や、災害支援ボランティア活動に参加する学生が利用できる活動助成金制度など、被災地での活動についても、センター独自の取り組みを積極的に行っています。
地震や台風、豪雨などの自然災害が起こってしまうと、被災したごみである「災害廃棄物」が大量に発生します。例えば、損傷した家具や布団、家電、ガラス、陶磁器くず、土砂、ドアなど被災家屋の一部、畳などです。
水処理技術を主に研究されている先端理工学部の奥田哲士教授に、災害廃棄物とは何か、災害廃棄物は誰がどのように処理しているのか、そして防災のために普段から準備すべきことをインタビューしました。
政策学部の村田和代ゼミナールが、2024年9月29日に防災ワークショップを開催しました。
このワークショップでは、龍谷大学で学び深草西浦町で暮らす外国人留学生と、深草西浦町住民の方々に参加していただき、お互いの交流を深めました。
「やさしい日本語」を使用するワークや、ゲーム感覚で防災を考えてもらうため、防災かるたや防災宝探しを行いました。
龍谷大学吹奏楽部は、これまで震災復興支援のためのチャリティーコンサートを日本全国様々な場所で開催し、集まった募金を被災地へ届けるとともに、各地で防災意識の啓発を行っています。
2024年2月12日には、石川県金沢市においてもチャリティーコンサートを開催しています。