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6月10日(土)、石原ゼミが滋賀県草津市矢倉学区の防災まちあるきと防災マップづくりに参加しました。
 石原ゼミでは、「地区防災計画」の策定に向けて滋賀県草津市矢倉学区が取り組んでいる、防災まちづくり活動に参加しています。「地区防災計画」は住民が中心となって地域の実情にあった非常時の対応を、学区などの範囲できめ細かく決めておく計画で、東日本大震災を教訓に、3年前から国が作成を呼びかけているものです。
 6月10日は地域の方々と防災まちあるきを行い、地域の災害時の課題や資源となる箇所を発見・確認しました。
 まちあるきの終了後は、まちあるきで発見した災害時の課題や資源の情報、避難場所や防災行政無線の情報などをA0サイズの大きな地図に記入し、地区オリジナルの防災マップを作りました。その後、各グループで作成した防災マップを全体で共有し、地域の危険箇所や避難の有り方などについて意見交換を行いました。
 石原ゼミでは、自然災害等の危機下からの地域社会の被害を極力減らし、いち早く日常へと回復する「地域レジリエンス」に関する理論と実践についての研究を行っており、「防災教育」「防災まちづくり」「災害伝承」「津波防災」の4プロジェクトに分かれ、活動を行っています。今回はその中の「防災まちづくり」プロジェクトがまちあるきとマップづくりに参加しました。

石原凌河講師紹介ページ

石原ゼミfacebookページ





龍谷大学では、「近江つけもの」のブランド化を目指して、滋賀県産の野菜を使った新しい漬物の開発に取り組んでいます。これは、龍谷大学と「産学地域連携基本協定書」を締結(2014年)した滋賀県中小企業団体中央会の会員組合である滋賀県漬物協同組合と本学農学部食品栄養学科との産学連携の取り組みによるものです。
2016年5月より、「近江つけもの」のブランド化を目指すというテーマのもと、「近江つけもの」や関わりの深い近江の野菜等について学び、その後、同協同組合と本学教員・学生が連携し、新しい「近江つけもの」のレシピ開発を進めてきました。その成果として、出来上がったレシピを全国の漬物コンテスト「漬物グランプリ2017」に応募し、2017年4月に行われた決勝大会において1組が「一般審査特別賞」、2組が「金賞」を受賞しました。
この度、これらの取組を滋賀県の三日月大造知事に報告することとなりました。当日は、学生考案の「漬物グランプリ2017」の受賞作品の漬物を知事にご試食いただく予定です。
つきましては、本取り組みをご取材いただきますようお願い申しあげます。

1 日  時 平成29年6月15日(木) 16:00~16:15
2 場  所 滋賀県 知事室(大津市京町四丁目1番1号)
3 訪問者   龍谷大学農学部食品栄養学科 3年生 北村 優典(きたむら まさのり)さん
    龍谷大学農学部食品栄養学科 3年生 上田 明稀香(うえだ あきか)さん
      龍谷大学農学部食品栄養学科 3年生 松下 実代(まつした みよ)さん
     滋賀県漬物協同組合 理事長  林 洋一氏(株式会社ヤマヨ 代表取締役)
     滋賀県漬物協同組合 前理事長 金井 長光氏(株式会社丸長食品 代表取締役社長)
     滋賀県中小企業団体中央会振興課 課長補佐 松田 安正氏

4 報告内容
「近江つけもの」ブランド化を目指すプロジェクト
①経緯およびこれまでの取組概要
②漬物グランプリ2017への出品および結果について
③学生が考案した「近江つけもの」の試食


龍谷大学理工学部の近藤倫生教授、龍谷大学里山学研究センターの山中裕樹講師は千葉県立中央博物館の宮 正樹生態・環境研究部長らとの共同研究で、哺乳類が水を飲んだり水浴びをする際に水中に放出されるDNA (環境DNA) を分析することによって、森林に生息する哺乳類を効率的に検出する新たな技術を開発しました。
森林に生息する哺乳類の種類を調べるには、自動撮影カメラを設置して撮影したり、研究者が目視で観察したりなど、多大な労力と費用がかかる上に長期間にわたる調査が必要でした。さらに、目視や画像を基に哺乳類の種を同定するには高度に専門的な知識が必要でした。いつ、どこに、どのような生き物がいるのか知るのは、簡単なようで実は大変なことなのです。
一方、魚類を含む水生生物では、「環境DNA」(体表の粘液や糞から水中に放出されたDNA)を用いた簡便迅速なモニタリング手法が近年開発されて大きな注目を浴びています。魚類では、微量な環境DNAから魚の種類がわかる部分を選択的に増幅し、それを最新の機器で同時並行的に大量に読み取ることで、海や川に生息する魚をバケツ一杯の水で効率的に検出できる技術を宮氏が開発しました(環境DNAメタバーコーディングと呼ばれる技術)。
今回の研究では、陸上生物でも飲み水や水浴びを通じて水と接触することに着目し、この環境DNAメタバーコーディングの技術が森林動物に適用できないか検討しました。哺乳類の違いがわかるDNAの領域を選択的に増幅するツール(MiMammalと呼ばれるプライマー)を開発し、この技術を動物園の飲み水や水浴び場の水で検証したところ、飼育しているトラやゾウなどの各種哺乳類を検出できることが明らかになりました。また、北海道の森林に生息する哺乳類の検出にも成功しました。
この手法を使えば、水を汲んでDNAを分析するだけで森林に生息する哺乳類をわずか数日の実験と解析で検出できます。この手法は、従来の手法では実現が難しかった広範囲での森林哺乳類調査や継続的なモニタリングを可能にします。また、カメラや目視では発見が難しかった小型哺乳類の検出も容易に行えるため、より詳細な哺乳類相調査が可能になると期待されます。
なお、本研究の技術的側面については、2017年6月12日付けでMolecular Ecology Resources誌に公開されました。

<研究の背景と経緯>
生物多様性の喪失は世界的に見ても深刻な問題であり、これを防ぐために多くの保全策が講じられています。生物多様性の保全を行うためのもっとも基本となるのは、対象となる地域にどのような生物がどこに生息しているか知ることです。ところが、この一見簡単にみえる問題に答えるのは容易ではありません。
たとえば、森林は生物多様性保全において重要な生態系の一つですが、見通しが悪くて地形が複雑な森林で移動性の高い哺乳類の調査を行うのは容易ではありません。これまで、森林での哺乳類相の調査には目視観察や自動撮影カメラによる撮影が行われてきましたが、目視にしろ撮影にしろ種同定には高度に専門的な知識と長い経験が必要です。また、調査にかかるコストや時間は多大なものになります。したがって、保全に必要な継続的調査を行うのは現実的ではありませんでした。
一方、近年になって魚を含む水生生物の体表や粘液・糞から放出されるDNAが水中を漂っていることが明らかになり、「環境DNA」と呼ばれて大きな注目を集めています。DNAの塩基配列には生物の種類が分かる情報が含まれており、環境DNAの塩基配列を次世代シークエンサと呼ばれる最新の機器で同時並列的に決定すれば、海や川に生息する魚が短時間でわかってしまうのです。この技術は「環境DNAメタバーコーディング」と呼ばれ、魚類では我が国が開発した手法が「バケツ一杯の水で海や川に棲んでいる魚がわかる技術」として大きな話題を呼んでいます。
本研究では、この環境DNAメタバーコーディングの技術を、世界に先駆けて森林の哺乳類に適用しました。陸上生物でも、水を飲んだり水浴びをすることにより水と接触する機会があることに着目し、森林の水に含まれる環境DNAを分析すればそこに棲む哺乳類を明らかにできるはずだと考えたのです。魚類環境DNAメタバーコーディングの技術開発で培った経験を生かし、プライマーと呼ばれるDNAを分析可能な量に増やすツールの開発に成功しました。
森林の水の分析に先立ち、神奈川県にあるよこはま動物園ズーラシアと協力して様々な動物のケージ内の水を採取し環境DNAを分析しところ、環境DNA中から飼育されている全動物を検出できました。その後、北海道の森林で採取された水を分析したところ、森林で実際に観察されるげっ歯類やシカの配列を環境DNAから検出することに成功しました。
これらの結果は、陸生の哺乳類といえども森林内の水場にはその痕跡を環境DNAとして残していることを示しており、それを用いることで効率的な森林の哺乳類調査が行えることを示唆しています。

<研究の内容>
哺乳類のメタバーコーディングを成功させるためには、①どんな哺乳類にも共通する二つの保存的な領域をDNAの塩基配列を探し出さなければなりません。同時に、②その領域に挟まれるDNAの塩基配列は哺乳理の種類が識別可能な十分な「違い」をもっていなければなりません。さらに、③環境DNAは劣化が進んでいることが多く、②の領域の長さは短い方が望ましいと考えられています。
本研究では、これら三つの条件を満たす領域を、宮氏らによって行われた魚を対象とした先行研究を参考に、さらに哺乳類741種から得られたミトコンドリアゲノム 全長配列を比較することで探し出しました。上記①の保存的領域に結合する一対のプライマー(短い一本鎖DNA) を設計すれば、プライマーがあらゆる哺乳類のメタバーコーディング領域に結合します。そして、そこを起点にポリメラーゼ連鎖反応(PCR)でDNAを増幅すれば、二つのプライマーとそれらに挟まれる②の可変領域が必要量得られます。さらに、プライマーにさまざまなアダプターと呼ばれる配列をつけることにより、次世代シークエンサで大量のサンプル (1,000以上) を同時に並列分析できるようにしました。
これらプライマーの性能を検証するために、まず最初に様々な分類群の哺乳類25種を選び、その組織から抽出したDNAを用いてPCRを行いました。その結果、いずれの種からも良好なPCR産物が増幅されました。次に、よこはま動物園ズーラシアの哺乳類を飼育しているケージから水 500 mlをDNAを抽出しました。抽出したDNAの該当領域を増幅してアダプターを付加し、次世代シークエンサで分析しました。得られた50万本以上のDNAの塩基配列をコンピュータを用いて解析したところ、分析対象とした13種の哺乳類(ミナミアフリカオットセイ、クロサイ、アジアゾウ、ニホンザル、アカカンガルー、ライオン、トラ、マレーバク、ホッキョクグマ、シマウマ、キリン、エランド、チーター)を全て検出することに成功しました(図1参照)。また、北海道の森林の池から採取したサンプルからもシカ、ハツカネズミ、ヤチネズミの仲間、アライグマなどの哺乳類を検出しました。これらの哺乳類は実際に森林で生息していることが知られているものでした。

<今後の展開>
今回開発した手法は、水を数100ミリリットル汲んでろ過すれば、あとはDNAを抽出して分析するだけの非常に簡単なものです。この方法を活用すれば、哺乳類に関する専門的知識がなくても世界中の森林で哺乳類の調査を行うことができます。従来の手法 (目視や自動撮影カメラ) では、労力や時間や費用の点で実現できなかった哺乳類多様性のモニタリングが「いつでも」「どこでも」「誰にでも」できるようになったという点で画期的といえるでしょう。
さらに、熱帯雨林の奥地などアクセスするだけでも非常に大変な場所では、そこを何度も訪れて自動撮影カメラを設置し回収するのは容易ではありません。一度の訪問で水をサンプリングするだけでよい今回の手法は、このような遠隔地で大きな威力を発揮するでしょう。また、動物の組織を採取する必要がないため、希少な哺乳類をむやみに傷つけたり調査する人に危険が及ぶことも避けられます。また、希少な哺乳類や現在は知られていない未知の哺乳類の発見にも寄与する可能性があります。基礎・応用両面から今後の発展に注目すべき成果といえるでしょう。

<参考図>


参考図

図1 よこはま動物園ズーラシアで行われた採水の対象動物(撮影:潮 雅之)。(a) アジアゾウ, (b) トラ (c) マレーバク, (d) サバンナのケージで飼育されているシマウマ。各ケージより「水だけ」を採取することでそこから飼育されている動物のDNAを検出することに成功した。

<発表論文>

タイトル:Environmental DNA enables detection of terrestrial mammals from forest pond water
(環境DNAは森林の池の水から陸生哺乳類の検出を可能にする)


著者:潮 雅之 (京都大学/JSTさきがけ)・福田久人・井上順喜 (龍谷大学)・小林真・岸田治 (北海道大学)・佐藤圭一 (沖縄美ら島財団)・村田浩一 (日本大学/よこはまズーラシア)・二階堂雅人 (東京工業大学)・佐土哲也 (千葉県立中央博物館)・佐藤行人 (琉球大学)・竹下雅道・岩崎渉 (東京大学)・山中裕樹・近藤倫生 (龍谷大学)・宮 正樹 (千葉県立中央博物館)
掲載先:Molecular Ecology Resources



<研究に関する問い合わせ先>

研究者氏名:宮 正樹(みや まさき)
千葉県立中央博物館・生態・環境研究部長
〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
Tel:043-265-3111 Fax:042-265-2467
E-mail: miya@chiba-muse.or.jp

研究者氏名:潮 雅之(うしお まさゆき)
京都大学生態学研究センター・連携研究員/JSTさきがけ専任研究者
〒520-2113 大津市平野2-509-3
Tel:077-549-8250 Fax:077-549-8201
E-mail: ushio@ecology.kyoto-u.ac.jp

研究者氏名:山中 裕樹(やまなか ひろき)
龍谷大学里山学研究センター/龍谷大学理工学部
〒520-2194 大津市瀬田大江町横谷1-5
Tel:077-544-7113 Fax:077-544-7113
E-mail: yamanaka@ryukoku.ac.jp


 龍谷大学では、2011年から毎年、宮城県石巻市で地元のニーズに沿った震災復興支援ボランティア活動を実施してきました。
皆さんは、2016年までに延べ498人の学生・教職員が活動したのをご存知ですか?
 東日本大震災の発災から6年。その間にも、何度か大きな災害が起こり、東日本大震災の記憶が遠くなってきました。そして、その現状が報じられることも少なくなってきました。
 しかし、大災害が残した傷跡はまだまだ大きく、被災地は『復興した』と言える状況ではありません。はたして、私達はどれだけ『被災地の今』を知っているでしょうか?
 ぜひ、夏季休暇中に被災地に赴き、地元の皆さんとの交流やボランティア活動を通して、被災地の現状を体感し、見え難くなっている被災地の今を感じ、考えてみましょう。

◎本学の活動予定は、
 第1回 8月12日(土)~16日(水) 4泊5日(16日の午前中に帰京予定)
 第2回 9月7日(木)~10日(日) 3泊4日(10日の午前中に帰京予定)

 復興支援ボランティアに関心のある学生は、以下のいづれかのボランティア説明会に、ご参加ください。申し込み等は必要ありませんので、直接、会場にお越しください。

◎深草キャンパス
 6/20(火)12:30~13:00 21号館401教室
 6/22(木)17:30~18:00 21号館101教室
 6/26(月)12:30~13:00 21号館401教室

◎瀬田キャンパス
 6/19(月) 12:50~13:20 3号館105教室
 6/23(金) 12:50~13:20 3号館105教室

◎大宮キャンパス
 6/22(木) 12:30~13:00 西黌102教室




大学教員は学内の教育のみならず、全国的・国際的な研究、社会的貢献など、幅広い活動を行っています。その中で、教員の研究活動はどのようなものなのか、その一端を紹介するために、ここでは学会活動を取りあげます。

経済学部・国際経済学科の小峯敦教授(専門:経済学史、経済思想史)は、この4月から、経済学史学会の第34代・代表幹事を務めています。この学会は1950年に創設され、日本経済学会連合会の創立メンバーとなるなど、経済系ではもっとも古い学会の1つです。会員数は約600名です。

6月3日~4日に徳島文理大学において、第81回大会が行われました。前大会組織委員長でもある小峯教授は、発表プログラムの策定に責任を負い、さらに総会で学会を代表して答弁したり、学会賞に対する表彰式を司りました。

この大会では、経済学の生誕に大きく関わったディビット・ヒュームおよびアダム・スミスに関する研究の世界的権威であるニコラス・フィリップソン名誉フェロー(エディンバラ大学)を特別講演に招くなど、2日間にわたって、約170人が活発な議論を繰り広げました。

なお、龍谷大学経済学部では、田中真晴元教授が経済学史学会の第19代・代表幹事を務め、松岡利道元教授がこの学会から派生した社会思想史学会の代表幹事を務めました。

経済学史学会ホームページ


6月3日~4日に徳島文理大学において、第81回大会を開催


学会賞の表彰式リハーサル。左側が小峯教授で、右側が松本哲人さん(徳島文理大学講師)。


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