
当室は、その名の通り障がいのある学生を対象としたさまざまな支援を行う窓口として設けられていますが、その視座はそこだけにとどまるものではないと考えます。本学の障がい学生支援における「基本的な考え方」にも示されている通り、すべての学生に対する修学支援の一環として行われるものであり、「特別なニーズを持つ一部の人への特別な配慮」というよりも、普遍的なニーズに対して大学全体で取り組む意識を土台とすることが大切です。
そのためには、まず社会的障壁(バリア)を私たちの共通課題として皆が認識するところから始め、どうすればそれらを除去できるのかを真摯に議論することがとても重要です。利用学生の皆さんとの建設的な対話を大切にしながら、一人ひとりが安心して学べる環境づくりに努めてまいります。
障がい学生支援室長
樽井 康彦 (社会学部教授)