本学は、我が国の仏教系大学の中で理工系大学院を擁する唯一の存在である。龍谷大学では、「共生を目指すグローカル大学」を標榜しており、この認識の上に、理工学研究科物質化学専攻においては、東洋の倫理観や考え方を基に、グローカルに貢献し得る(世界の水準で地域に貢献し得る)専門知識・応用能力を身に付けた高度な技術者の養成を目指している。この目的を達成するため、履修要項にも記載している通り、2005年度から以下のキーワードで示される6つの具体的な知識・能力を身に付けることを教育目標としている。(A)共生・循環の考え方、(B)グリーンケミストリーの考え方、(C)技術者倫理、(D)持続的学習と自己発現能力、(E)専門知識と問題解決能力、(F)国際的コミュニケーション能力。
これらの目標を効果的に達成するため、本課程では、教育研究の量や内容・形態に関して、以下の例に示す国際水準の斬新な教育システムを取り入れている。
本プログラムは上記の「4.国際的コミュニケーション能力」の養成を目的とする教育課程として実施するものであり、専攻教員で構成される運営委員会により主体的に管理・運営され、龍谷大学瀬田学舎および龍谷大学バークレー学舎(Ryukoku University Berkeley Center、RUBeC)での基盤教育をもとに、米国カリフォルニア大学デービス校(UCDavis)で応用能力を身に付ける国際教育連携プログラムである。プログラムは、RUBeCで実施しているBIEプログラム(Berkeley Internship and English Program、5-weeks、semester)と既に3年間の実績のある理工学研究科とUCDavis工学研究科の交換留学プログラムをプラットホームとしており、詳細は以下のようにまとめられる。
このように、自らの明確な基本姿勢を基に、国際水準の知識・技能を身に付けた社会に求められる科学技術者養成を教育課程の基本に置き、龍谷大学北米拠点RUBeCとカリフォルニア大学デービス校との密接な連携の下に、「東洋の倫理観に根ざした国際的技術者養成」を目指す、国際的技術者養成」を目指す、国際教育プログラムを構築する。