文部科学省が実施している「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に、本学短期大学部が申請した「体験型教育で学ぶ『共に生きる地域づくり』」-校区住民と交流する「砂川アクション」と知的障がい者と共に学ぶ「ふれあい大学」の取組-が採択されました。
今回の採択は、本学の教育改革の取組が、その効果、実績、特色において際立った取組であるということが認められたことを意味するものです。
本学では、文部科学省2003年度「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に採択された取組「実習事前指導の体系的な実施-ボランティア活動の活用を中心とした取組-」や、2006年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)に採択された取組「イメージ創生を中心としたキャリア教育-視聴覚教材・学外教育資源・体験型学習を活用した体系的教育プログラム-」、そして今回採択された取組の成果をバネに、より一層の教育改革を推進していきます。
「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」は、大学教育の改善・充実の観点から、学位を与える課程に応じた教育内容・方法等の高度化・豊富化に資する特色ある優れた取組を選定し、選定された取組を広く社会に情報提供することや財政支援を行うことにより、大学教育の改善を図るとともに、高等教育の活性化を推進することを目的とするものです。
本取組は、二つの「体験型教育」の取組を結びつけ、活かしあうことから構成されています。第一は、学舎のある地元の砂川小学校区住民組織や砂川地域の高齢者等と交流し「地域課題に向けて協働する体験型教育」であります。これを『砂川アクション』と呼びます。第二は、地域に暮らす知的障がい者を大学に招き「共に学ぶ体験型教育」であります。これを『ふれあい大学』と呼びます。学生は「砂川アクション」で「私も地域の一員」との自覚を高めていきます。「ふれあい大学」で、すべての人を認め合い誰も排除せず包み込む地域の必要性を学びます。この両者があいまって、学生に「共に生きる地域づくり」に貢献する力が着実に育まれてきました。
また、上記取組の特色は、(1)学生と地域との関わりを組織的に支える体制を構築していること、(2)正課授業に取り入れ教育上の体系化を図っていること、(3)学習成果を学内全体と地域に還元しその共有化を図っていること、以上の3つが挙げられます。