近年、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により、地球規模で温暖化が進行し、世界各地で異常気象が多発するなど、人間活動や生態系に深刻な影響を与えています。
我々は、将来世代に良好な環境を引き継ぐため、脱炭素、資源循環、自然再興(ネイチャーポジティブ)型の持続可能な社会を築いていく責務があります。
本学は、2010年度に「エコキャンパス実現に向けた基本方針」を制定し、省エネルギー等の取り組みを継続して実施してきました。 2022年度にカーボンニュートラル宣言を発出し、これを具現化すべく、2023年6月からは、3キャンパスすべての使用電力を100%再生可能エネルギーへ切り替えています。これは西日本の大学では初、複数キャンパスを持つ私立大学では日本初の取り組みとなります。
2021年度からは、2050年カーボンニュートラル実現に向け、文部科学省と環境省が中心となり立ち上がった「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画しており、本学の教育・研究・社会貢献活動を通じて、国、自治体、企業、国内外の大学等との連携強化を図りながら、環境に配慮した様々な取り組みを実施しています。
そして、持続可能な社会の実現に寄与すべく、2023年度にネイチャーポジティブ宣言を発出し、2024年度にはサステナビリティ基本方針を策定しました。サステナビリティDaysやセミナー等の実施や各種環境イベントへの参加など、学外に対しても環境問題に対する意識を醸成し、行動変容を促すための取り組みを実践しています。
このように社会との共生を大学活動の理念に掲げ、教育、研究活動をおこなってきた本学にとって、社会的要請となっている環境問題への取り組みは重要なテーマであるとの認識から、下記のとおりサステナブルキャンパスの実現に向けた基本方針を定め、全ての大学構成員が一丸となって積極的に取り組みます。
また、環境問題にとどまらず、人権・ジェンダー等への対応も併せて推進していきます。
全ての学生・教職員に対して環境問題への意識を醸成し、以下の基本方針(中長期目標)にもとづき、温室効果ガス等、環境への負荷低減がはかられたキャンパスの実現を目指します。また、本学があらゆる「壁」や「違い」を乗り越え、世界の平和に寄与するプラットフォームとなるよう、多様な価値観が集うキャンパスの実現を目指します。
上記の基本方針(中長期目標)にもとづき、以下の5点を短期目標として設定し、全ての本学構成員による日常の省エネ・省資源活動を推進します。
これらの活動については、サステナビリティ推進委員会において、毎年度、評価していきます。
本基本方針は、現時点では、従前の「エコキャンパス実現に向けた基本方針」を踏まえ、基本的には環境問題の観点からの取り組みの推進方策を整理した内容としています。今後、基本構想400第2期中期計画の諸事業の進捗に合わせ、人権・ジェンダー等への対応を含めた全学的なサステナビリティの観点からの取り組みの推進方策を検討し、適宜、本基本方針の見直しを図ります。