近年、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により、地球規模で温暖化が進行し、世界各地で異常気象が多発するなど、人間活動や生態系に深刻な影響を与えています。
我々は、将来世代に良好な環境を引き継ぐため、低炭素、資源循環型の持続可能な社会を築いていく責務があります。
2019年10月には、再エネ100宣言 RE Action協議会が「再エネ100宣言 RE Action」という、企業、自治体、教育機関、医療機関等の団体が使用電力を100%再生可能エネルギーに転換する意思と行動を示し、再エネ100%利用を促進する新たな枠組みを設定しており、環境省をはじめ、京都市もアンバサダーとして行動の輪を広げる取組を行っています。
本学は、2010年度に「エコキャンパス実現に向けた基本方針」を制定し、省エネルギー等の取り組みを推進しており、2016年度からは2019年度のエネルギー使用量実績を建物1㎡あたりの原油換算値(原単位)およびC0₂排出量(原単位)において、2015年度比で4%以上削減することを目指し、取り組みを実施してきました。また、京都府、京都市、スターバックスジャパン、本学学生が連携したエコイベントの実施や京都府が主催する環境フェスティバルへの参加など、本学構成員による環境問題に対する意識を醸成するための取り組みを実践してきました。
さらに2021年度からは、2050年カーボン・ニュートラル実現に向け、文部科学省と環境省が中心となり立ち上がった「カーボン・ニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画しており、本学の教育・研究・社会貢献活動を通じて、国、自治体、企業、国内外の大学等との連携強化を図りながら、環境に配慮した様々な取り組みを実施していきます。
社会との共生を大学活動の理念に掲げ、教育、研究活動をおこなってきた本学にとって、社会的要請となっている環境問題への取り組みは重要なテーマであるとの認識から、下記のとおりエコキャンパス実現に向けた基本方針を定め、全ての大学構成員が一丸となって積極的に取り組みます。
全ての学生・教職員に対して環境問題への意識を醸成し、以下の基本方針(中長期目標)にもとづき、温室効果ガス等、環境への負荷低減がはかられたキャンパスの実現を目指します。
上記の基本方針(中長期目標)にもとづき、以下の4点を短期目標として設定し、全ての本学構成員による日常の省エネ・省資源活動を推進します。
これらの活動については、地球温暖化対策推進委員会において、毎年度、評価していきます。
2023年度における本学におけるエコキャンパス実現に向けた各キャンパスでの具体的な取り組み『Ryukoku Ecology2023』を下記のとおり展開し、本学構成員の地球温暖化防止に対する意識の向上と、取り組み内容の周知・徹底を図ります。
学内に整備したエネルギー管理システム「BEMS」から得られるエネルギー使用量データを分析し、エネルギー使用量の削減の可能性や有効な削減手段について検討し、空調機器の設定変更等を積極的に実施していく。
エネルギー効率が低い旧式の設備・機器を計画的に更新する。
1)深草キャンパス
8号館LED化工事
2)大宮キャンパス
該当工事なし
3)瀬田キャンパス
7号館空調設備更新
2015年度より各部署に配置している『エコスタッフ』を継続して配置し、所管部署(管理課、瀬田事務部、文学部教務課)との連絡窓口及び実行確認者を明確化することで、より確実な取り組みの実行を目指す。
また、エコスタッフには、学内の地球温暖化対策の進捗を共有する為、定期的にメール通信(エコスタッフ通信)を発信する。
① エネルギー使用量・CO2排出量の削減に関して
所管部署から本学のエネルギー使用量、CO2排出量に関するデータを定期的に提供し、現状と削減目標を共有すると共に、各部署にて実施すべき省エネ活動について、確実に実行する。
例:室内温度の適正化、不要な照明の消灯及び部分点灯の実行
OA機器の待機電力削減、省エネモードでの運用 等
② 紙の使用量削減に関して
定期的に公開する各部署で使用するゼロックス製複合機のカウンター数情報を部署内で提供し、注意喚起と共に紙の使用量削減に向けた方策を実践し、成果に繋げる。
例:teams等を活用したペーパーレス会議、会議時のプロジェクターの活用、会議資料・回覧資料等の電子化、共有ファイル化、資料の集約・両面印刷の活用等
③ ゴミ減量・リサイクル促進に関して
リサイクル用のごみ箱を各部署に設置し、分別状況を確認し、適当でない点があれば是正する。
④ 環境に配慮した製品の購入(グリーン購入)に関して
消耗品等の物品購入の際は、再生品やエコマーク商品など環境への負荷が出来るだけ少ないものを選ぶ。
○各事務室への対応 →【管理課(深草)、文学部教務課(大宮)、瀬田事務部(瀬田)】
※各部署においては、「エコスタッフ」が中心となり確実に実行する。
○各教員への対応 →【各学部教務課】
○学生への対応 →【学生部】
○生協への対応 →学舎毎に対応
【管理課(深草)、瀬田事務部(瀬田)、文学部教務課(大宮)】
○清掃業者、設備業者等への対応 →学舎毎に対応
【管理課(深草)、瀬田事務部(瀬田)、文学部教務課(大宮)】
○各事務室への対応 →【管理課(深草)、文学部教務課(大宮)、瀬田事務部(瀬田)】
※各部署においては、「エコスタッフ」が中心となり確実に実行する。
○各教員への対応 →【各学部教務課】
○各事務室への対応 →【管理課(深草)、文学部教務課(大宮)、瀬田事務部(瀬田)】
※各部署においては、「エコスタッフ」が中心となり確実に実行する。
○各教員への対応 →【各学部教務課】
■現在、管理課・瀬田事務部にて再生品を指定している物品
※純正製品以外を使用している場合、故障が発生した際に保守対象外となるケースがあるため、一部の機器を対象とする。
■今後の取り組み
京都団地 → 物品購入申請に係る物品リストに再生品、エコマーク商品等の品目を増やしていく。
物品リスト以外(カウネットカタログ等)から選んで購入する場合も、グリーン購入を促進する。※ エコスタッフ通信の活用
瀬田学舎 → 物品リスト以外(カウネットカタログ等)から選んで購入する場合も、グリーン購入を促進する。※エコスタッフ通信の活用
○各事務室への対応 →【管理課(深草)、文学部教務課(大宮)、瀬田事務部(瀬田)】
※各部署においては、「エコスタッフ」が中心となり確実に実行する。
○各教員への対応 →【各学部教務課】
以下のとおりHPを活用しての情報発信を行う。
深草キャンパス3号館(エントランス)にて、本学のカーボンニュートラル達成に向けた取組についてパネル展示や実物展示等を利用し、情報発信する。
学生をはじめとした本学構成員に省エネルギー化・省資源化に対してさらに高い意識を醸成することを目的としたエコイベント等を実施する。
本事業においては、学生、学内関係部署、学外機関と連携し実施する。
以 上
龍谷大学は、建学の精神に基づき、持続可能な社会形成に寄与するべく、すべての大学構成員が一丸となって積極的に環境問題に取り組み、環境負荷の低減に努めます。
龍谷大学はすべての教育、研究、社会貢献活動の環境影響を低減するために次の方針に基づき環境影響活動を推進して地球環境との調和を目指します。
上記の方針達成のために、目標を設定し、定期的に見直し環境マネジメント活動を推進します。
制定日2017年6月30日
龍谷大学
学長 入澤 崇