龍谷大学

アジア・アフリカ総合研究プログラム

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専門研究を重視したカリキュラム

アジア・アフリカ総合研究プログラムは、法学研究科、経済学研究科、国際文化学研究科のそれぞれの専門研究を土台に、日本を含むアジア・アフリカ地域にまたがる総合的な地域研究を行なっています。例えば、プログラム所属院生が東アジアの民族と国家の関係について中国を軸に研究する場合、プログラムの総合研究科目から国家・民族論研究など、地域研究科目から中国政治論研究、中国近現代史などを履修することで、このテーマに関する総合的視野とともに、中国の国家としての特質から少数民族問題まで含めた専門的知識・研究方法が身につきます。また、パレスチナ問題について研究する場合、総合研究科目から国際関係論研究、平和・紛争論研究など、地域研究科目から中東政治論、イスラーム文化史を履修することで、国際紛争への視野とともに中東イスラーム世界の文化から政治にいたる専門的知識・研究方法を身につけることができます。さらに、より突っ込んだ研究のため、プログラムが提供するフィールド調査費(上限20万円)によって現地調査を行うことが可能です。研究のまとめとして、演習においてそれぞれのテーマを掘り下げ、独自の修士論文を作成していくことになります。このように、同プログラムではフィールドワークを交えて、総合的、かつ専門的に地域研究を行い、アジア・アフリカ地域の実践的専門家を養成していく点に大きな特色があるといえます。

法学研究科 教授 落合雄彦

落合 雄彦教授私は「アフリカの政治」を研究しています。しかし、「アフリカの政治」を研究すると一口にいっても、それには少なくとも2つのアプローチが考えられます。ひとつは、政治学という研究手法・枠組みを重視する「専門研究(いわゆるディシプリン)」から「アフリカの政治」に接近する方法であり、もうひとつは、アフリカという研究対象地域を重視する「地域研究」からのそれです。別言すれば、前者では、その究極的な目的は「政治という人類普遍の事象」を理解することにあるのに対して、後者では、「アフリカという固有の動態をもつ地域」の理解こそが第一義的な目的となります。
そして私は、後者の立場に立つ学徒です。つまり私は、政治学者として「政治(地域を超えた普遍的な事象)」に接近するためにアフリカ地域を事例としてきたのではなく、むしろ地域研究者として「アフリカ(固有の動態をもつ地域)」に接近するために政治学を用いてきたのです。
もともと地域研究とは、地域における政治・経済・社会・文化といった個々の事象の関係性を重視し、地域をひとつのまとまりとして分析しようとする総合的な学問領域です。そして政治学は、そうした総合的な学問である地域研究にとってとても便利なツールのひとつなのです。というのも、政治は経済・社会・文化といった他の事象と常に密接に連関しているからです。「アフリカ」がもつ諸事象の複雑な関係や動態を「政治」という切り口から読み解くこと。そうした研究姿勢をもってきたからこそ、私の研究領域は、単なる政治の範囲を超えて、アフリカの紛争、安全保障、国際関係、さらには宗教、開発、医療、教育、文学そして福祉といった諸分野へと拡大し続けてくることができたのだと思います。
優れた地域研究のためには深い専門研究の知見が不可欠です。そして、私の場合には、政治学という専門研究の知見や枠組みが総合的なアフリカ地域研究への扉を開いてくれたのだと思います。

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