龍谷大学

アジア・アフリカ総合研究プログラム

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メッセージ

プログラム運営委員長 大原 盛樹
プログラム運営委員長
大原 盛樹
Moriki OHARA

21世紀も気がつけば20年近くの年月が過ぎようとしています。前世紀末から現在までの世界的な大変動の一つは、それまで貧困にあえぐ停滞した地帯と見なされてきた欧米・日本以外の諸地域の劇的な勃興です。その中でも世界の人口の四分の三を占めるアジア・アフリカは今後の世界の歴史に確実に大きな影響を与える諸国・地域を含んでいます。これらの諸地域の変化の方向性とその固有の論理をできる限り正確に知ることは、現代を生きる我々に課せられた最重要課題の一つと言っていいでしょう。アジア・アフリカ研究総合プログラムは、日本の私立大学で唯一この地域を研究する専門的トレーニングを与えるプログラムです。これは仏教というアジア発の革新的世界観を数百年にわたり探求してきた浄土真宗派、そしてそれを基板として設立された龍谷大学の知的進取の精神と厚い学術的蓄積の上に可能になったと言うべきでしょう。
アジア・アフリカを構成する諸国・地域は、地理、文化、歴史、経済、政治、社会とあらゆる面で非常に多種多様です。それぞれの地域に何らかの特色があり、それを生み出した何らかの特別な理由があるからです。その特色ある社会を成り立たせた特有の論理に注目しながら、特定の国や地域を包括的に理解してゆくこと、そしてその地域に内在する問題の解決に向けた現実的な政策の考案に資すること、これが「地域研究」という学問分野です。
実は、前世紀の末には、これら諸国・地域が経済発展をするにつれ、普遍性を持った豊かで民主的な市民社会が形成され、地域の特殊性は衰微し、諸国は相互に似通ってくる、という考え方が一般的になったことがあります。しかし21世紀に入って20年近く経った今、経済的な貧富の差は拡大を続け、イスラム諸国の政治世界の混沌に典型的なように諸国の政治体制の多様性がなくなる気配はありません。圧倒的な歴史的背景を持つ中国の「成功」によって、近代的市民社会という概念さえ普遍的な価値観ではなかったという考えが影響力を著しく強めています。我々を取り巻く国際社会を理解する上で、地域研究の果たす役割が今後より大きくなることは間違いありません。
国際社会で羽ばたき活躍する能力を身につけたいという皆さん、是非、龍谷大学大学院アジア・アフリカ研究総合プログラムで学んでください。皆さんが専門的学問分野(ディシプリン)を習得し、他分野との対話を重視しつつ、フィールドワークを通じて現場からの新鮮な発想で知的な未来を切り開いていく道のりを、一緒に歩みたいと思います。

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