2017.10.19京都マラソンプロジェクト開始Ⅱ!~西陣織の理解を深めよう~
経営学部 松永敬子ゼミ
■「京都マラソン×龍谷大学スポマネlab.×京都伝統工芸」プロジェクトとは
京都の伝統工芸関連組織とコラボした商品を学生が企画・製作し、京都マラソン会場(みやこめっせ)内で販売。売上は義援金として東日本大震災被災地の小・中学校を対象とした「スポーツこころのプロジェクト」に全額寄付。7年目の京都マラソン2018(2月16日(金)・17日(土)・18日(日))では、平安期からの長い京都の織物の歴史の中で、応仁の乱を機に「西陣」と称されて550年を迎える「西陣織」と再びコラボさせて頂くことが、前回の記事の通り決定しました。しばらくは西陣織について理解を深める活動です!
■西陣織会館「純国産宝絹展」へ!
私たちは、西陣織のことをよりよく知るために、西陣織会館にて9月2日(土)~9月6日(水)まで開催されていた「純国産宝絹展」に行ってきました。このイベントは、日本の織物文化の泰斗である西陣において、純国産絹の魅力を伝えるためのものです。今や純国産の蚕・繭・生糸・絹による絹製品は1%以下になっています。そんな日本の宝となった純国産絹の魅力に触れてきました。
会場に入るや否や目に飛び込んできたのは、なんとも色鮮やかな純国産絹製品です。西陣織の最大の特徴は、糸の状態で染めてその糸を使って文様を織り出す「先染紋織物」であるということです。色とりどりの糸が機にかけられ、見事な織物となるには多段階に及ぶ複雑な分業を経ています。西陣織の用途はきわめて多彩であり、550年目の今もなお、こういった人達のアイデアにより可能性を広げ続けています。
「純国産宝絹展」では来場者が参加できる「繭・絹を使った手作り体験」、繭クラフトやシルクマフラーの製作体験などがありました。
私たちは、繭クラフトのうさぎのストラップ作りに挑戦してきました。実際に、繭に触れてストラップを作っていく中で、繭からひょろひょろと出ている極細の糸が「繭糸」で、これを数本引き揃えて初めて「生糸」と言う細い絹糸になることを知り、一個の繭からとれる繭糸は、約1.5㎞の長さになるということに驚き、繭がどんなものなのか肌で感じることができました。
担当の方の丁寧な説明のおかげで、ストラップも完成させることができました。とてもかわいくて、愛着が沸いています。
体験後には、繭になる前のカイコを持たせていただきました。からだを撫でると、とてもぷにぷにとしていて柔らかかったです。また、担当の方がカイコを撫でている姿がとても印象的で、まるでわが子のようにカイコと接しており、やさしく話しかけておられ、カイコへの愛を感じました。
550年間、様々な人に愛され、支えられてきた西陣織。
私たちは、こんなにも貴重なものを提供していただけることに感謝して、これから「京都マラソン2018」に向けて、商品の企画・開発を進めていこうと思います。
前田 有哉(和歌山県立神島高校卒業)
