今年もインフルエンザの流行時期になりました。
インフルエンザは、おもにインフルエンザウィルスAとBの感染によっておこる病気で毎年11月下旬から翌年3月にかけて広く流行します。普通の風邪と違って、39℃程の高熱があり、頭痛やのどの痛み、筋肉痛、関節痛などの症状も強く、気管支炎や肺炎などを併発し、重症化することが多いのが特徴です。
2004/11WHO(世界保健機関)は「鳥インフルエンザウイルスの変異による新型インフルエンザが大流行する可能性が近年になく高い」と警告をしています。2004年に通常「鳥から鳥」に感染するとされていた「鳥インフルエンザ」が「鳥から人」に感染し、現在(2005/11:世界)までに感染者126名、死亡者64名を出しました。新型インフルエンザは、「鳥から人」に感染したウイルスが人に感染することによって発症します。この変異したウイルスに対して人はまだ免疫を持っていないので、このウイルスが出現すると、感染が世界中に瞬く間に拡がる可能性が高いこと、また感染した場合、重症化しやすいと考えられています。
2005/11/14厚生労働省は新型インフルエンザが発生した場合の行動計画を発表しました。この6段階に分けられた行動計画では、発生したときの個人への推奨として「外出を控える(自治体の外出禁止措置がとられた場合はそれに従う)」「マスクの着用」「手洗い」「うがい」が明記されています。まだ新型インフルエンザに対するワクチンが開発されていないことから(ワクチンの開発にはウイルスを確認してから3~4ヶ月かかるといわれており、現在早期に開発する手法が研究されています)、罹患を予防するためには休息・睡眠などの個人の生活習慣対策が重視されています。
新型インフルエンザに限ったことでなく、従来のインフルエンザや風邪を予防する方法については、保健管理センターの健康メモ「冬場のかぜ予防」にあることが基本です。もし、新型インフルエンザ対策として追加するとしたら、「マスクはウイルス吸着マスクを着用」「鶏肉などはよく加熱して食べる」「感染したら48時間以内に治療を受けられるように、速やかに受診」という点でしょうか。
新型インフルエンザも発生すれば確かに怖いのですが、その前に快適に冬場を過ごせるように、各自の免疫力を高めて、ウイルスを体内へ入れないように気をつけましょう。
かぜの症状というと、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱・頭痛・関節痛、下痢、腹痛等々あります。これらは主にウイルスに感染して起こります。かぜのウイルスは200種ほどある為、一つ一つのウイルスに効く薬がまだ出来ていません。かぜをひく人・ひかない人、また、かぜをひいても重くなる人・軽くてすむ人、色々ですが、かからないのが一番ですよね。そこで、かぜにかからない工夫と、もしかかっても軽くすむ対策があります。今までにも聞いたことがあると思いますが、実行できていないことってありませんか?
本学学生で強制飲酒により急性アルコール中毒になった事例がありました。今後このようなことがないように下記のホームページをよく読んで十分注意して下さい。
これからの季節、アルコールに接する機会が多くなるかと思います。アルコールは飲み方や飲む量によっては「漢書」のいう『百薬の長』となりますが、一歩間違えると『万病の元(吉田兼好:百薬の長とは言えど、よろずの病は酒より起これ。)』となります。適量のアルコールは心身をリラックスさせ、コミュニケーションの輪を広げるのに役立ってくれるでしょう。しかし、羽目をはずすと、本人だけでなく周りにも迷惑をかけることになります。今回はちょっと耳の痛いお話を中心にお伝えしたいと思います。
湿気の多い夏はO157や、サルモネラ菌、ボツリヌス菌など、病原菌の活動が活発になる季節です。身近なところから私たちの体に入り込み、食中毒を引き起こす、これらの病原菌を除去し、清潔で快適な夏を過ごしましょう。
下痢は、体内に細菌、毒物が入ること、腸からの消化・吸収がスムーズにいかなく糞便中の水分量が泥状(水分80~90%)、水様便(水分90%以上)であることをいい、急性下痢と慢性下痢があります。
下痢の人は、栄養が充分に吸収できていないので、体力が衰えたり、抵抗力が弱まってしまいます。下痢になった時は、次のことに気をつけましょう。
熱中症は、暑い時に起きるというよりも、暑さに馴れていない場合に多く発生します。また、炎天下での運動に限らず、室内でも発生しますので油断してはいけません。 暑い時にはこまめに水分を取り、自分のペースで活動することが大切とされる熱中症対策。 今年もこれで乗り切りたいものです。