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2021年6月23日(水)、2回目の農場実習が行われました。
今回の農場実習は、前回播種した落花生「おおまさり」株の定植作業です。前回の農場実習から約1ヶ月が経過し、芽を出し始めているのに感動しました。


前回と同様、冒頭に吉村大輔農場専門技術助手から移植方法について説明していただきました。落花生「おおまさり」は、成長時に株の内側に花が集中する傾向にあることから、株と株の間隔を通常より広めの0.5mにすることで、より多くの落花生「おおまさり」が栽培できるそうです。他にも移植ごて(スコップのこと)の正しい使い方などをご教授いただきました。




約1000株の落花生「おおまさり」の定植が終わった後、水やりを行いました。吉村大輔農場専門技術助手から、株の葉には水をなるべくかけてはならず、根元に0.8L程度の水をあげるのが正しいとの説明を受け、今までの水やりの認識とは全く異なっていたので驚きました。



今回は、株を運んだり、広大な畑を何度も移動したり、10Lの水が入ったジョウロで水やりをしたりと、重労働が多くありとても疲れましたが、前回よりも仲が深まり、とても楽しく良い雰囲気で作業を行うことができました。

次回の農場実習日は2021年7月15日の予定です。活動内容は、Instagram、Facebook、Twitterでも随時配信していますので、ぜひご覧ください。

いよいよ株が畑に定植され、大きく成長しはじめます。プロジェクトメンバー全員で、落花生「おおまさり」の成長を見守っていきたいです。



                                                                                                                                                                                                                                                文責 龍谷大学農学部食品栄養学科3年生 塔原 橋本


2021.06.28
こども教育学科の学修プロジェクト「大人もこどももともに育つ・生きる<いのち>」推進中―映画『さとにきたらええやん』の鑑賞、「こどもの里」館長・荘保共子さんのご講演―

こども教育学科では、水曜日に開講している実習指導科目を中心に「大人もこどももともに育つ・生きる<いのち>」をテーマにした年間学修プロジェクトに取り組んでいます。その一環として、6月16日(水)に西成区釜ヶ崎にある児童館「こどもの里」のドキュメンタリー映画『さとにきたらええやん』を鑑賞し、23日(水)には認定NPO法人「こどもの里」館長・理事長の荘保共子さんをお招きして「子どもが生きる力を守る~子どもの貧困と子どもの権利~」と題してご講演いただきました。
子どもの貧困の背景には子育てをしている家庭(大人)の抱える困難があり、子どもの人権擁護のためには、地域社会との連携のもとに子育て家庭を含む支援の仕組みが必要だと語られました。子どもの遊びはまさしく「生きる」ことであり、その生命を守るためにのびのびと共に遊ぶ機会と環境を保障することが重要であると述べられました。また、貧困や虐待といった厳しい困難のなかにあっても、子どもたちは、ひたむきさや優しさを失わず懸命に生きようとしていることを教えていただきました。40年以上「こどもの里」において地域の子ども・子育て家庭を見守る活動をされている荘保さんのあたたかいお人柄と情熱あふれる言葉に、学生・教員も深く心を動かされました。
将来は児童福祉、保育・幼児教育にかかわる専門家としてはばたく学生たちが、子どもや子育て家庭の抱える困難に対峙するとき自分に何ができるのかを真剣に考え、これからの学びへの意欲を高めていました。


映画パンフレット




 大学院理工学研究科電子情報学専攻修士課程を2021年3月に修了した藤井輝さんが、「人工知能学会2020年度研究会優秀賞」を受賞しました。

 この賞は、2020年4月から2021年3月までに開催された人工知能学会の研究会において発表された研究論文のうち、優秀なもの(約3.7%《2020年度》)を選び表彰するものです。
 表彰式は、2021年6月21日に人工知能学会総会(於 産業技術総合研究所 臨海副都心センター & オンライン)で行われました。受賞論文のタイトルと著者は、次の通りです。

 受賞論文:POI訪問ダイナミクスに関する地理的競合構造の検出
 著者(受賞者):藤井輝、熊野雅仁、木村昌弘

 人工知能学会誌2021年7月号(人工知能 Vol.36 No.4)会告に、著者紹介と授賞理由が掲載されています。また、人工知能学会ホームページにおいて、受賞者と受賞論文タイトルが報告されています。
( https://www.ai-gakkai.or.jp/about/award/jsai_award-sig/#INCENTIVE 参照 )

 本論文は、藤井輝さんが本学大学院修士課程(木村昌弘研究室)において、木村昌弘教授と熊野雅仁実験講師と共に行った研究の成果です。授賞理由では、「本論文は、観光マーケティングや都市計画にとって基本的に重要となる地理的影響構造の検出を、確率モデルの観点から扱っており、技術的な完成度の高さと結果の有効性から、その波及効果も大きく、将来性が高いと判断できる。」ということが挙げられています。

 【関連URL】https://www.ai-gakkai.or.jp/about/award/jsai_award-sig/#INCENTIVE(人工知能学会受賞者【研究会優秀賞】)



2021年6月18日(金)、犯罪学研究センターは「バーチャル犯罪学部カリキュラム構想〜こんな犯罪学部で勉強してみたい!〜」をオンライン上で開催。当センターの教育部門作業部会で検討している「ウイズ・コロナの時代のICTを活用した犯罪学部のカリキュラム構想」について報告しました。当日のイベントには約50名が参加しました。
>>イベント概要:【龍谷コングレス2021】バーチャル犯罪学部カリキュラム構想〜こんな犯罪学部で勉強してみたい!〜/犯罪学研究センター主催

当イベントは、本学がホスト校をつとめる「アジア犯罪学会第12回年次大会(ACS2020)」開催を記念して、6月18日(金)から6月21日(月)の4日間、当センターが企画するサイドイベント「龍谷コングレス2021 〜人に優しい犯罪学の過去・現在・未来〜」の一環として開催されました。4日間のプログラムでは、「犯罪学教育のICT化」、「龍谷ならではの新しい刑事政策構想」、「テロとの戦いと国際人権」、「多様な生き方と薬物政策」など、幅広いテーマをとりあげました。

報告1.「創生・新時代の犯罪学〜龍谷犯罪学部構想について〜」


石塚伸一教授(本学・法学部、犯罪学研究センター長)

石塚伸一教授(本学・法学部、犯罪学研究センター長)


当日のプログラム。司会進行は暮井 真絵子氏(本学ATA-net研究センター リサーチ・アシスタント)が担当

当日のプログラム。司会進行は暮井 真絵子氏(本学ATA-net研究センター リサーチ・アシスタント)が担当

はじめに「龍谷犯罪学カリキュラム構想〜もしも、犯罪学の学部を創るなら〜」と題し、石塚伸一教授(本学・法学部、犯罪学研究センター長)による報告が行われました。

日本における犯罪学
「日本の犯罪学の受容は、明治期にC・ロンブローゾ*1の学説が紹介されたところからはじまる」と石塚教授はまず歴史的側面からの説明をしました。戦後、アメリカGHQの主導のもとで行われた改革の一環として、家庭裁判所調査官や法務省の矯正施設の教官、保護観察官の養成が図られ、非行に関する理論や予測モデルが導入されます。このことは矯正実務における犯罪心理学・犯罪社会学の研究・実践につながりました。犯罪社会学の社会理論は、法学・社会学・教育学など大学のコミュニティを中心に海外の著名な学説の翻訳を通して受容されました。このような時期と領域および担い手となる層のズレが、犯罪関連6学会*2がそれぞれ設立されたことの経緯です。石塚教授は「犯罪関連分野は、大学の中で未だ通常科学として確立されていない。先進的な犯罪学的知見の需要は高く、著名な研究者がこれに応えてきたが、後継を育てる体制がこれまで十分にとれなかった」と指摘します。つづけて石塚教授は、トマス・クーン*3の提唱するパラダイムの枠組み(理論・観察・実験)を引用しながら、「犯罪学を通常科学として発展させるためには研究・教育・社会実践といったサイクルの確立とパラダイムを共有した犯罪学者によるコミュニティが必要である。これまでは刑事司法システム・警察権力による犯罪と犯罪者のコントロールが主な関心(パラダイム)であったため、その担い手は実務家を中心に構成されるものであった。しかし犯罪学を学問として成立させるためには国の機関に関わる実務家のみの小さなコミュニティだけではもはや足りない。犯罪発生の前後、刑事司法の外における支援や介入のあり方が問われるべきである」とパラダイム転換の必要性を訴えます。石塚教授は、キーワードとして、①自己決定、②デジスタンス、③レジリエンスの3つをあげ、「国のように強制力を行使する介入ではなく、当事者の主体性を尊重すること。これからの犯罪学は人を罰するための犯罪学から人に優しい思いやりのある犯罪学への転換を目指すべきである」と提案しました。


犯罪学研究センターが提案する犯罪学カリキュラム(案)

犯罪学研究センターが提案する犯罪学カリキュラム(案)


石塚教授は、当センターの犯罪学カリキュラム構想について上図を示しながら説明し、限界と課題についても言及しました。石塚教授は①少人数制クラスによる授業を念頭におくと、専任教員はコア科目しか担当できず、多様な現代的課題をとりあげる科目は外部の非常勤講師に依存せざるを得ないこと(人材の不足)、②教育プログラムは、伝統的・一般的なものを配置せざるを得ず、当センターの特徴である「多様性」「学融性」「実践性」の十分な活用がなされないおそれがあること(固定化・平板化)をあげながら、「研究者には創造的・実践的な研究分野を開拓する使命がある。その意味で教育現場の現状を適切に把握しバランスをとることが重要となる」と主張。
困難な課題があるのにも関わらず、それでも犯罪学部を創設する必要性を、①犯罪者像の変化、②対応策の変化という観点から石塚教授は説明します。
「国際的動向をみると先進諸国では犯罪が減少している。では逸脱行為は減っているのか?DVやストーカー、引きこもりなど多様な嗜癖・嗜虐行動は増加の一途をたどっている。従来の犯罪対策では、このような多くの新しい逸脱現象を説明し抑制することができない。それが故に犯罪の認知ケースが減り、矯正施設が機能していないのではないか。着目すべきは、ロンブローゾ由来の『野蛮人』という犯罪人像からは想像もできない、社会の中で生きづらさを抱え孤立しているどこにでもいる普通の市民ではないか。想定する対象が変化すれば対応法も変わる。深刻な逸脱(犯罪)行為に至る前段階の徴候を見逃さないようにするために、これからの犯罪学は日常生活における“つまずき”からの“立ち直り”をテーマに矯正・保護のみならず子育てや教育的介助など多様で多面的な支援を提供することが必要となるだろう」と述べ、下記のをまとめを示して報告を終えました。


石塚教授の報告スライドより

石塚教授の報告スライドより


報告2:犯罪学カリキュラムおよび模擬授業動画の紹介
つづいて、山田 早紀氏(犯罪学研究センター リサーチ・アシスタント)より当センターの教育部門作業部会が検討を進めている犯罪学カリキュラムに配置する授業のシラバスとICT教育を念頭においた模擬授業動画が紹介されました。
参照>>犯罪学カリキュラム構想 創生! ポスト・コロナ時代の新しい時代の犯罪学〜“つまずき”からの“立ち直り”を支援する「人に優しい犯罪学」〜


山田氏の報告スライドより

山田氏の報告スライドより

龍谷犯罪学カリキュラム作成にあたって、当センターの兼任研究員(本学専任教員)のみならず学外の嘱託研究員の協力を得て、23もの科目のシラバスを集めることができました。今後作業部会において検討(模擬授業動画の制作も含め)を重ね、広く内外に意見聴取をしたうえで、改良・発展させていきます。

3. ディスカッション
「犯罪学学部を創るとしたら何が必要か?」石塚・山田報告を受けて、参加者全体のディスカッションが行われました。具体的には、人種・宗教・性別等マイノリティに対する偏見や差別は、海外、特にアメリカでは犯罪の原因として研究の対象にされている一方で、日本では海外の水準まで研究されていない状況を確認。それに関連して「犯罪現象そのもののジェンダー視点からの研究が少ない。これは女性犯罪・女性被害に留まらず、男性被害・男性犯罪についても言える。また、犯罪に関わる諸機関について、例えば警察の中の女性の割合がどのように影響しているのか、歴史的背景も含め捉えることがされてこなかった。犯罪学そのものの性差別性、ジェンダーバイアスを検討する必要がある」とコメントが寄せられました。
また「司法福祉・刑事政策に関わるソーシャルワークの実務に携わる人たちのニーズとして、対人援助の事例を検討する場の設置があげられる。事例検討には理論の共有と継続性が必要であり、そういう意味で教育機関に期待されていることは多い」との参加者からの話題提供を受け、就活やバイトに追われている大学生の現況や、関係各省の要求するカリキュラム構成からくる制限、犯罪学でとりあげる社会問題は多岐にわたるため、学生に実感をもって問題を考えてもらうためにいかに工夫を凝らした授業を提供できるか等、日本の教育制度における諸課題をめぐり意見交換がなされました。他にも、「当事者支援」の「当事者」という言葉の持つ多義性を確認したうえで、犯罪学はどのようなアプローチを提供できるのかや、犯罪学の学際性と近接領域との関係、被害者のケアの問題にどのように取り組むべきかについて、さまざまな疑問や課題が共有されました。

最後に、今回の司会を務めた暮井 真絵子氏(本学ATA-net研究センター リサーチ・アシスタント)より、今年の日本犯罪社会学会の大会(第48回2021年度大会*4)にて2021年10月17日(日)にテーマセッションE「龍谷大学構想にみる新時代の犯罪学」と題したラウンドテーブル・ディスカッションを行うことが広報されました。

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【補注】
*1 犯罪学の祖であるイタリアのチェザーレ・ロンブローゾ(Cesare Lombroso、 1835年11月6日 - 1909年10月19日)は、『犯罪人論(L'uomo delinquente)』(1876)において、犯罪人についての解剖学的調査結果や精神医学的知見に基づいて、犯罪人の中には一定の身体的・精神的特徴を具備した者がおり、このような者は必然的に犯罪におちいるものであるとし、これを隔世遺伝説によって説明する〈生来性犯罪人説〉を主張した。発表当初より批判されていたこの主張は、現在では否定されている。ロンブローゾ学説は犯罪についての因果科学的考察に基づく刑事政策的措置を主張したことに歴史的意義がある。

*2 犯罪学に関連する主な学会として、以下の6つが活動している。
日本犯罪学会(1913年設立)http://j-crim.kenkyuukai.jp/special/?id=9496
日本犯罪心理学会(1963年設立)https://www.jacpsy.jp/
日本犯罪社会学会(1974年設立)http://hansha.daishodai.ac.jp/
日本社会病理学会(2000年設立)http://socproblem.sakura.ne.jp/
日本司法福祉学会(2000年設立)https://jslfss.org/
日本更生保護学会(2012年設立)https://www.kouseihogogakkai.jp/

*3 トマス・クーン(Thomas Samuel Kuhn、1922年7月18日 - 1996年6月17日)は、アメリカの哲学・科学者。その著作「科学革命の構造」(The Structure of Scientific Revolutions, University of Chicago Press, 1962)で示された概念「パラダイム(paradigm):特定の時代、領域において共通理解として前提とされる物の見方やとらえ方」が有名。

*4 日本犯罪社会学会第48回(2021年度)大会は、龍谷大学が大会開催校となり、大会実行委員長を津島昌弘教授(本学・社会学部、当センター研究部門長)が務める。
>>参照:日本犯罪社会学会、大会・シンポジウム


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