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2019年11月10日(日)、農学部の農場がある牧地区の秋まつりが行われ、農学部から4名の先生方が参加されました。当日は快晴で、農学部実習棟には老若男女問わずたくさんの地区の方がお越しでした。
実習棟では、「地域オープンキャンパス」と題して、農学部概要や実習のお話をはじめとして、実習棟や農場の見学を行いました。地域のみなさんに農学部の教育・研究活動を知っていただく機会となりました。また、親鸞聖人の好物だったあずきがゆをふるまい、農場で獲れたバターナッツという品種のかぼちゃのポタージュを提供しました。植物(ドライフラワー)を使ったアクセサリー作りは子供たちや女性に大人気で、とても本格的な出来上がりに笑顔があふれていました。
イベントとして信楽和太鼓の演奏やお餅つきも行われ、今年度の牧町あきまつりは大盛況でした。
これからも農学部は地域との活動を続けていきます。
【本件のポイント】
・龍谷大学創立380周年記念事業の基本コンセプト「自省利他」をテーマにしたフォーラム
・2006年ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏による基調講演
・宗教者・科学者・産業界の方々による「自省利他」に関する特別講演
龍谷大学の創立380周年記念事業の一環として、「自省利他」をテーマとする世界宗教フォーラム「自省利他の社会を求めて」を2019年11月16日(土)に開催します。
フォーラムでは「自省利他」が、世界の諸宗教ばかりではなく実業界や科学技術界においてもいかに重要な働きをしているか、いかに世界の未来を左右するキー・コンセプトであるかを、諸方面の方々に語っていただきます。
低利融資によって貧困層の自立を支援し、ノーベル平和賞を受賞されたユヌス氏の基調講演を午前に開催。氏の事業は社会課題の解決を目的とするソーシャルビジネスの最も典型的な成功例とされ、まさに「自省利他」の事業化と言えます。
午後の特別講演では、森本公誠氏(東大寺長老)、ハンス ユーゲン・マルクス氏(藤女子大学学長・カトリック司祭)、吉川弘之氏(東京大学第25代総長・日本学士院会員)、熊野英介氏(アミタホールディングス株式会社代表取締役)に、それぞれ仏教、イスラム教、キリスト教、工学、企業における「自省利他」について講演いただきます。最後に、特別講演の講師によるパネルディスカッションで、「自省利他」の未来を描きます。
(シンポジウムの詳細は、次のウェブサイトを参照。https://www.ryukoku.ac.jp/event/detail.php?id=2734)
また、世界宗教フォーラム終了後の龍谷大学創立380周年記念式典では、創立380周年を迎えた龍谷大学の未来に向けたメッセージを、入澤学長より発信する予定です。
<世界宗教フォーラム>
1. 日 時 : 2019年11月16日(土)10:30 ~ 15:40
2. 会 場 : 龍谷大学 深草キャンパス
和顔館地下1階B201講義室(京都市伏見区深草塚本町67)
3. プログラム :
10:30 開会
開会挨拶 入澤 崇 学長
10:35 基調講演 ムハマド・ユヌス 氏(ノーベル平和賞(2006年)受賞者)
“Social business and altruistic actions”
「ソーシャルビジネスと利他の行い」
※使用言語は英語。同時通訳が付きます。
11:30 休憩
12:30 特別講演
① 森本 公誠 氏(東大寺長老)
「聖武天皇の自省利他に学ぶ」
② ハンス ユーゲン・マルクス 氏(藤女子大学学長、カトリック司祭)
「隣人愛の掟 - 黄金律と互いの赦しにおける自省利他」
③ 吉川 弘之 氏(東京大学第25代総長、日本学士院会員)
「人間の思索の場としての科学研究
-自省利他の心を持つ科学を目標として」
④ 熊野 英介 氏(アミタホールディングス株式会社代表取締役)
「自省利他の精神における事業展開」
14:25 パネルディスカッション
テーマ: 「自省利他の社会に学ぶ」
モデレーター: 中谷英明 龍谷大学創立380周年記念事業 特別顧問
パネリスト: 特別講演者4名、入澤 崇 学長
15:35 閉会挨拶 久松 英二 龍谷大学世界仏教文化研究センター長
15:40 閉会
4. 主 催 : 龍谷大学
5. 参加費・定員 : 無料・300名
6. 申込み方法 :
事前申し込みが必要です。https://www.ryukoku.ac.jp/form_wrf/
※チラシには申し込み期限を10月31日(木)と記載しておりますが、11月12日(火)まで延長しました。
7. 登壇者紹介
(1)ムハマド・ユヌス 氏
ノーベル平和賞(2006年)受賞者。授賞理由は少額低利融資によって貧困層の自立を支援した業績である。氏の事業は社会課題の解決をめざすソーシャルビジネスの最も典型的な成功例として世界に知られる。それはまさに「自省利他」の事業化と言えよう。著書に『Banker to the Poor』(1998)邦訳『ムハマド・ユヌス自伝:貧困なき世界をめざす銀行家』[共著]猪熊弘子訳(早川書房1998年)、『Creating A World Without Poverty』邦訳『貧困のない世界を創る:ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義』猪熊弘子訳(早川書房2008年)、『Building Social Business』(2010) 、 『A World of Three Zeros』(2017)。
(2)森本 公誠 氏
華厳宗の僧侶・イスラム学者。文学博士(京都大学)。2004年から2007年まで第218世東大寺別当・華厳宗管長を務め、現在は東大寺長老。長年にわたり仏教者の立場から国内外でイスラム教との交流を重ねる。『初期イスラム時代エジプト税制史の研究』(岩波書店1975年)で日経・経済図書文化賞、『世界に開け華厳の花』(春秋社2007年)で圓山記念文化賞、『イスラム帝国夜話』(岩波書店2017年)で日本翻訳文化賞を受賞するなど、著書多数。他に全国日本学士会アカデミア賞(2011年)受賞。最新刊は『東大寺のなりたち』(岩波新書2018年)
(3)ハンス ユーゲン・マルクス 氏
神学博士(グレゴリアナ大学)。南山大学文学部教授、南山大学学長、南山学園理事長、南山大学附属小学校校長を経て2017年4月より藤女子大学学長。 『Filioque und Verbot eines anderen Glaubens auf dem Florentinum』(1977年)、『キリスト教と人権思想』[共著](サンパウロ2008年)、『キリスト論論争史」[共著](日本キリスト教団出版局2003年)、『宗教の人間学』[共著](現代理想社1994年)、『教会は「家庭」をどう見てきたか』[共著](女子パウロ会1993年)『Ist Christus der einzige Weg zum Heil?』[共著〕(Steyler Verlag 1991年)。
(4)吉川 弘之 氏
産業技術総合研究所最高顧問、日本学術振興会学術最高顧問、東京大学名誉教授。日本学士院会員。工学 博士。一般設計学、構成の一般理論を研究。それに基づく設計教育、国際産学協同研究(IMS)を実施。主な著書に『本格研究』 (2009年)、『科学者の新しい役割』(岩波書店2002年)、『テクノロジ一 と教育のゆくえ』(岩波書店2001年)、『ロボットと人間』(日本放送出版協会1985年)など。
(5)熊野 英介 氏
公益財団法人信頼資本財団理事長、一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク副代表理事。「持続可能社会の実現」を掲げ、他社に先駆け100%リサイクル事業を開始。現在は企業・自治体向けに、持続性を高める統合サービスを展開。提供内容は、環境管理業務のアウトソーシングから森林・里山の利活用を含めた地域循環のモデル構築まで、多岐にわたる。未来の子供たちの尊厳を守ることをミッションに、豊かな関係性が動力となる新たな社会創出に向けて邁進中。著書に『思考するカンパニー』(幻冬舎)、 『自然産業の世紀』[共著](創森社)、 『SDGsビジネス戦略』[共著](日刊工業新聞社)など。
(6)中谷 英明
フランス国立科学研究所(CNRS)招聘研究員、ストラスブール大学准教授(南アジア学科長)、文部省統計数理研究所客員教授、東京外大AA研教授、Maison des Sciences de l'Homme (MSH, Paris)招聘教授等を経て2019年4月から現職。パリ 大学Ph.D.(インド学)。専門はインド仏教学、宗教学、中期インド語学。科研費により日本初のパーリ仏典データベースを構築(1995年、参画者45人)。文部省特定領域研究「古典学の再構築」(1998-2003、約200人)、AA研•MSH共同研究「総合人間学」(2005-2011、約70人)等の大型共同研究を主宰した。
8.用語説明
※自省利他
「自省」とは自らの在り方を省みること。自分には自己中心性・利己心が宿っていると自覚し、絶えずその払拭に努める。これが「自省」。「利他」とは他者に対して思いやりを発動すること。他者の幸福を願っての行動。これが「利他」。「自省利他」は、人間の有する「自己中心性」が諸々の難問を生じさせている現代社会において、それらを解決し得る行動哲学。龍谷大学は「自省利他」を創立380周年の基本コンセプトとした。
<龍谷大学創立380周年記念 記念式典>
1. 日 時 : 2019年11月16日(土)16:30 ~ 17:15
2. 会 場 : 龍谷大学 深草キャンパス 顕真館(京都市伏見区深草塚本町67)
問い合わせ先 :
<世界宗教フォーラム>
龍谷大学世界仏教文化研究センター事務部 小野 Tel 075-343-3808
E-mail:cswbc@ad.ryukoku.ac.jp(土日祝日は閉室)
<龍谷大学創立380周年記念 記念式典>
龍谷大学総務部総務課 伊井、若林 Tel 075-645-7890
2019年11月1日(金)「総合演習Ⅰ」(資源生物科学科)にて、京都大学名誉教授 藤崎憲治氏を講師としてお招きし、「昆虫ミメティクス―昆虫の智恵に学ぶ科学技術―」と題してご講演いただきました。
昆虫類の起源、地球上で繁栄している要因、昆虫類の小型化の有利性について説明がありました。続いて、昆虫ミメティクス、すなわち、昆虫の形態を模倣したもの、特殊能力を模倣したもの、生産物を模倣したものについて説明があり、蛾の複眼を模倣した光を反射しないフィルム、チョウの翅を模倣した扇風機のハネ、ミツバチの巣を模倣した建築材料、シロアリの巣を模倣したビルなど沢山の例が紹介されました。我々の身の周りにある沢山のものが、昆虫の形態や能力、生産物からヒントを得て作られていることに改めて気づかされました。学生達は熱心に聞いており、質問も沢山あり、活発な講演会でした。
学生コメント
・学生の興味を引くユニークなお話でした。
・身近でよく目にしている昆虫について、科学的な立場から教えていただき、勉強になりました。
・我々の身の回りにあるものが、昆虫を模倣して作られたいることを知り、有意義な時間でした。
※登壇者の都合により中止といたします。(2019年11月8日(金))
【本件のポイント】
・2019年度龍谷大学里山学研究センター※1のシンポジウム「森林・林業と人々の生活~ドイツと日本の比較から~」を開催
・ドイツと日本の森林や林業および人々の生活を比較しながら、森林資源の活用と多様性保全を目指した議論を展開
・里山学研究センターでは、2015年度の文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の採択を契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索
【本件の概要】
日本の国土面積に対する森林資源の量は、かつてないほど増加しているといわれています。しかしそれは、森林資源の利用が進まないために蓄積量が増加しているに過ぎません。林業の担い手不足や採算性の悪さ、輸入材との競合などの要因から森林・林業への関心が薄れ、木材生産が進まず、間伐等の管理が手遅れ状態になっています。
このことは、木材としての質や生産効率の低下につながるとともに、生物の多様性の低下や林地崩壊なその災害も危惧される事態となっています。木材の自給率は近年回復傾向にあるとはいえ、2017年現在36%にとどまっています。対照的にドイツでは、安定的な木材生産が行われており、国内木材消費はほぼまかなわれているといわれています。
このシンポジウムでは、ドイツの森林官※2であるミヒャエル ランゲ氏と、ドイツ在住の森林木材コンサルタントである池田 憲昭氏から、ドイツにおける林業を中心とした森林資源利用の現状や生業の場としての森林の歴史、ドイツの人々の森林および景観に対する考え方について講演して頂きます。
本シンポジウムでは、森林資源の利用における日本の問題点を明らかにし、資源の活用と多様性保全を目指した議論を行う予定です。
1.開催日時 : 2019年11月9日(土) 13:00~17:30(開場/12:30)
※入場無料、事前申し込み不要 (一般来聴歓迎)
2.開催場所 : 龍谷大学深草学舎 和顔館B201(京都市伏見区深草塚本町67)
3.プログラム:
第1部
<主催者挨拶>
牛尾洋也(龍谷大学里山学研究センター・センター長)
<基調講演>
「南ドイツ山岳地域の森林業―哲学、制度、仕組み、人と森の関係―」
・ミヒャエル ランゲ氏(シュヴァルツヴァルトの森林官、馬牧場・景観マネージメント会社経営)
・池田 憲昭氏(森林学ディプローム、日独森林環境コンサルタント)
第2部
<質疑応答>
「ドイツに学ぶ森林資源の活用と保全」
コメンテーター
落部 弘紀氏(東近江市永源寺森林組合職員)
牛尾 洋也(龍谷大学法学部・教授)
コーディネーター
宮浦 富保(龍谷大学理工学部・教授)
<閉会挨拶>
村澤真保呂(龍谷大学里山学研究センター・副センター長)
4.登壇者プロフィール :
・ミヒャエル ランゲ氏
ドイツ・シュヴァルツヴァルト地域で25年以上フォレスターとして、私有林のサポートや森林路網設計などに従事。 森林作業士マイスターコースの講師として5年間働いたこともあり、森林業の包括的知識と現場経験をもっている。2010年以来、10回以上の来日で、日本の森林事業のサポートやコンサルティング活動も行なっている。再生可能エネルギーや景観(里山)マネージメントの知識と経験も豊富。
・池田 憲昭氏
20年以上ドイツに住み、ドイツ語学文化(岩手大学)と森林環境学(フライブルク大学)の知識をベースに、2003年より、フリーランスとして、森林、農業、木造建築、再生可能エネルギー、地域創生などをテーマに、欧州視察セミナーのコーディネートやコンサルティング、日独事業のサポート、執筆を行なっている。 2010年より、ドイツの森林官らと、日本の森林事業のサポートとコンサルティングを行う。
5.主催 : 龍谷大学里山学研究センター
6.後援 : 滋賀県、東近江市
7.用語説明:
※1 龍谷大学里山学研究センター
2004年度に文部科学省オープンリサーチセンター整備事業として採択されてから、人と自然との共生をめざした「里山学」を掲げ、里山の保全再生に向けたプロジェクト研究に取り組んできました。また、2015年度文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業に採択されたことを契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索しています。
※2 ドイツの森林官
林業や林学の専門的な知識を備えたプロフェッショナルとして、国有林などを管理運営する国家公務員。
8.補足 :
詳細は以下のURLもしくは右のQRコードからご確認ください
https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/news/2019/10/post-25.html
問い合わせ先 : 龍谷大学里山学研究センター 中平 Tel 075-645-2154