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2018年6月5日、「食の循環実習Ⅱ」において、元 サントリー食品インターナショナル株式会社 食品事業本部 商品開発部 顧問 太田裕見氏を講師としてお招きし、「ウイスキーにまつわる話」と題してご講演をいただきました。
日本初の国産ウイスキーづくりに取り組んだサントリーだからこそ語ることのできる、日本のウイスキーづくりの歴史や、世界のウイスキーとの違い、また、ウイスキーの製造過程で起こる成分の変化から、市場動向まで、ウイスキーにまつわる幅広いテーマのお話を伺うことができました。
また、同日「食の循環実習Ⅱ」の別クラスにおいて、元 味の素株式会社 食品事業本部 技術顧問 水澤一氏を講師としてお招きし、「食品や食品業界について」講演をいただきました。
ライフスタイルが多様化する中、冷凍食品への需要やその製造工程を教えていただきました。また、価格競争などの市場の話、製造日偽装にみられる食の安心・安全意識の高まりなど、業界が抱える課題や「鍋キューブ」といった調味料の商品開発の裏話、実際放映されているCM戦略や技術開発の苦労などのお話も伺い、学生たちも熱心に聞き入っていました。
2018年4月に文学部に新たに着任した教員を紹介します。
文学部歴史学科仏教史専攻
北畠 淨光(きたばたけ じょうこう)講師
① 研究内容を教えてください。
日本に仏教が伝来してから約1500年の歴史のなかで、様々な仏教への理解が生まれました。そのなかで、仏教本来の立場はどのように立ち現われ、継承されたのか。あるいは、立ち現われなかったとすればそれは何故なのか。以上のようなテーマを研究しています。現在は主に、平安時代後期から社会への影響力を強めていく浄土教を対象に、その歴史的性格を研究しています。
② 専門分野のおもしろさは何ですか。
私がいま研究している浄土教は、浄土という仏の世界で成仏を目指す教えです。平安後期には、浄土が死後の世界として多くの人に信仰されました。いわば生まれ変わり(輪廻)が信じられていたからこそ、死後の浄土への往生―成仏が特別な意味をもちました。では、死後の往生を願った浄土信仰者は、当時の社会のなかでどう生き、何を果たしたのでしょうか。これは研究視点の一つですが、仏教が成立させた生き方を研究することは、自らの現実社会とのかかわり方を考えることと表裏一体の営みなのではないかと思います。こうした思想的な学びがあるところが大きな魅力だと考えています。
③ なぜその分野を専門として選ばれましたか。
龍大入学後、宗教が人生を意味づける「究極的関心」に関わるという話や、現実社会の諸問題を覆い隠す「アヘン」のごとき精神安定剤に過ぎないという解釈があるのを知り、身近な真宗を含め、仏教が人々にどう理解されてきたのかに大きな関心をもちました。
一方で、例えば戦争は罪悪だという発言に対して、戦中と戦後で評価が変わるように、同じ言葉でも、歴史的な状況が違えば、含まれる意味の射程や、果たされる役割が全く違うものになるということも知りました。したがって、誰が、どのような状況で、いかなることを説き、生きたのかという問いが、真宗や仏教を学ぶ上で重要だと思うようになりました。そのとき初めて、こうした問いに答えるべき学問が、「仏教史」であることに気づきました。大学入学後の話ではありますが、以来、仏教史学という学問分野で研究を続けることに決めました。
龍谷大学研究者データベース(北畠 淨光)
【本件のポイント】
・イラン・イスラーム革命の40周年を記念し、宗教や政治、文化など様々な分野の講師を招き、シンポジウムを開催
・イラン文化に対して、浄土真宗、キリスト教など、様々な分野からのアプローチで相互理解を深める
・講演のみならず、サントゥール演奏(ピアノの原型とも言われる打弦楽器)やミニアチュール(細密画)の解説などを通じてイランの文化を学ぶ
【本件の概要】
龍谷大学国際学部(京都市伏見区)では、6月20日(水)に、イラン文化との交流の歩み-イラン・イスラーム革命40周年記念シンポジウム-を開催します。
イランは、1979年のイスラーム革命によってイスラーム共和制を樹立し、現在まで40年にわたり、人類平等を旨とし、弱者を救済し公平で民主的な国家運営に努めています。イスラーム革命の指導者であったイマーム(シーア派の指導者の称号)・ホメイニー師、およびロウハーニー現大統領に至る後継者らは、大学をはじめとする文教政策を重視し、イスラームと人類の知的遺産を十分に活用した現代的学問、文化交流の重要性を強調してきました。
龍谷大学は日本の大学としては初めて、イランのシーア派中心地コムにある宗教大学と、仏教とイスラームの対話を目指して交流を続けてきました。その成果として、龍谷大学の母体である浄土真宗の聖典の一部・歎異抄(たんにしょう)がイランの母国語であるペルシア語に翻訳されました。
イスラーム革命40周年を迎えるにあたり、イスラーム革命の趣旨とも合致する国際的、かつ宗教間の文化交流の成果を評価し、龍谷大学において記念シンポジウムを開催することには大きな意義があります。
1.日 時:2018年6月20日(水)13:00~18:00
2.場 所:龍谷大学深草キャンパス 顕真館
3.スケジュール、講師:別紙参照
4.使用言語:日本語、英語、ペルシア語(逐次通訳)
5.申込み:事前申込不要(第1部、第2部、第3部 第4部)どこからでも参加可能。一
般の方の聴講歓迎。参加者には茶菓子をふるまう予定。)
6.主 催:イラン・イスラーム共和国文化センター(共催:龍谷大学国際学部)
問い合わせ先 : 龍谷大学国際学部教務課 中島 Tel 075-645-5645