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Health Care Center

保健管理センター

健康情報シリーズ 2月号

もうすぐ定期健康診断があります!

大学生の年代は人生の中で肉体的には最も健康度の高い時期です。このため、自分の健康についての関心がどうしても薄くなりがちです。ですから、つい「健康診断なんか...」と思ってしまいますね。
でも、決してそのようには考えないでほしいのです。あなたたちの世代だからこそ受けないといけないわけがあります。

健康診断で調べるのは次の3つのことがらです。

  1. 体のために今すぐにも調べておかないといけない項目
  2. 今の健康状態について
  3. 将来の健康に関わること

1. 今すぐに調べておかないといけない項目とは-

腎臓と心臓の病気、そして結核です。心臓と腎臓の病気は10代から知らないうちに始まっていることがしばしばあります。尿検査、胸部レントゲン検査、また必要により内科診察をすることで自覚症状の現れる前に早期発見することが大切です。
結核は毎年多くの日本人が新たに発病している怖い感染症です。しかも、結核菌には空気感染と言って菌が空気中を漂って行き容易に周囲の人に感染するというやっかいな性質があります。大学は教室での授業のように大勢の人たちが閉めきられた空間に集まる機会が多く、空気感染を招きやすい環境にあります。胸部レントゲン検査を受けることで結核を早期に見つけることが重要ですね。

2. 今の健康状態というと-

健康管理カードの問診、尿検査、胸部レントゲン検査と内科診察で現在のこころと体の健康状態をチェックします。

3. 将来の健康に関わることとは-

メタボリックシンドローム、糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症、脳卒中、心筋梗塞、ガンなどの病名をどこかで見聞きしたことがあると思います。これらの病気には共通点があります。それは、過食と肥満、運動不足、お酒の飲み過ぎ、喫煙などの生活習慣がその主要な原因になっていることです。このような生活習慣は10代のあなたたちの世代から形作られます。つまり、将来のあなたがこれらの病気にかからないためには今の生活習慣がとても大切になります。尿検査で糖尿病の恐れがないかをチェックします。健康管理カードのなかで喫煙、飲酒について尋ねていること、そして測定項目に身長と体重がふくまれているのは生活習慣を自己管理するためです。身長と体重からBMI(体格指数:体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))がわかります。BMIが25以上だと肥満になります。検診の結果、もしBMIが25を大きく超えていたら、それは積極的に減量して将来の怖い病気を予防する絶好のチャンスと考えてください。

保健管理センターでは心身の健康についてのどのような疑問にもお答えする準備をしています。どうかお気軽に尋ねてきてください。お待ちしています。

保健管理センター
副センター長 中村 慎一