本学は、喫煙や受動喫煙による健康被害の重要性を認識し、2009年4月から「キャンパス内禁煙」とし、指定された場所「卒煙支援ブース」を除いてすべて禁煙としています。
学生が集うキャンパスでは、受動喫煙防止を図ることのみならず、未成年者に対しては、学生時代に喫煙習慣を身につけないよう環境を整備することも大学の社会的責務であると考えます。本学では喫煙者を禁煙に導く啓発活動を“卒煙支援”と位置づけ、学友会と大学が連携・協力して禁煙・喫煙に関するマナーアップキャンペーンを行う等、大学構成員の健康保持・増進とキャンパスのクリーンな環境維持に取り組んでいます。
今般、望まない受動喫煙をなくすことを主旨として、健康増進法の一部を改正する法律が施行され、2019年7月1日から学校・病院及び行政機関等では、原則、敷地内での喫煙が禁止となりました。これにより受動喫煙を防止するための取り組みは、マナーからルールへと変わりました。
これを機に、同改正法の主旨に沿って龍谷大学のキャンパス内完全禁煙化に向けた指針を策定し、現在キャンパス内に設置している「卒煙支援ブース」を段階的に整備・削減し、キャンパスのクリーンな環境維持に務めるとともに、引き続き、禁煙・卒煙支援に力を入れ、キャンパス内完全禁煙に向けて積極的に取り組んでまいります。
本学は、教育・研究・社会貢献をはじめとするあらゆる活動を通じて、SDGs(Sustainable Development Goals:持続的な開発目標)の17ある目標のなかにある「目標3すべての人に健康と福祉を:あらゆる年令のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する※」の達成に向けた取り組みのひとつとして、大学構成員であるすべての学生・教職員の健康保持と増進を図り、本学が関わるすべての人が快適に過ごすことができるキャンパスづくりを進めていきます。
※目標3に付随するターゲット(具体的な達成基準)のひとつに、「すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する」が設定されています。
喫煙は、喫煙者自身だけでなく周囲の人たちの健康にも悪影響を及ぼします。本学に関わるすべての人が快適に過ごすことができるキャンパス環境の実現に向けて、ご協力をお願いします。
2019(令和元)年9月
龍谷大学・龍谷大学短期大学部
学長 入澤 崇