2014年12月
平成26年度のテーマは、
「AIDS IS NOT OVER ~まだ終わっていない~」
エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染で引き起こされる「後天性免疫不全症候群」のことです。HIVによってからだの免疫が徐々に働かなくなり、抵抗力が低下します。その結果、健康な時には体内に入っても病気を起こさない弱い病原菌にも感染(日和見感染症)して、様々な症状が出てきます。
HIV感染からエイズ発症までは約10年かかり、それまでは自覚症状もほとんどありません。検査を受けることによって、早期発見・早期治療が可能になり、発病を遅らせることができ、また、二次感染を予防できます。
HIVは、感染者の血液・精液・膣液に多く含まれ、主に性的接触による感染、血液を介しての感染、母体から赤ちゃんへの感染の3つの経路で感染します。
平成25年(2013)年の新規報告数は、1590件のうち、性的接触が全体の87.5%を占めています。
・同じ蚊にさされる・軽いキスやハグ・同じお風呂やプールに入る
・飲食物や食器の共用・感染者が使用したトイレの便座、手すりやつり革
※HIVは、学校や職場などの日常生活ではうつりません。
エイズは、セックスなど性的接触によって人から人にうつる性感染症(STD)のひとつです。STDはエイズの他に、性器クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマなどがあります。これらSTDに感染していると、HIVに感染しやすくなります。感染しやすくなるリスクは通常の3~4倍です!
感染を予防するには、性感染症についての正確な知識を持ち、不特定多数と性交渉をしない。コンドームを正しく使用することです。
HIVに感染しても特に症状はありません(無症状の時期がある)。感染に気付かず治療が遅れたり、性交渉で人にうつしてしまう恐れがあります!
「自分が感染しているかも?」と心配な方は積極的に検査を受けましょう。
全国の保健所(健康福祉センター)では、採血によるHIV抗体検査を無料・匿名で実施しています。
詳しくはこちら
早期発見は早期治療に結びつき、症状の重症化を防ぎます。
自分だけは大丈夫だと妙な自信をもたず、積極的に検査を受けましょう。
(※感染の可能性があった日から12週間以上経過してから受けましょう)
今年もパネル展を開催!ぜひ、あなたも一緒に考えてみませんか?