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Ryukoku Strategic Plan 400

龍谷大学基本構想400

長期目標

構想400では、次の長期目標を設定し、これらを達成することで、2039年を到達点とする「将来ビジョン」の実現をめざします。

「まごころ~Magokoro~」ある市民を育むために、自省と対話を通じて、答えのない問いに向き合い続ける教育を展開する。

これからの予測困難な時代を踏まえ、全学の教育を通じて①「『建学の精神』に基づく情操教育を通じた人間性」、➁「幅広い教養と深い専門性」、③「本学共通の基盤的な資質」の三点を涵養する教育を新たに展開します。そのことによって、「まごころ~Magokoro~」ある市民を育みます。

革新的で創造性が高く、常に発展し続ける組織となる。

情報技術の進展によって予測されるAIの台頭と、それに伴う働き方の変化の中では、従来の延長線上で仕事を捉えることができなくなります。そのような状況にあっても、常に「学修者中心」の考え方を基本とすることにより、「革新的で創造性が高く、常に発展し続ける組織」を実現します。そのことによって、学生満足度の向上が大学教職員の「働き甲斐」に繋がる組織風土と文化を育みます。

研究及び社会への還元・社会との協働の各プロセスで様々な組織と連携し、コレクティブ・インパクトの創出をめざし、社会変革の中核的担い手となる。

昨今、世界で生じる異常気象や気候変動など、地球規模での課題は、人類全体の持続可能性に関わるものです。その抜本的な対策には、社会経済システムの変革、すなわち「新たな社会像」の提示が求められます。そのような課題に対して、研究と社会貢献を統合的に捉え、多様な研究を推進し、自治体・企業・NPO・NGOなど様々な主体との連携を組織的に整備し、果敢に挑戦します。

課題解決に向けた価値創造を実現するために、教員、職員、学生の積極的な参画機会を提供します。そのために、徹底した業務改善などによって学内リソースを集中させ、体制や仕組み・制度なども整備します。

この一連のプロセスを通じ、これまでの社会を越えていくための、新たな知と価値の創造、さらに大学の新たな役割の創造に取り組み、中期的にはSDGsの実現、長期的には世界の平和の実現に寄与していきます。

※コレクティブ・インパクトとは、複雑で込み入った社会課題の解決に向け、行政、企業、NPO等の市民社会、学校など多様なセクターがそれぞれの強みやノウハウを活かしながら、協力するアプローチのこと。

将来に向けての多様な選択肢を確保するため、キャンパス政策等に対応した新たな『財政基本計画』を策定する。特にフローの構造改革のみならず、ストックに対するマネジメント体制を構築する。

構想400の諸施策・諸改革のすべてを支えるものが「財政」です。今後、社会や外部環境、学生構成が大きく変わっていくと考えられ、不確実性が高まる状況にあって、本学の持続可能性を維持していくためには、安定的かつ健全な財政の確立は必須です。

同時に、今後必要となる施設の更新や整備のための莫大な経費を担保しつつ、さらに将来に向けて多様な選択肢を確保することも必要です。こうした諸条件を満たしうる財政政策及びキャンパス政策を策定、実施します。

国内・国外を問わず社会から評価されるブランド及びポジションを確立する。

少子化局面にあって、大学をめぐる状況はより一層厳しくなり、これまでの競合校との競争的環境の激化が予想されます。競合校間で類似の教学展開が進むと、取り組みの同質化(コモディティー化)が起こり、差別化が困難になります。一方で、グローバル化の進展によって、本学は世界の大学との競争にも晒される時代を迎えることになります。こうした状況を踏まえて、本学が「本学らしさ」や、「本学だからこそ」の要素をもって個性化を図り、社会の発展と世界の平和に貢献する人を育むための施策を講じることによって、独自のブランド及びポジションを確立します。