これからの時代における不確実性、世界の潮流、国内事情の変化などを勘案すると、従来の1期10年間の「長期計画方式」による将来計画では、時代や社会の変化への対応が不十分となり、本学の大学運営(経営)に混乱を来す懸念があります。このため、構想400は、時代の変化に流されることなく本学が新たな大学創造を図り、持続的に発展し続けるために、1期20年間の「超長期計画方式」による将来計画とし、その到達点は創立400周年となる2039年度末とします。
また、社会からの要請や時代の変化、劇的な環境変化などに柔軟かつ機動的に対処するため、具体的な施策は1期4年の「中期計画」に取り纏め、それを5期にわたって積み上げるローリングプラン型の「超長期-中期ハイブリッド方式」による将来計画として構想し、展開していくこととします。
構想400の展開イメージ
構想400では、第5次長期計画に引き続き、各事業にKPI(Key Performance Indicator)を設定するとともに、全体の指標としてKGI(Key Goal Indicator)を設定します。
構想400の事業展開を通じて、本学の個性化と世界水準での高等教育機関となることを達成し、社会や世界に貢献し、世界の平和と持続可能性を高めることに寄与する「光輝ある大学」となる。
そのためには、グローバル化に対応した大学づくりに取り組み、教育力、研究力、教職員・学生の構成、及びガバナンスの面で、全学的な国際化を促進し、世界水準の組織へ転換する必要があります。ついては、これらの改革に取り組んだ結果の具体的な数値目標として、世界的に権威のある大学ランキングにおいて、上位に位置づけられる大学をめざすこととします。
THE世界大学ランキングの日本版で上位5%以内相当になるとともに、世界版(“Times Higher Education World University Rankings”)で上位3%以内相当にランクインする(国内の私立大学で上位10位以内に入る)
ただし、様々な環境変化等を考慮し、定量目標値としての評価指標や評価基準は、計画の進行とともに見直す場合があり得ます。
これからの時代は環境の変化が大きく、そのスピードも速くなり、中長期計画で構想した事業や取り組みも、たちまち時代遅れになる可能性があります。20年間の長期スパンによる構想400においては、そうした動きや変化にも柔軟に対応できるように、PDCAサイクルを補完し、事業の実効性を高め、より有為な成果創出をめざして、新たにCheck段階を再構築した事業検証サイクルとし、変化に柔軟に対応したマネジメント・システム(「PDCA+」と称す)を導入します。
PDCA+(変化に柔軟に対応したマネジメント・システム)