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大学生活で、性的指向や性自認などに関する悩みや困っていることについて相談できる「ジェンダー・セクシュアリティ相談(GS相談)」を開設しています。GS相談は、2019-2020年度に試行的に実施するもので原則として予約制です。相談の日程や場所を調整の上、相談員(教職員)が相談に応じます。本学の学生と教職員が対象で、自分自身のことだけでなく、困っている友人のことや、相談を受けた場合の対応方法などについてもお気軽にご相談ください。
相談を希望する場合は、事務局(宗教部)に来室するか、メールで予約してください(ポータルサイトで詳細を確認してください)。個別の事情等によって希望に沿えない場合もありますが、より良い答えを導き出せるよう一緒に考えましょう。

【相談例】
(本人からの相談例)
・授業やサークル活動などで、性的指向や性自認に関する嘲笑的言動に困っている。
・大学で、自認する性別にもとづいた名前で呼ばれたい。
・トイレや更衣室、健康診断などの配慮をしてほしい。
(本人以外からの相談例)
・友人から相談されているが、どうして良いかわからず悩んでいる。
・学生から対応を求められ、誰に相談して良いかわからない。

【お申し込み・お問い合わせ】
お申し込み方法などの詳細は、龍谷大学ポータルrusis(ページ下部にリンクあり)の「お知らせ」に掲載していますので、確認の上お申し込みください。

事務局:宗教部(深草学舎 顕真館)
主催:龍谷大学人権問題研究委員会

龍谷大学ポータルサイトrusis




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龍谷大学大学院実践真宗学研究科 修了生へ

 慈光照護のもと、本研究科の教育課程を修了なさいましたこと、誠におめでとうございます。大学院への進学以来、悩み立ち止まる日々もあったことでしょう。それでも教員や仲間と共に研鑽し、反省しながら努力を積み重ね、修士論文をまとめるためによく頑張ってこられました。
 あなたの研究は、親鸞聖人のみ教えに学びながら、文献研究と臨床実習を組み合わせ、世界の苦悩を理解し、諸課題の解決に向けて、宗教者がいかに実践できるのかについて明らかにされたものです。私たち教員はあなたの先進的な研究を誇りに思います。
 このたび、新型コロナウイルス感染拡大の心配が広がり、本学では学生の安全を守るために卒業式と大学院修了式が中止になりました。修了証書授与式やパーティが開催できないのは残念です。しかし、それぞれの居場所で、仏様に手を合わせて、あなたの修士課程修了を心からお祝いしています。
 こうした危機に直面して、宗教者の姿勢が問われます。新型コロナウイルス感染でお亡くなりになった方々を追悼するとともに、感染者に心からお見舞い申し上げたいと思います。治療と感染防止に献身している医師や関係者に感謝申し上げます。私たちも自らと大切な方々の安全を守っていきましょう。

 親鸞聖人は「正信念仏偈」にこう記されています。
  極重悪人唯称仏 我亦在彼摂取中 
  煩悩障眼雖不見 大悲無倦常照我
  「罪の人々み名をよべ われもひかりのうちにあり
  まどいの眼には見えねども ほとけはつねに照らします」

 極重悪人なる私がただ念仏する時、仏の摂取不捨の願いの中にあります。自己中心的な煩悩で眼をさえぎられ、たとえ摂取の光明が見えなくても、阿弥陀如来は見捨てることなく飽きることなく私を照らしてくださっています。私たち教員も、これからのあなたを変わらずに応援しています。

 いかなる時も、大悲が共にあらんことを。

  南無阿弥陀仏

令和2年3月10日
                 龍谷大学大学院実践真宗学研究科教員一同


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2019年12月16日(月)、龍谷大学犯罪学研究センター「科学鑑定」ユニットは、SBS冤罪・山内事件の報告会として公開シンポジウム「無実の祖母はなぜ『犯人』にされたのか ―SBS冤罪・山内事件を振り返る―」を共催しました。山内さん弁護団の報告と、当事者である山内泰子さんのインタビュー映像を中心に、約2時間のプログラムを企画。SBS事件に関する情報と問題を共有する貴重な機会となりました。

本映像は、控訴審段階から弁護活動を行った6名の弁護士のうち、主任弁護人の我妻路人弁護士、辻亮弁護士、秋田真志弁護士(いずれも大阪弁護士会所属)の3名が事件と弁護活動を振り返って本件における冤罪の原因について分析した内容を、ダイジェスト版で紹介しています。




【>>映像本編はこちら】


■犯罪学研究センター 動画アーカイブス
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/movie/

イベント開催レポートもあわせてご覧ください。
【>>無実の祖母はなぜ『犯人』にされたのか ―SBS冤罪・山内事件を振り返る―】

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<関連記事>
【>>犯罪学研究センター/科学鑑定ユニット対談】SBS検証プロジェクト 共同代表者インタビュー
日本における揺さぶられっこ症候群問題のこれまでとこれから

【>>犯罪学研究センター/科学鑑定ユニット対談】SBS検証プロジェクト 報道記者インタビュー
報道記者の目に映る揺さぶられっこ症候群問題とは

【>>犯罪学研究センター共催レポート】SBS(揺さぶられっ子症候群)仮説をめぐるセミナー
虐待を防ぎ冤罪も防ぐために、いま知るべきこと


このたび、犯罪学研究センターが参画している、龍谷大学社会科学研究所共同研究「創生・新時代の犯罪学ー共生の時代における合理的刑事政策」の成果物として、「新時代の犯罪学 共生の時代における合理的刑事政策を求めて」(石塚伸一編著, 日本評論社, 2020)が発刊されました。
【>>日本評論社HP】https://www.nippyo.co.jp/shop/book/8230.html

本書の執筆陣は、編著者の石塚伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)、浜井浩一教授(本学法学部・犯罪学研究センター 国際部門長)、津島昌弘教授(本学社会学部・犯罪学研究センター 研究部門長)をはじめ、当センターの研究員のみならず、犯罪学領域の第一線で活躍する研究者・実務家などバラエティに富むものとなっています。
内容も、学融的・国際的な観点を多く取り入れ、現代社会における犯罪を諸科学によって解明し、対人支援に基づく合理的な犯罪学・刑事政策の構築の方策を、総合的に考察したものとなっています。

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<「新時代の犯罪学――共生の時代における合理的刑事政策を求めて」目次>

【第1編 犯罪学・刑事政策の危機】
現在の犯罪学・刑事政策の置かれている状態を、これからの刑事政策、少年法、刑事学を担う研究者が独自の視点で解説。
- 刑事政策の危機と復権 本庄 武
- 少年司法の危機と復権 武内謙治
- 刑事学の危機と復権 松原英世

【第2編 世界の犯罪学】
- 世界の犯罪学の研究と教育について、アメリカ、イギリス、北欧、東欧、日本の状況を中心に、各研究者が紹介。
- アメリカの犯罪学ーーウエスト・コーストの犯罪学・刑事政策学教育 丸山泰弘
- イギリスの犯罪学ーーカーディフからの報告  ディビッド・ブルースター
- ノルウエーの犯罪学ーーオスロ大学法学部犯罪学・法社会学科 津島昌寛
- バルカン地域の犯罪学ーークロアチアを中心に 上田光明/アンナ−マリア・ゲトッシュ・カラッツ/レアナ・ベジッチ
- 日本の犯罪学ーー1人の若手研究者としての体験と提言 相澤育郎

【第3編 犯罪学の新動向】
- 犯罪認知件数や刑務所人口の減少、薬物依存からの回復支援、犯罪者像の変容など、最新の犯罪学の動向を紹介。
- 犯罪学者のアイロニー ーー犯罪の減少をどう説明するか? 石塚伸一
- 犯罪生物学の再興ーーエイドリアン・レインによる講演「暴力の解剖学」 浜井浩一
- ダルクに関する社会学的研究の意義 相良翔
- 地域社会と犯罪 竹中祐二
- 『語り』と『場』の臨床研究 阿部寛
- 元受刑者の回復の道のりーー対立から対話へ 五十嵐弘志
- 犯罪人像のパラダイム転換ーー先祖返り(遅れているヒト)から過適応者(急ぎすぎる人)へ 石塚伸一
- 刑事政策学の危機と創生・新時代の犯罪学ーー共生の時代の合理的刑事政策を求めて 石塚伸一

【終章】
石塚教授による本共同研究の総括。
- 創生・新時代の犯罪学ーー“つまずき”からの“立ち直り”を支援する新たな犯罪学の創生に向けて 石塚伸一
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石塚教授は、本書のむすびで「新時代の犯罪学」について以下のように述べます。

21世紀に入り犯罪の様相が変わり、先進資本主義国においては、一様に財産犯や粗暴犯のような「街路犯罪(street crime)」の「犯罪者(offender)」が減少している一方で、家庭内暴力、ストーキング、児童虐待、自傷行為、ひきこもり、薬物依存などの「家庭内の逸脱(domestic deliquency)」が増えています。犯罪研究の対象は、伝統的意味における犯罪者・非行少年ではなくなっているのです。

石塚教授は、動向の背景を説明するキーワードとして「孤立」を挙げます。新時代の犯罪学に求められていることは、「多くの人が人生で体験する“つまずき(delinquency)”からの”立ち直り(desistance)”と、主体性の回復を支援するものだ」と提言します。
具体的には、「犯罪学研究の成果を子育てや社会養育、学校教育や“街づくり”に活かしていくこと(「人にやさしい犯罪学」)、社会実装が重要である」と本書を締め括ります。

これまでの犯罪学研究センターの代表的な活動業績であり、中間報告会でも発表された「龍谷犯罪学カリキュラム-もしも、犯罪学学部を創るなら」の概要も本書には掲載されています。
本書を通じて、犯罪学研究の最先端を肌で感じると同時に、近未来の共生社会を展望する機会を得ることができるよう大きな期待が込められています。


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