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2019年7月16日、龍谷大学 犯罪学研究センターは第10回「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」を、本学深草キャンパス 至心館1階で開催し、約20名が参加しました。
【イベント概要>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-3743.html
【関連記事>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-3747.html

今回の研究会は「アジア犯罪学会 第11回年次大会 in セブ報告会」をテーマに、2019年6月23日(日)〜6月26日(水)の4日間、フィリピン・セブ島において開催された「アジア犯罪学会 第11回年次大会(ACS2019)」 に参加した石塚 伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)をはじめ、当センターの教員・研究員・スタッフがリレー形式で発表しました。



当日は【1_ACS2019運営報告】【2_ACS2019コンテンツ報告】【3_ACS2020企画構想】の3部構成で発表が行われ、2019年のセブ大会(ACS2019)の視察結果から、2020年に龍谷大学で開催する京都大会(ACS2020)に向けての検討点や展望が示されました。
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発表内容:

【1_ACS2019運営報告】
・ACS2019 in Cebu 実施概要& ACS2020 in Kyoto準備に向けて/CrimRC広報担当:奥
・ACS2019総会での決定事項・ACS2020の準備予定/本学研究部 人間・科学・宗教総合研究センター:長岡

【2_ACS2019コンテンツ報告】
・ACS2019 エリアチェアを通じての気づき/CrimRC博士研究員:ディビッド・ブルースター
・フィリピンにおける犯罪学教育〜キャリア育成状況/CrimRCリサーチ・アシスタント:西本
・犯罪学関連の学会状況/RISTEX研究開発事業リサーチ・アシスタント:山口

【3_ACS2020企画構想】
・ACS2019総括、ACS2020の企画趣旨 /石塚 伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)
・ACS2020の実施スケジュール・登壇者予定 /浜井 浩一教授(本学法学部・犯罪学研究センター 国際部門長)
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石塚 伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)

石塚 伸一教授(本学法学部・犯罪学研究センター長)


浜井 浩一教授(本学法学部・犯罪学研究センター 国際部門長)

浜井 浩一教授(本学法学部・犯罪学研究センター 国際部門長)

ACS2020では、日本の犯罪学に関わる心理学・社会学・法学などの研究者が分野の垣根なく参加できるように、多様性のあるテーマを設定。主催者側で独自に設定するテーマのほか、日本犯罪関連学会ネットワークに所属する学会企画のテーマセッションなども予定しています。

さらにキーノートスピーチやプレナリーセッションでは、欧米・アジア・日本エリアにおける犯罪学研究の第一人者を講師に招聘し、充実した4日間のプログラムを計画中。現在、キーノートスピーチの登壇者として、下記の4名が確定しています。
①デービット・ガーランド教授(Prof. David W. Garland/ニューヨーク大学 ロースクール及び社会学教授)
②シャッド・マルナ教授(Prof. Shadd Maruna/クイーンズ大学ベルファスト 犯罪学教授)
③デニス・ウォン教授(Prof. Dennis Wong/香港城市大学 犯罪学&社会福祉学教授)
④ロレイン・マッツェロール教授(Prof. Lorraine Mazerolle/クイーンランド大学 社会科学教授)

ACS2020の詳細については、6月下旬に開設されたオフィシャルサイトで順次公開していきますので、ぜひご覧ください。
ACS2020 official website
http://acs2020.org/

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「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」は、犯罪学研究センターに関わる研究者間の情報共有はもとより、その最新の研究活動について、学内の研究員・学生などさまざまな方に知っていただく機会として、公開スタイルで開催しています。
今後もおおよそ月1回のペースで開催し、「龍谷・犯罪学」に関する活発な情報交換の場を設けていきます。

次回は2019年9月30日(月)に開催予定です。発表者が決定しだい、犯罪学研究センターHP上で告知しますので、ぜひふるってご参加ください。

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【>>関連記事】
2019.07.05 NEWS: アジア犯罪学会 第11回年次大会(ACS2019)in フィリピンに参加
2019.06.22 NEWS: 第10回「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」を開催
2019.02.18 NEWS: 2019年6月フィリピンにて「アジア犯罪学会 第11回年次大会」の開催が決定
2018.07.30 NEWS: 2020年10月龍谷大学にて「アジア犯罪学会第12回年次大会」の開催が決定


花岡尚樹先生(あそかビハーラ病院院長補佐)からの講義

 7月17日(水)「実践真宗学総合演習Ⅰ」を受講する1回生が、京都府城陽市のビハーラ総合施設へ1日実習に行きました。1回生にとっては初めての実習です。午前中にあそかビハーラ病院、午後はビハーラ本願寺を訪問し、職員の方やビハーラ僧の方から現場の声を聞かせていただきました。臨機応変に対応される職員さんや、ビハーラ僧の立ち振る舞いを目の当たりにし、机上の学びに貴重な経験を積み重ねました。わずかな時間でしたが医療・福祉の現場を体験し、それぞれに多くの学びと課題を持ち帰る実習となったようです。


ビハーラ僧の渡辺有先生(ビハーラ僧)に施設内の案内をしていただく。引率教員は森田敬史先生、中村陽子先生


午後は、ビハーラ本願寺に移動。岩間行則施設長よりご挨拶


ビハーラ本願寺 伊藤翔平先生(法人本部事務長)からオリエンテーションと車椅子操作についての説明


ビハーラ僧にアドバイスをもらいながら車椅子体験を実施


高齢者施設における食事の理解のため、ペースト食を試食する


法話会は正信偈のお勤めの後、実践真宗学研究科3回生による布教がありました


法話会の補助を1回生が担当しました


最後にビハーラ僧による指導のもと、1回生全員による振り返りの時間を取ります


7月13日(土)に龍谷大学深草キャンパスにて、経済学部国際経済学科の神谷ゼミ、現代経済学科の溝渕ゼミ、渡邉ゼミの3ゼミによる合同研究プレゼンテーション大会「KMWカップ2019」が開催されました。
分野の異なる3ゼミが、経済学の様々なテーマでプレゼンテーションし、真剣に競い合う、経済学部の夏の風物詩ともいえる大会で、3ゼミの頭文字をとって「KMWカップ」と命名しています。今年度は昨年度に続き、2回目の開催となりました。

今回参加したのは、3年生による以下10チームです。
<神谷ゼミ>保健ええんかい、peach、学校へ行こう、M&A
<溝渕ゼミ>回帰分析、幸福度
<渡邉ゼミ>持田真吾7.11、ハーフパンツ同好会、C組、あみだくじでリーダー決めました

研究テーマとして、健康、花粉症、まちづくり、クラウド・ファンディング、幸福度、京都観光業、男性の未婚率など、昨年同様にバラエティ豊かな内容が発表されました。
4時間に渡る熱戦の末、神谷ゼミの「保健ええんかい、溝渕ゼミの「回帰分析」、渡邉ゼミの「持田真吾7.11」、の3チームが金賞を、神谷ゼミの「M&A」、渡邉ゼミの「ハーフパンツ同好会」の2チームが銀賞を受賞しました。

経済学部では、今後もゼミ同士の交流を積極的に行なっていきます。






企画趣旨:
京都府では、未成年による大麻事案の発生など、薬物乱用の低年齢化が懸念される中、「きょうと薬物乱用防止行動府民会議」(※)を設置し、オール京都体制で薬物乱用の未然防止に取り組んでいます。
この度、龍谷大学 深草キャンパスにおいて、若者自らが薬物乱用防止を身近な問題として考え、薬物の誘惑を断る能力を身につけることを目的とした学習の場として「体験型薬物乱用防止学習(模擬裁判)」を実施しますので、お知らせします。

模擬裁判とは、実際に行われている裁判手続きから判決までの大まかな流れを再現するものです。龍谷大学法学部では、架空の事件をもとにしたシナリオを学生が作成し、弁護士・裁判官・原告・被告・証人などの役割を分担して再現する授業が行われています。
(>>関連リンク:福島至ゼミ「あなたも法廷に立ってみよう!模擬裁判のススメ。」)
学生が刑事裁判とは何かを理解し、事件の意味を考え、裁判官・検察官・弁護人等の役割を通じて洞察力や考察力が成長する機会として期待されています。

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「体験型薬物乱用防止学習(模擬裁判)」


日 時:2019年8月8日(木)14:00~17:00
場 所:龍谷大学(深草キャンパス)紫光館4階 法廷教室(>>アクセス方法)
概 要:
(1) 内 容
   薬物事犯に係る模擬裁判の実施
(2)参加者
  ・府内の高校生、大学生(裁判員、弁護人、検察官に分かれて実施)
  ・アドバイザーとして、弁護士、検察官が参加
  ・証人として、医師、警察官が参加

主 催:京都府健康福祉部薬務課
共 催:龍谷大学 犯罪学研究センター(Criminology Research Center)JST・RISTEX「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」領域「多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」ATA-net(代表・石塚伸一)

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▼お申込み▼
WEBでのお申込み受付を終了しました。(2019/8/7 19:50更新)
お席に余裕がございますので、当日参加をご希望の方は直接会場までお越しいただき、
受付スタッフにお声がけください。
【>>Googleフォーム|受付終了】


○参加無料。どなたでも参加いただけます。
○定員70名(先着順)※定員に達し次第、受付を終了します。
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○本企画はこれまで府民会議で開催してきた「高校生と考える薬物乱用防止シンポジウム」と連動しています。
本年は10月26日(土)に、京都外国語大学森田記念講堂にて、「高校生と考える薬物乱用防止シンポジウム」を開催予定です。

※京都府では平成23年に、特に青少年の薬物乱用ゼロを目指し、様々な関係者や関係団体が協力・協働して予防啓発活動等に取組む「きょうと薬物乱用防止行動府民会議」を設置し、オール京都体制で薬物乱用の未然防止に取り組んでいます。
http://www.pref.kyoto.jp/yakurancenter/huminkaigi.html


龍谷大学(深草キャンパス)紫光館

龍谷大学(深草キャンパス)紫光館


紫光館4階 法廷教室

紫光館4階 法廷教室


龍谷大学(深草キャンパス)アクセスマップ

龍谷大学(深草キャンパス)アクセスマップ


2019年7月11日、犯罪学研究センター司法心理学ユニット」は、「発達障害研究会」を本学大宮キャンパス西黌別館で共催し、医療や心理に関わる実務家、研究者を中心に約10名が参加しました。
【イベント概要>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-3712.html



Hamish Canham(英国の心理療法士, 主に司法領域で子どもの保護に関わる)の『子どもが望んだことと、実際に感じていることとの間には、しばしば重大な差がある』という言葉に端的に表されるように、カウンセリングの場面では、語りだけにとらわれないことが肝要です。言語的に未発達な幼児や発達に障害のある子ども、虐待などの剥奪を受けた子どものアセスメント、サイコセラピーに関して心理士に求められることは、言葉で語られた「願望」だけで判断するのではなく、語り方や振る舞いなどの様子に現れている「感情」にも目を向け評価していくことです。そして、虐待の対応など子どもの処遇に関わる際には、それを関係機関と共有し、子どもの最大の利益のために共に検討していくことが大切です。

今回の研究会では、武田和士氏(認定NPO法人 子どもの心理療法支援会:サポチル 理事)を講師に迎え、発達障害と被虐待児童支援の経験から、子どもの相談支援をテーマに発表していただきました。
「サポチル」では、虐待を受けた子どもや、発達障害の子どもといった、心理療法を必要とする子ども達へ金銭を補助し、ケアが届かない子たちへカウンセリングケアを提供しています。


武田和士氏(認定NPO法人 子どもの心理療法支援会:サポチル 理事)

武田和士氏(認定NPO法人 子どもの心理療法支援会:サポチル 理事)

はじめに、発達支援の目的について報告がありました。セラピストによる子どもの支援や関わり方として「カウンセリング、検査、コンサルテーション等において大切なことは、しっかりと観察すること、見たもの、感じたことを共有することだ」と主張。支援において、セラピストは、子ども・養育者・支援者のいずれからの相談においても“子どもの理解の促進”を共通の目的とし、「養育者が子どもの変化に対応できないことや、支援者による支援がうまくいかないといった問題は、そもそも子どもが何を求めているのという理解が上手くいっていないことから起こっている場合が多い」と述べました。

そして、「セラピストはカウンセリング場面において、語られないことに思いを馳せ、言葉を返すこと。また、返す自分の言葉が相手に伝わるものかどうかを考えること。検査場面においては、結果ではなく、検査の取り組み方を観察し、その取り組み方を生活場面とすり合わせていくことが重要だ」と述べました。そして、観察の基盤の例として、タビストック式乳児観察(生後間もなくから、2年間、毎週1時間、決まった曜日、決まった時間に家庭を訪問し、継続的に乳児と家族を記録、グループで検討をするという方法)を挙げました。「母親が赤ちゃんの“泣く”という行動に対し、自身も同じように不安感を感じながらも、想いを巡らせ、あれこれと具体的な行動を通して、それを返していくように、言語能力が未発達な幼児の非言語的なコミュニケーションと、自身の心の動きに目を向ける観察は、カウンセリングの中でも、そこに現れる“言葉で表現されない何か”を理解するための助けになる」と紹介しました。


つぎに、養育者、支援者に対する支援について報告がありました。養育者の支援として、子どもに関心を持ち、グループ内でのディスカッションを行う「COS-P(Circle of Security Parenting Program)」を取り上げました。これは愛着理論*1に基づいた、子と親の関係性を改善する介入プログラムであり、グループで行われます。“安心の基地*2”と“安全な避難所*3”の2つからなる「安心感の輪」を理解した上で、子どもの欲求を推測し、養育者自身の感情の特徴などを把握して対応するというプログラムです。単にカウンセリングのテクニックやスキルを磨くのではなく、養育者自身が自分の見方を振り返り、気付きを得ることを目的としています。
そして、支援者のための支援方法として「ワークディスカッション」を取り上げました。これは支援者自身が観察したこと、感じたことをグループでディスカッションすること、そしてそのグループで起こるそれぞれの心の動きを心理士が扱いながら、ともに考えていく中で、観察力や感受性など「経験から学ぶ」能力を向上させることを目的とした方法です。


武田和士氏の発表資料より

武田和士氏の発表資料より


支援者同士のワークディスカッションについて武田氏は「発表者がグループで受け入れられ、その思考や感情を言葉にしながら共に考えていく中で、無意識のうちに巻き込まれていた集団としての心の動きに気づき、新たな意味を見出し、そこに生じていたストレスが緩和されていくこともある」と紹介。「これまで言葉にならなかった何かが、言葉で共有されていくことで、腑に落ちることがある。子どもの場合は言葉が未成熟な場合も多く、その態度や表情など言葉では語られないことの意味を、より注意深く観察することが大切だ」と述べました。


さいごに、「子どもをよく観察することで、子が見ている世界を感じ、共有していくこと。それと同時に、養育者や支援者の心の動きも観察することで、彼ら自身がどのような悩みを抱え、どんな危機に脅かされているのかを、セラピストは常々考えていかなければならない。そして子どもと関わる人たちとの情報共有の重要さについても理解しておかなければならない」と述べ、報告を終えました。

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【補注】
*1 愛着理論:
John Bowlby(1907―1990)が提唱。乳幼児の養育者に対する、泣く・しがみつく・追いかけるといった生得的な欲求を、養育者が積極的に応えることで互いの関係を築くことが重要であるとする理論。

*2 安心の基地:
子どもにとっての愛着対象が幼い子どもに提供する、心地よい安定や保護などを保証した環境のことを指す。

*3 安全な避難所:
困難が生じた場合、子どもが愛着対象に助けてもらえるという安心感を与える環境のことを指す。
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【関連記事】
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