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学校法人龍谷大学 (本部:京都市伏見区) は、現在の理工学部 (所在地:瀬田キャンパス(滋賀県大津市)) を改組し、2020年4月、「先端理工学部」を開設いたします(2019年4月 文部科学省へ設置届出予定)。

1989年、国内の仏教系総合大学で初めて設置された理工学部は、自然、社会と科学が調和する豊かな未来に向け、倫理観を携えた技術者、研究者の育成に努めてまいりました。
先端理工学部は、これらの取り組みをさらに発展させ、国連が定めた17の持続可能な開発目標「SDGs」や、日本政府が提唱する未来社会のコンセプト「Society5.0」など、社会の変化に対応できる理工系人材育成を目的に、学生や社会のニーズから逆算した教育制度の改革、カリキュラムの充実、教育環境の整備を行います。
 

また、本改組においては、2018年6月29日に公布・施行された「大学設置基準及び大学院設置基準の一部を改正する省令(平成30年文部科学省令第22号)」にて、新たに設けられた「課程」制度を、国内の理工系学部として初めて導入します。同制度は、理工系学部の課題であった「タコ壺型の専門教育」から、多様な学習ニーズに対応した「分野横断型の専門教育」の実現を可能としました。
 

なお、「先端理工学部」の教育理念や特徴および概要は、以下のとおりです。

 

1 先端理工学部の教育理念・目的

建学の精神に基づいて、自然・社会と科学との調和を重視し、幅広い教養と理工学の各専門分野における基礎知識・技能を身に付け、持続可能な社会の発展に貢献できる高い倫理観を持った技術者・研究者を育成することを目的とする


2 先端理工学部の特徴

(1)新たな施設設備の整備 (別添資料①参照)

 ①STEM版コモンズ (2022年整備予定)

STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育の入り口の役割を担うスペースを整備。このSTEM版コモンズには、簡易な3Dプリンタやレーザー加工機などの初心者でも比較的容易に扱うことのできる工作機械、電子回路設計などが可能な工作・計測機器などを設置します。日常的なものづくりや、自主的なプロジェクト活動への参加を促進し、先端理工学部の専門的な設備利用の導入施設とします。
加えてこのコモンズは、地域社会(企業・小中高校・近隣住民など)へも開放する予定で、本学の研究成果を発表したり、小規模な講義や講演をおこなったり、産民学が協同的して活動できる場所として機能することを想定しています。また、コモンズ内にはカフェスペース等も併設し、学生が集いやすい環境を整備します。

 

 

 ②創造的学生活動スペース:「サテライト」 (2020年整備予定)

キャンパスのオープンエリアに、グループで利用可能な活動スペース(サテライト)を複数設置し、学生の自主活動を支援します。また、サテライトは外からも見える造りで、活動状況を「可視化」し、学生同士がお互いを刺激し合える環境を整備します。

 

 ③BYOD対応の学生自習設備:「スポット」 (2020年整備予定)

先端理工学部では、すべての学生がノートPC等のデバイスを所有し、授業などの学内諸活動に活用します。このため、学内各所にはPCを操作するための、コンセント付きハイテーブルなど、ちょっとした自習スペース「スポット」を整備します。

 

 ④関西私大有数の無線LAN環境を整備 (整備済み)

ICTを活用するカリキュラムの整備に合わせ、瀬田キャンパスは、関西の私学でも有数の無線LAN環境を整備しました。教室やSTEM版コモンズ、サテライト、スポットを無線環境でつなぐことで、いつでもどこでもアイデアを形にすることが可能となります。

 

(2) 国内理工系学部初「課程」制度の導入 (別添資料②参照)

SDGs、Society5.0で求められる持続可能な社会の課題解決のためには、「専門分野を修めるとともに、異分野にも知識の幅を広げ、主体的に学び、創造することのできる人材」を養成することが求められています。
先端理工学部では、主たる分野の専門性を担保しながら、他分野を副専攻のような形で学修するシステムとして、これまでの「学科」制度を変更し、「課程」制度を導入します。

合わせて、特定のテーマに基づき科目をパッケージ化した「プログラム」を設置します。

これまでの理工系学部の課題であった「タコ壺型の専門教育」から、多様な学習ニーズに対応した「分野横断型の専門教育」の実現を可能とします。

 

(3) 「プログラム」の設置 (別添資料③参照)

関連する科目20単位程度をパッケージ化し、社会課題に対応した『25』のプログラムを設置。各プログラムは、高校生などのステークホルダーにとって分かりやすく、本学での学びと社会や職業とのつながりが理解できる名称としています。

各課程の学びを基本としながらも、所属課程にとらわれず、すべてのプログラムを選択可能とし、複数のプログラムを組み合わせることで学びの深化にも対応。様々な分野の学びに触れ、より個人の目的に沿った技術・知識の習得をめざします。

 

(4) セメスター、クォーター制度の併用

柔軟なカリキュラムを実現するために、新たにクォーター制度を導入し、現行のセメスター制度と併用した体制を構築しています。

短期間での「集中的な学び」を可能とします。

 

(5) 主体的活動を促す「R-Gap(Ryukoku Gap Quarter)」の設置

理工系学部では、積み上げ式の教育が必須であり、従来のカリキュラムでは、学年・学期毎に必修科目が配置され、長期間の留学などが難しい状況にありました。先端理工学部では3年次2クォーターを主体的に活動できる期間「R-Gap」と位置づけ、海外留学やインターンシップ、プロジェクトリサーチ、研究活動、ボランティア活動など、学生の多様な活動を促進する期間として設定しています。
「必修授業の全く無い期間を設ける」ことで、留学や長期プログラムに参加しやすい環境を作り、主体的活動を促します。

 

(6) 大学院まで継続した英語教育の実施 (別添資料④参照)

理工学部のオリジナルカリキュラムとして設けていた、1年次の「Intensive English Program」、2年次の「ASEAN グローバルプログラム」、3年次の「グローバル人材育成プログラム」を、先端理工学部の独自教育としても継続して実施します。さらには、大学院でRUBeC(Ryukoku University Berkeley Center)演習を配置しています。
単なる語学学修ではなく、理工系人材にとって必要なグローバル教育を段階的に展開することで、社会に必要とされるスキルの修得をめざします。
 

3 先端理工学部の概要


 ※上述の内容は、2019年1月16日現在のものであり、変更する可能性があります。

以上

問い合わせ先: 理工学部教務課 城地    Tel 077-543-7613


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学校法人龍谷大学 (本部:京都市伏見区) は、現在の理工学部 (所在地:瀬田キャンパス(滋賀県大津市)) を改組し、2020年4月、「先端理工学部」を開設いたします(2019年4月 文部科学省へ設置届出予定)。

1989年、国内の仏教系総合大学で初めて設置された理工学部は、自然、社会と科学が調和する豊かな未来に向け、倫理観を携えた技術者、研究者の育成に努めてまいりました。
先端理工学部は、これらの取り組みをさらに発展させ、国連が定めた17の持続可能な開発目標「SDGs」や、日本政府が提唱する未来社会のコンセプト「Society5.0」など、社会の変化に対応できる理工系人材育成を目的に、学生や社会のニーズから逆算した教育制度の改革、カリキュラムの充実、教育環境の整備を行います。

また、本改組においては、2018年6月29日に公布・施行された「大学設置基準及び大学院設置基準の一部を改正する省令(平成30年文部科学省令第22号)」にて、新たに設けられた「課程」制度を、国内の理工系学部として初めて導入します。同制度は、理工系学部の課題であった「タコ壺型の専門教育」から、多様な学習ニーズに対応した「分野横断型の専門教育」の実現を可能としました。

なお、「先端理工学部」の教育理念や特徴および概要は、先端理工学部特設サイトや、1月16日に発表を行ったプレスリリースから確認いただけます。


 文学部の学生は、学内外で様々な活動を行っています。学生の活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、龍谷大学文学部哲学科哲学専攻2年生 山口顕さんが、京都市の成人式で、「新成人代表」を務めましたので、ご紹介いたします。
 
 2019年1月14日に京都みやこめっせにて開催された、京都市成人式で、「新成人代表」を務められ、門川大作京都市長へ夢や決意『二十歳の誓い』を何千人もの中で発表されました。この経験を活かしますますのご活躍を期待しております。

 〈山口顕さんのコメント〉
 今回の京都市成人式で、選考の上「新成人代表」を務めさせていただく機会をいただき、大変光栄なことでした。この経験は私の今後の人生において、大きな自信となりました。

 私の夢は俳優になることです。小さい頃から大好きだった映画に影響され、「いつか大好きな映画に出て、活躍したい!」と思うようになり、気づけば映画に出ることが夢になっていました。現在は大学に通いながら京都の劇団で演技を学び、舞台に立たせていただきながら夢を追いかけています。

 4月には3回生になり卒業後の進路について本格的に考えないといけない時期が近付いています。俳優になるという目標だけでなく、今の私にできることは全力でチャレンジしていくことだと考えています。教職の授業も受講しており資格を取得することもそのひとつです。これまでの自分を信じて挑戦をし続けてきました。そんな自分がとても好きです。

 これからもそんな自分を大切にして、今やるべきことに向き合っていきたいと思います。この経験を活かし、夢を叶えるためにこれからも日々精進していきたいです!


京都市成人式「新成人代表」


門川大作京都市長へ夢や決意『二十歳の誓い』を発表


2018年12月13日、発達障害研究会(代表:武田俊信 本学文学部教授・犯罪学研究センター「司法心理学」ユニット長)は、『発達障がいと犯罪・非行』をテーマに、京都工芸繊維大学 藤川洋子教授*1にお話を聞く発達障害研究会を、本学大宮学舎 西黌別館3Fカンファレンスルームで開催し、約20名の方が参加しました。
【イベント概要>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-2650.html



今回の研究会の企画・進行役を務めた武田教授は、脳機能障害の一種である発達障害「ADHD(attention deficit hyperactivity disorder:注意欠陥多動性障害)」の臨床研究を長年行っています。研究を通じて、薬物依存の人の行動にはADHDのような特性があるとも言われており、専門性をいかして犯罪学研究に貢献できることはないかと模索しています。
発達障害について、医療、心理、福祉などに携わる方や、精神医学、心理学領域に興味を持たれる方々を交えて多様な視点で理解を深め、共有していく場として、この研究会が企画されました。
【>>関連記事】司法心理学ユニット長 インタビュー「ADHD研究を犯罪学研究の一助に」

今や「発達障害」といった言葉は、専門領域を飛び出し、日常の様々な場所で聞かれます。そんな中、支援の在り方も多種多様となっています。
今回の発表者である藤川教授は、家庭裁判所調査官として勤務される中で、アスペルガー障害(広汎性発達障害)にいち早く着目し、非行との関連で、日本で初めて研究報告を行なったことでも有名です。現在は、京都工芸繊維大学の障害者支援組織であるアクセシビリティ・コミュニケーション支援センター長を務め、同センターでは学生・教職員の方々の心の悩み、人づきあい、困りごと、気持ちの整理などの相談を受けています。
【参考Link>>】京都工芸繊維大学 アクセシビリティ・コミュニケーション支援センター

発表ではまず、2003年〜2017年の警察庁発表「少年非行情勢(参考:警察庁 少年非行、児童虐待及び子供の性被害)」をもとに、「少年犯罪は激減しているにも関わらず、その再犯者率(検挙した少年のうち前歴がある者の率)が増加している」と指摘し、その原因として、①付和雷同的に非行を犯す子供の減少・②反省が難しい(懲りない)少年、認知に難のある少年が非行を犯してしまうのではないかという2点が挙げられました。そして、「生物的要因」を注目するようになったと言います。
「生物的要因」とは、遺伝や神経、脳の働きなどに起因するものです。科学的な解明が進んだことで、これまで心理的要因や社会的要因だけでは説明できないような「わかりにくい」「奇異」とされてきた非行に「発達障害」という新たな視点が加わりました。

そこで、藤川教授をはじめとしたグループでは、発達障害の中でも自閉症スペクトラム障害(ASD:アスペルガー障害者含む)の傾向の強い非行少年を対象として、非行の契機の類型化を試みました。さまざまな類型から、「人の気持がわからない、想像力がない、こだわりがある」といったASD傾向のある子どもたちは、「自分の興味を貫いた結果、犯罪となったから反省ができない」との実感を強めたそうです。そうした発達障害のある人の二次障害として、刺激に対して過剰に反応した結果として、奇異な非行や衝動的な非行、また不登校やひきこもり、家庭内暴力などの問題が発生しているのです。


京都工芸繊維大学 藤川洋子 教授

京都工芸繊維大学 藤川洋子 教授


近年、発達障害をとりまく諸問題に関連して、日本においても「医学モデル(個人の側の努力・工夫)→社会モデル(社会の側の努力・工夫)」といった大きなパラダイム・シフトがもたらされました。
国内法としては、「障害者総合支援法(2013)」、「障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律:2006.4施行)」、「障害者雇用促進法の改正(2016.4/2018.4)」、「発達障害者支援法(2005施行/2016改正)」が整備されてきました。とりわけ、発達障害者の支援は、社会的な障壁を除去するために行うことが大切で、乳幼児期から高齢期に至るまで教育・福祉・医療・労働などの環境が一体となった切れ目のない支援が必要です。
そして、イギリスやスウェーデンでの支援方法の紹介をまじえながら、発達障害者への支援のあり方について具体的なポイントを示し、藤川教授の発表は締めくくられました。


犯罪や非行については、その原因から適切な矯正・保護を行うだけでなく、予防の観点からの取り組みが欠かせません。龍谷大学が目指す、対人支援に基づく「人にやさしい犯罪学」を構築していく上でも、非常に示唆に富む研究会でした。

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*1 京都工芸繊維大学 特定教授 藤川 洋子 氏 プロフィール
臨床心理士。1973年大阪大学文学部哲学科卒。同年家庭裁判所調査官補。各地の家裁勤務を歴任し、現在東京家裁主任調査官。アスペルガー障害(広汎性発達障害)にいち早く着目し、非行との関連で、日本で初の研究報告を行なった。著書に『わたしは家裁調査官』(日本評論社)などがある。

▼今回の発表内容の関連書籍:
藤川 洋子・井出 浩,2011,福村出版「触法発達障害者への複合的支援―司法・福祉・心理・医学による連携」
http://amzn.asia/d/eumcKQo
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【関連記事>>】犯罪学研究センター>司法心理学ユニット


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