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理工学部環境ソリューション工学科2年生でサッカー部に所属している堀井選手は、生まれつき聴覚に障がいがある中、デフ(聾者)ワールドカップ大会出場を目指す日本代表選手に選ばれ、アジア予選大会(韓国 昌原市(チャンウォン)2018/4/23~5/7開催)に出場し、銀メダルを獲得しました。

堀井選手の走力は50メートル6秒0と早く、豊富な運動量も兼ね備えており、1試合を除く全試合に出場して日本代表監督から絶賛されました。また、アジア予選2位となったことで2020年に開催されるデフワールドカップ出場権を獲得しました。

堀井選手は子供の頃からサッカーが好きでしたが、生まれつき聴覚に障がいがあり言葉でのコミュニケーションに苦労し、最初は大きなグランドでおこなうサッカーは難しかったため、小学校2年生からフットサルをはじめ、小学校4年生から勇気を持ってサッカーにチャレンジしました。

堀井君の勇気を奮い立たせたのは父親のことばで、「障がいがあるからできないことはない!」という言葉を信じて様々なことに挑戦してきました。

高校では、サッカーの強豪校である東山高校に進学し、サッカーでサイドミッドフィルダーとして活躍しました。

補聴器をつけて、わずかな聴力はありますが、相当神経を集中しないと聞き取れなく、堀井君は今も少しずつ聴力が弱くなっていると感じていて、聞こえなくなった時のために、大学入学後、1年間で手話を修得しています。

これからも世界の舞台で活躍する堀井選手へのご声援、よろしくお願いいたします。


チームメイトと写る堀井選手(写真左)


相手ディフェンダーと激しくぶつかる堀井選手


2018年4月に文学部に新たに着任した教員を紹介します。

 実践真宗学研究科 
 森田 敬史(もりた たかふみ)教授

① 研究内容を教えてください。
 私の専門分野をあえて記すならば,「実践宗教学」と「臨床死生学」となります。病気や加齢のために利用される病院や福祉施設などの公共的な現場において,普段は寺院などの宗教的施設での働きがよく知られる仏教者(宗教者)はどのような実践が可能であるかということを研究内容としています。具体的には,その実際や役割,存在価値や他職種との連携,そしてそれらをもとにして,将来の仏教者(宗教者)の可能性に関する事柄が主な研究対象となります。

② 専門分野のおもしろさは何ですか。
 一般的には,「お坊さん」というと,生死にまつわる出来事が生じた時に登場すると思われがちです。しかし,その捉え方や将来的な展望を覆すような可能性がまだまだ隠されていると言いますか,まだ「お坊さん」の可能性について十分に明らかにされていないと思っています。「臨床宗教師」という言葉がにわかに注目されている風潮も,それらの可能性に対する期待の現れと見ることもできましょう。このあたりを丁寧に掘り下げていく事は,まだまだ未知の領域であるため,面白味が感じられるところなのです。

③ なぜその分野を専門として選ばれましたか。
 お寺に生まれて,檀家さんとの関わりが充実していた大学時代に心理学を専攻して,もう少し臨床と宗教に近づこうと,大学院では臨床死生学を研究対象とする機会を得ました。
その後,医療現場において,仏教者として従事している中,別の大学院で宗教学を学ぶご縁があり,実践宗教学や臨床宗教師との出会いに繋がりました。当時,医療従事者たちの中で「資源」として宗教者の価値を見いだされたような感覚を抱きました。そして今まさに,それらが融合する形で,実践宗教学や臨床死生学という研究分野に落ち着きました。

龍谷大学研究者データベース(森田 敬史)


6月22日から24日にかけて、カルチュラルスタディーズ学会の2018年度の国際大会(カルチュラル・タイフーン2018)が龍谷大学大宮学舎で開催されます。本学部社会学科教員が大会実行委員長(村澤真保呂教授)と事務局長(清家竜介講師)を務めるほか、発表者としても社会学科の高岡智子講師をはじめ、他学部も含む多くの本学教員が参加します。
 カルチュラルスタディーズとは文化と政治・社会の関係を研究する社会学の一分野で、とくにヒップホップなどの若者文化やトークショーなどのメディア文化も対象に含まれることから、近年世界的に研究者が増加している分野です。この研究分野の学会の年次大会「カルチュラル・タイフーン(略称「カルタイ」)」もまた、国内外の研究成果の発表と研究者の交流の場として、年々その重要性を増しています。
 16年目の大会となる今回は、「情動化する社会の政治・経済・文化」という主題を掲げ、世界的に政治的・社会的な問題となっているポピュリズムとファシズム化について、23日のメインシンポジウムでメディア・政治・経済・社会の関係を議論します。また、同じく世界的な課題であるジェントリフィケーションについて、22日の前夜祭で大阪・西成の事例を扱う映画上映会を開催するとともに、24日にシンポジウムを開催して国際的な観点から議論を深める予定です。ほかにもスポーツの商品化(東京オリンピック)やをはじめとする多くの社会問題を扱うシンポジウム・研究発表が多数おこなわれます。
 今大会の研究発表・シンポジウムは、どれも社会学科の学生にとって大きく参考になる内容ですから、卒論やレポート執筆におおいに役立つはずです。一般参加・学生参加歓迎(学生は参加費1000円)ですから、関心のある学生はぜひ参加してみてください。大会の詳細については、以下の学会サイトから大会パンフレットをダウンロードしてください。

学会ホームページ: http://cultural-typhoon.com/
大会パンフレット: http://cultural-typhoon.com/act/jp/wp-content/uploads/20180601_7th.pdf


 2018年5月31日(木)に、龍谷大学大学院実践真宗学研究科創設10周年記念 国際シンポジウムが、那須英勝研究科長補佐(龍谷大学文学部教授)の通訳により、大宮学舎清和館にて開催されました。「世界の苦悩に向き合う智慧と慈悲-仏教の実践的研究のための新視座」と題し、二人から提言と大学院生の応答がなされました。
 まず、ハーバード大学 神学大学院副院長のジャネット・ギャツオ教授は、自らがホスピスケアに立ち会った体験も踏まえながら、「公的施設においては、ケアの対象となる人が自らの宗教性にしたがって苦を理解し、苦を受け入れる環境を作り出すことが重要であるが、仏教の宗教実践は、慈悲の心が示すように、自分の宗教的感情を他者に押しつけず、他者の苦と共にあろうとする姿勢が重要とされる」のであり、その点において、「仏教的ケアが、宗教性の差異を超え、国際的な広がりで展開できる可能性を持つだろう」と指摘されました。さらに、牛舎から飛び跳ねてでてくる牛の動画を紹介し、「動物の喜びや悲しみを理解して、動物を護ることもできる」と提言されました。
 次に、鍋島直樹 龍谷大学大学院実践真宗学研究科長(龍谷大学文学部教授)より、「龍谷大学大学院「臨床宗教師研修」-寄り添うスピリチュアルケアと伝わる宗教的ケア」と題して発表され、仏教チャプレンのめざす姿は、部屋の片隅にあるくず箱のように、存在を主張せずに、そっと人々の苦悩をそばで受けとめる存在であり、その人の心の支えを確認し、生きる力を育む宗教者であることを提言しました。特に、心の悲しみを受けとめる様子を、患者役がボールを投げて、チャプレン役がキャッチするロールプレイで解説しました。ギャツオ教授は、臨床宗教師研修と英語版のRyukoku Interfaith Chaplaincy Episode 3に感動し、「トレイニング自体が悲しみの現場でケアにたずさわることになっている。もとに戻れない死の現実に向き合いつづける姿勢が、仏教者の実践として感じ取られる」とコメントされました。
 当日は、雨の中ではありましたが、約120人の学生や市民が集い、心ぬくもるシンポジウムとなりました。ハーバード大学神学大学院と龍谷大学大学院実践真宗学研究科とが、国際的なパートナーシップをこれから築いていく一歩となりました。ジャネット・ギャツオ教授はじめ、ご支援をいただいた関係各位に心より感謝申しあげます。








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