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グアムでのすべてのプログラムを終え、9月1日(日)午前、全員無事に帰国しました。

グアム大学における講義(英語やグアムの歴史と文化など)のほか、博物館や領事館、観光局にも訪問しました。
また、チャモロビレッジではグアムの食文化や伝統に触れ、青い海が広がるビーチでは椰子の実割り体験やランチ作りなど、グアムの自然を満喫するとともに参加者同士の親睦を深めました。
この研修で得た経験や知識は、必ずや受講生たちの成長や自信に繋がることでしょう。

【研修スケジュール】
8/25(日)移動日
8/26(月)開会式、講義(英語)
8/27(火)講義(英語)
8/28(水)講義(英語・グアムの歴史と文化)、博物館、領事館、観光局/チャモロビレッジ
8/29(木)講義(英語・グアムの軍事化と脱植民地化)、閉会式/講演会
8/30(金)ビーチデイ
8/31(土)タモン地域でのフィールドワーク
9/1(日)移動日

本研修の学びの成果は、12月開催予定の「事後報告会」において共有させていただきます。詳細が決まり次第、ポータルサイトにて案内します。

以上


解散式を終えて(関西空港にて)


現地研修の様子


 2024年8月22日(木)、23日(金)に東京ビッグサイトで開催された、「大学見本市2024~イノベーション・ジャパン」に出展しました。
 本イベントは、国立研究開発法⼈科学技術振興機構(JST)が主催し(共催:文部科学省)、全国の大学や公的研究機関等から創出された研究成果の社会還元、技術移転を促進すること及び実用化に向けた産学連携等のマッチング支援を実施することを目的とした展示会です。
 今年度は事前選考により281件の大学等の研究・特許技術シーズが厳選され、各大学、研究室等がブースを展開しました。

 本学からは以下の研究シーズが採択され、展示を行いました。

 テーマ:「次世代半導体技術で実現する極低消費電力の世界」(分野:情報通信)
 担当研究者(教員):先端理工学部 電子情報通信課程 教授 木村睦

 テーマ:「負荷変動対応可能なマイクロ波パワーアンプ用整合回路」(分野:情報通信)
 担当研究者(教員):先端理工学部 電子情報通信課程 教授 石崎俊雄

 テーマ:「難溶解性リンの土壌回収樹脂の性能評価と利用」(分野:食料・農林水産)
 担当研究者(教員):農学部 農学科 教授 森泉美穂子

 展示会当日は、スタートアップ⽀援・共同研究等を希望する企業の研究開発担当者や経営者、学校関係者等、その他オープンイノベーション及び産官学連携に興味のある方々を中心に、2日間で1万人以上の来場がありました。

イベントHPはこちら
【日時】2024年8月22日(木)、23日(金)
【会場】東京ビッグサイト 南展示棟 南1ホール
【主催】国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
【共催】文部科学省
【後援】公益社団法⼈経済同友会(同友会)、独⽴⾏政法⼈⼯業所有権情報・研修館
    (INPIT)、独⽴⾏政法⼈国際協⼒機構(JICA)、国⽴研究開発法⼈新エネルギー・
    産業技術総合開発機構(NEDO)、独⽴⾏政法⼈中⼩企業基盤整備機構(中小
    機構)、東京商⼯会議所、特許庁、⼀般社団法⼈⽇本経済団体連合会(経団連)、
    ⽇本商⼯会議所






環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に分類されるシロヒレタビラは日本固有の淡水魚で、その個体数は河川や農業水路の開発により減少しています。シロヒレタビラの自然分布域内ではアユの漁業放流への随伴導入や個人的な放流による結果として、幾つかの水系に人為的移入が確認されており、これがシロヒレタビラの在来個体群に対して交雑などの影響を及ぼすのではないかと懸念されています。

シロヒレタビラの適切な保全活動の促進に寄与すべく、龍谷大学 生物多様性科学研究センターの伊藤玄 客員研究員と岐阜大学教育学部の古屋康則教授、三重県総合博物館の北村淳一 学芸員、滋賀県立琵琶湖博物館の川瀬成吾 学芸員・田畑諒一 学芸員、NPO法人流域環境保全ネットワーク研究員らの研究グループは、ミトコンドリアDNA解析から、シロヒレタビラの国内の自然分布範囲にわたる系統地理および遺伝的集団構造を推定し、その分布パターンの要因に迫る研究成果をNature Conservation誌(Pensoft Publishers社)にて公表しました。

【発表論文】 
題目:Phylogeography and genetic population structure of the endangered bitterling Acheilognathus tabira tabira Jordan & Thompson, 1914 (Cyprinidae) in western Honshu, Japan, inferred from mitochondrial DNA sequences
和訳:日本の本州西部に生息する絶滅危惧種シロヒレタビラの系統地理と遺伝的集団構造をミトコンドリアDNA配列から推定する
著者:伊藤 玄1 2・小山 直人3・野口 亮太2・田畑 諒一4
   川瀬 成吾4・北村 淳一2 5・古屋 康則6
所属:1龍谷大学 生物多様性科学研究センター 2 NPO法人流域環境保全ネットワーク
   3 NPO法人 ニッポンバラタナゴ高安研究会 4 滋賀県立琵琶湖博物館
   5 三重県総合博物館 6 岐阜大学 教育学部
掲載先:国際オンライン専門誌Nature Conservation誌(Pensoft Publishers社)
リンク:https://doi.org/10.3897/natureconservation.56.111745(2024年8月8日公開)

本研究では国内の全自然分布範囲に及ぶ採集地点の個体群から、分子系統樹では主に3つの系統を確認。さらに、集団構造解析(SAMOVA)を使用して瀬戸内海集水域の1つの系統内に5つの異なる遺伝的分化グループがあることを突き止めました。研究グループは、瀬戸内海集水域におけるこれらの5つのグループを保全単位として提案しています。

詳細は以下のリリースを参照ください。
【→Press Release】2024.08.30 絶滅危惧種の淡水魚類・シロヒレタビラの遺伝的な地域差から、人為的に持ち込まれた新証拠が判明


図1. シロヒレタビラの採集地点。2015年から2020年にかけて、瀬戸内海および伊勢湾集水域の10河川の流域12箇所から合計140個体を採集し、シロヒレタビラの自然分布域をカバーした。
本研究で未採集の場所は長良川、木曽川、櫛田川であり、これらの個体群については、先行研究の塩基配列データを引用した(Kitamura et al. 2012; Umemura et al. 2012, アスタリスクの地点)。
さらに「世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ」の飼育個体群も本研究の分析対象に含めた。
この標高図は、国土地理院(https://maps.gsi.go.jp/)および国土交通省のデジタル国土情報(https://nlftp.mlit.go.jp)の許可を得て使用している。

今回の共同研究において、主にDNA解析と論文執筆を担当した伊藤研究員は、次のようにコメントしました。


生物多様性科学研究センター・伊藤玄 客員研究員

生物多様性科学研究センター・伊藤玄 客員研究員

「シロヒレタビラは絶滅危惧種ですが、観賞魚や釣りのために放流され、外来種としての側面もあります。このような魚類の保全のためには、どの地域ごとに保全する必要があるのかを明らかにする必要があります。また、分布域を網羅した採集も必要でしたが、絶滅危惧種ですので、採集だけでも一苦労でした。しかし、シロヒレタビラを保全したい熱い思いを共有する共同研究者の皆様のお力を得て分布域を網羅したサンプルを集めることができ、“保全単位”と“外来分布”を明らかにすることができました。本研究は、このような苦労の末に成り立っています。本研究が、シロヒレタビラの地域固有性を大切にする気持ちを育み、各地域の保全に役立てられることを心から願っています。」


淀川水系で採集されたシロヒレタビラ(撮影:川瀬成吾氏、2020年4月29日)

淀川水系で採集されたシロヒレタビラ(撮影:川瀬成吾氏、2020年4月29日)


シロヒレタビラは、コイ科タナゴ亜科タナゴ類に属する淡水魚類の1種で、水田近くの水路にいる平たい魚を意味する「タビラ」の基亜種です。写真のように雄の臀鰭外縁の婚姻色(繁殖期に現れる平常時とは異なった体色や斑紋)が美しいことから飼育や釣りの対象として人気が高く、近年人為的な移入と見られる確認例が相次いでいます。
国内の淡水魚類を取り巻く環境について、危機感を持って考える必要があります。


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