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Volunteer NPO Center

ボランティア・NPO活動センター

センターからのメッセージ

「平和をつくるために 〜ボランティア活動の意味〜」

2022年4月1日

ボランティア・NPO活動センター長 筒井のり子

私たちはこの2年間、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の中で暮らしてきました。身体的健康はもちろん、勉学、仕事、人間関係などに計り知れない影響を受けています。このような事態を数年前に誰が予想できたでしょう。

さらに、2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻によって、多くの命が奪われ、苦難を強いられる人々が増え続けていることに深い怒りと悲しみを覚えます。
「平和」を守り、つくるために、自分に何ができるのか、何をすべきなのかを改めて突きつけられているように思います。

―「平和を守れ」という代わりに、「この日常を守れ」という―
こう述べたのは、小説家、劇作家の井上ひさしさんです(『ボローニャ紀行』2008年)。「日常」という言葉を使ってみることで、「平和」という言葉の意味がよりはっきりするというのです。

自分たち(自分と他者)の日常を大切にすること、より良くしようと動くこと、時には心地よさを奪われないように闘うこと、そうした日々の営みの先に「平和」があるのだと思います。
これは、まさにボランティア活動の本質といえるでしょう。

ボランティア活動の分野や種類、方法は様々です。家で行う活動もあれば、海外に出向くような活動もあります。楽しく遊んだり交流する活動もあれば、人権侵害と闘うような活動、制度の改善を求めるような活動もあります。活動テーマや形態は違っても、いずれもその根底に自分と他者の日常を大切にし、より良くしたいという思いがあります。

こうした営みの積み重ねは、社会のレジリエンス(回復力、自発的治癒力)を高めることにもつながります。自然災害や新型コロナウイルスパンデミックのような、予測不能な出来事は残念ながら今後も起きるでしょう。その時に、重要になってくるのがレジリエンスの高さです。

ボランティア活動は、小さな一歩からでかまいません。今、関心のあることや自分が好きなことから始めていいのです。私たちの日常を守り、より良くするための活動が多彩に展開されることが豊かな社会づくり、ひいては平和の実現につながることを改めて心に刻みたいと思います。

ボランティア・NPO活動センター長
筒井 のり子