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 原田ゼミナール恒例の沖縄合宿に、2024年9月5日〜9月8日まで行ってきました。「政治・経済・文化歴史」という3つのテーマで数ヶ月のグループワークを行った上で、現地に入って、沖縄在住の方の話を直接聞いたりして、実体験を通じて学びを深めることが狙いです。
 初日は、沖縄県庁の出張講義をお願いし、基地問題の経緯について伺いました。学生の質問は最前線に立つ行政の方の思いに集中しました。
 二日目は、基地問題をテーマに、宜野湾市や嘉手納市に移動して活動をしました。まず嘉数高台公園基地の全景を目に焼き付けて、基地に隣接する佐喜眞美術館に向かいました。館長から「沖縄戦の図」の解説を直接聞くことができました。そして宜野湾市役所でも具体的な行政の取組についてブリーフィングを受けました。行政として日々の騒音問題などに対処しつつ、米軍側と協力して日々の課題解決を進めていかざるをえない沖縄の現実について、理解が深まりました。その後、かでな道の駅の展望台から、嘉手納基地に次々と離発着する軍用機の異様に目を奪われ、爆音に耳を塞ぎたくなる住民の方々の思いをわずかの間ですが追体験しました。
 三日目は、戦争の歴史を学ぶことがテーマの日です。南部の糸満市に移動をし、NPOおきなわのメンバーであるガイドの松永光雄さん、デーヴィッドさん、イザベラさんをはじめ、ボランティアの方々とともに、まず、難所のガマに入りました。その後、平和祈念資料館にある「平和の礎(いしじ)」の意義について、学ぶことができました。
 今回は、ガイドの石川イザベラさんを対象にNHKワールドの取材が入ったために、私たちもインタビューを受ける機会に恵まれました。今回の企画を立てて取材してくださった土江真樹子ディレクターに、心より感謝の念を表明したいと思います。放送は11月18-19日にNHK WORLD-JAPANでインターネット配信され、その後、web上で1年間は視聴できるようです(詳細は、https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/shows/2087133/をご覧下さい)。
 よく学びよく遊べ、がコンセプトのゼミ合宿ですので、上記の学び以外にも、自分たちでいくつも企画をたて、買い物を楽しんだり、沖縄民謡の店で食事を取ったり、豊崎ビーチでBBQしたり、早朝から深夜まで、短い期間ですが大いに学生たちは沖縄を楽しみつくしたと思います。多くの人たちの出会いとご助力のおかげで充実した合宿となりました。


宜野湾市役所でのブリーフィング


平和の礎での取材


沖縄での夕食


<11/30(土)、12/14(土)龍谷大学瀬田キャンパス、深草キャンパスにて>

 

【本件のポイント】

  • 龍谷大学は、カーボンニュートラルを先導する大学として2022年1月に「龍谷大学カーボンニュートラル宣言1)」を発出し、創立400周年を迎える 2039年の達成をめざして活動中
  • 同宣言の達成に向けて学生らが話し合い、大学の気候ガバナンスへの参画をめざして「龍谷大学学生気候会議2)」を2021年度から開催。
  • 4回目となる今回は、地域や大学の脱炭素化に向け、「エネルギー」「ライフスタイル」「通勤・通学」「教育」などをキーワードに学生らが議論し、成果を提言にまとめ公表予定

 

【本件の概要】
 気候危機の解決へ向けて学生らが話し合い、提言を作成する「龍谷大学学生気候会議」の4回目。
 会議に参加する学生は、全学部全学年を対象に、学生総数の30%をランダム抽出して送付したメール案内や学内に掲示したポスター等から興味を持ち申し込んだ約40人。多様な学生が集い、気候ガバナンスについて共に学び、熟議する“ミニ・パブリックス形式”がその特徴です。
 2039年にカーボンニュートラルの達成をめざす本学の取り組みや伏見エリアの脱炭素化における大学の役割、環境省が自然共生サイトに認定している「龍谷の森」の活用について2日間にわたりディスカッションします。気候ガバナンスのあり方を、「学び」や「移動」などの具体的なキーワードと現況データ(本学のエネルギー使用量・CO2排出量など)、フィールドリサーチを通じて検討し、学生の視点から具体的施策を大学に提言します。

 

1日目:11月30日(土)9:00~17:45 瀬田キャンパスにて開催 

   ※隣接する「龍谷の森」にてフィールドワークも実施
2日目:12月14日(土)9:00~17:45 深草キャンパスにて開催

 

1)龍谷大学 カーボンニュートラル宣言
本学が創立400周年を迎える2039年までにカーボンニュートラル実現をめざし、大学運営の脱炭素化やカーボンニュートラルの担い手となる人材育成等を掲げている。

(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/carbon_neutrality/index.html

2)龍谷大学学生気候会議
近年、フランスやイギリスなどで政府や議会、自治体によって開催される「気候市民会議」を参考に開催。気候市民会議では、無作為抽出で集まった市民が数週間から数ヶ月かけて気候変動対策について話し合い、その結果は国や自治体の政策決定に活用されている。(詳細)https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-15183.html


問い合わせ先:龍谷大学 サステナビリティ推進室
Tel 075-645-2098 sustainability@ad.ryukoku.ac.jp https://www.ryukoku.ac.jp/about/activity/global_warming/


〈11月30日(土)~12月1日(日)京都府福知山市中六人地域で実施〉

 

【本件のポイント】
・地域と大学生が協働で開発した地域資源を見直す散策路(フットパス)を歩く会を実施
・丹波マツタケの復活を目指して、大学生と地域協働による山の手入れ(落ち葉かき)を

 実施
・大学生と地域住民(地域の子供も含む)が京都府農林水産技術センター専門職員の協力

 の下でキノコ観察会を行い、さらなる地域資源を探索

 

【本件の概要】
 龍谷大学政策学部が実施する「政策実践・探究演習」は、地域の問題や事例に基づき具体的な問題解決に向けてチームで学修をすすめるPBL(Problem Based Learning)科目です。複数のプロジェクトがあり、谷垣准教授が担当する福知山プロジェクトはその一つで、再び人が里山を管理し、林産物を利用する社会変革を目指して2023年度から活動しています。生物調査や山の整備などを通じて、現在は見ることのできない丹波マツタケなどの自然資源の再発見と地域資源の再評価を進めています。今回は中六人地域にて学生が地域と協働して作成したルート(フットパス※)の散策、マツタケ山整備、及び京都府農林水産技術センター専門職員によるキノコ観察会を実施します。政策学部生にとっては、地域や社会と接点を持つことで、地域課題の解決に向けた新たなアイデアが生まれ、多様な価値の創出や里山保全活動の拡大に貢献します。

 

※対象地域の昔からの景観や風景をありのままに歩くこと。地域の景観や歴史・文化の保全につながる取り組み。

 

1.日  時  2024年11月30日(土)~12月1日(日)
2.活動場所  京都府福知山市中六人地域
3.活動内容 ・11月30日(土)
        13:00~15:00 フットパス散策
        地域と大学生が協働で開発した地域資源を見直すルートの散策を実施
       ・12月1日(日)
        10:00~12:00 マツタケ山整備
        大学生と地域協働による山の手入れ(落ち葉かき)を実施
        13:00~15:00 キノコ観察会
        専門家の指導の下、大学生と地域住民が山へ入り、キノコ観察会を実施


問い合わせ先:龍谷大学 政策学部准教授 谷垣 岳人(tanigaki@policy.ryukoku.ac.jp
 


 2024年11月9日(土)に行われた、「地域課題発見演習」の第5回フィールドワークに、学生12名と教員1名(清水万由子教授)が参加しました。今回のフィールドワークでは、まず午前にマダケの採取を行ったあと、午後にはそのマダケを整備した竹林に移植しました。
 京都市南部農業振興センターや、移植先の竹林を管理している地元農家の杉井さんをはじめ、マダケプロジェクトに関わる多くの方々と協力して作業を行いました。

 午前中は伏見区久我地域にて、マダケの採取を行いました。若いマダケを地下茎ごとユンボで掘り起こしてもらった後、私たちは枯れた枝などを取り除いたり、トラックに積み込んだりといった作業を行いました。
 事前学習にてマダケは竹材としての需要が高いと学んでいた通り、若いマダケは節の間隔が均一で美しく、色も鮮やかでした。地下茎からはタケノコの赤ちゃんが芽吹いており、竹の生態についても現場で学ぶことができました。


事前に許可を得た場所で採取を行いました


地下茎にはタケノコが芽吹いていました


 トラックでマダケを運搬していただき、午後からは伏見区深草地域にてマダケの移植作業を行いました。
 事前に杉井さんたちによって切り開かれたモウソウチクの林に、まずはユンボで穴を掘ってもらい、そこへ午前に採取したマダケの株を運び込みました。マダケを真っ直ぐに植えるため、竹を支えるながら土を被せて根を埋め、水を混ぜて土を固めました。
 その後、以前のフィールドワークで作成した竹チップを肥料として撒きました。そのほかにも杉井さんはご自身の畑で、竹チップをマルチングの代わりに使用されていました。放置されたモウソウチクをアップサイクルして、環境にやさしい農業を行なっておられます。


マダケの株を丁寧に運びました


みんなで協力して、まっすぐになるように植えました


 放置されたモウソウチクを、竹材として需要のあるマダケに植え替えるマダケプロジェクト。深草地域の竹林景観を維持しながら、放置竹林問題対策の一助となるための新しい実験的な取り組みです。4月から深草地域のマダケプロジェクトに携わってきた中で、環境・農業・行政・市民参加など、政策学に関する様々な知見が広がってきました。


斜面の上までバケツリレーで水を運びました


みんなで植えたマダケ、大きく育ってほしいですね


 京都伏見の向島地域で10月27日(日)に開催された「向島まつり」に、社会学部のコミュニティマネジメント(CM)学科の「伏見まちづくり」実習(担当:坂本清彦特任准教授)の受講生が参加し、子どもたちと交流しながら「脱炭素」の取り組みへの意識向上をアピールしました。

 向島まつりは向島ニュータウンで行われる地域の秋の恒例イベントです。地域の方々のパフォーマンスや吹奏楽演奏、雑貨の販売や料理の屋台が楽しめるこのお祭りで、京都市伏見区役所エコまちステーション*1のご指導・ご協力のもと会場のごみ管理の一部を担うとともに、子供向け企画のコーナーに出展しました。



  「伏見まちづくり」実習は2019年度から伏見地域のさまざまなまちづくり活動に参加してきました。2024年度の「伏見まちづくり実習」(受講生16名)は、京都市環境保全推進活動協会に地域や行政との橋渡し役となっていただき、特に京都市が進めている
脱炭素の取り組みをまちづくり活動につなげ、「環境にやさしく歩いて楽しいまちづくり」に向けて活動してきました。

 

今年は伏見区向島地区に多く関わる機会があり、5月の「向島田んぼラグビー」に続き、10月27日の向島まつりでは、京都府地球温暖化防止活動推進センター*2のご指導・ご協力を得て活動環境について学べるわなげや手回し発電体験などの子供向け企画を実施しました。


 「ゼロカーボンアクションわなげ」は、「電車やバスを使う」「食品ロスをなくす」「使い捨てプラスチックをへらす」といった温暖化対策に繋がる行動が的になったわなげで、誰にでもわかりやすく温暖化対策につながる行動を知ってもらうものです。


 また、手回し発電機による白熱電球の発電体験も実施し、白熱電球とLED電球を灯すのに必要なエネルギー量の違いを体験してもらいました。LED電球は1人でも点灯できるのに、白熱電球は5、6人でもがんばって発電しないとつかないので、子供たちだけでなく大人の方、学生と協力し発電体験をしました。普段、電気を使用する場面は多くありますが、電気のありがたみや発電をする大変さなどを学んでくれたのではないでしょうか。



 なお、伏見地区は京都市が推進する脱炭素の取り組みの先行地域に指定され、地域全体で様々な取り組みを進めています。龍谷大学も、二酸化炭素排出を実質ゼロとする「ゼロカーボンユニバーシティ」の達成などを通じて持続可能な社会の実現を目指す「龍谷大学カーボンニュートラル宣言」を2022年に発出しています。本学深草キャンパスが所在する伏見エリアは、京都市が実施する「脱炭素専攻地域」事業の中心とされており、本学はその取り組みに参画し、脱炭素ライフスタイルへの行動変容を促進する取り組みなどを通じて、企業や地域等の脱炭素を牽引する「グリーン人材」の育成を目指しています。

  「伏見まちづくり」実習の受講生も、伏見における脱炭素の取り組みに関わりながら、地域社会の理解を深めるだけでなく、自分自身の環境意識も向上させています。

今後は龍谷大学のこうした取り組みと「伏見まちづくりプロジェクト」の活動を連携させて脱炭素の取り組みに貢献しながら、2025年度の深草学舎移転後には社会学部の「地元」となる伏見地域とのつながりを生かして、学生に魅力ある実習を創っていきます。

(このニュースの原稿の一部は「伏見まちづくりプロジェクト」の受講生自身が執筆しました。)

*1エコまちステーション:地域における自主的な清掃活動やごみの減量・リサイクル活動(※)への支援、ごみの分別に関する相談、地球温暖化対策の普及啓発等、市民の皆様との共汗の輪を広げる取組を推進する京都市の地域における環境行政の窓口
*2:京都府地球温暖化防止活動推進センター:地球温暖化対策推進法に基づいて京都府知事から指定を受けて京都府内の温暖化防止に向けた取り組みをサポートする組織


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