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8月25日(土)、8月26日(日)に深草キャンパスで開催される「龍谷大学オープンキャンパス 2018」での経済学部イベントを紹介します。



Event1 経済学部紹介イベント「-魅力溢れる経済学部ライフ!-」


8/25(土)・8/26(日) 1回目:11:00~11:30 2回目:14:45~15:15 22号館101教室
※1回目、2回目は同じ内容です。

経済学部生が経済学部での学びや学生生活等、龍谷大学の魅力を紹介します。身近な経済学の考え方を説明したり、実際の活動写真等を交えて各学年での学びを説明したりすることで、わかりやすく経済学部での学修内容を発表します。このイベントに参加すると、経済学部に入学することで、どのような経験ができ、どのような学生になれるのかがわかります。


学生イベント

学生イベント

Event2 模擬講義「経済学は心と行動の科学です」


経済学部・谷 直樹准教授(金融論)
8/25(土)・8/26(日) 1回目:12:30~13:00 2回目:16:15~16:45 22号館101教室

皆さんは大学で何を学ぶか真剣に悩んでいることでしょう。私も悩みました。経済学部では何を学び、将来にどうつながるのか。英国の高校に留学して将来を模索した私自身の経験も交えながらお話しします。
経済学部の魅力は、極めて応用範囲の広い経済学独特の「方法」を習得した上で、驚くほど多様なテーマの研究に取り組む教授陣のゼミに所属できることです。実は経済学は、経済現象だけをテーマにするわけではなく、人間社会のあらゆる現象の奥底にある本質を「経済学的方法」で探る学問なのです。人間は心を持ち、完全には読みきれない交渉相手の心や、社会や自然といった環境の作用を意識しつつ行動を決めます。例えば、外交交渉でここは強気で押そうとか、譲歩しようとか。そうして、選び取った行動は再び環境を形成します。強気で行ったら、相手が譲歩してきたとか、戦争モードに入ってしまったとか、国際社会で孤立したとか。人間の社会、そして歴史はそのようにして作られ、今も動いているのです。経済学はこうした仕組みを解き明かす道具を持った「心と行動の科学」という側面を持つのです。ですから、消費、生産、労働、貧困、金融、貿易、開発といったすぐ思い浮かぶテーマ以外にも、戦争と平和、歴史全般、教育、心理、法律、差別、文化、慣習すら経済学の研究対象になるのです。
この講義では、経済学の基本的な「方法」を初学者でもわかるように紹介し、いくつかの現象の分析に応用します。金融機関の大規模リストラが報道されていますが、背後にはIT、AI 等の技術革新があります。将来は、仮想通貨を支えるブロックチェーンの技術が銀行の存在を脅かす可能性すらあります。一方で、全く新しい仕事が生まれたり、既存の仕事の価値が高まる可能性もあります。皆さんはこうした激動の時代を生きるわけです。しかも人生100年時代です。これを学べば将来はこんな会社に入れて定年までこんな人生を歩めるといった先例が役立つ確率は低いのです。応用範囲の広い社会分析の「方法」を持つ経済学を学ぶことは、先の見通しにくい世界を照らす灯りを手にすることを意味します。この灯りを手に、激動の中でも社会の動きの本質を見失わずに、自分自身の幸福追求、あるいは、貧困のような社会問題の解決を目指す豊かな人生を実現する道を見出すことができるはずです。そんな経済学の魅力をお話しします。


模擬講義(谷准教授)

模擬講義(谷准教授)

Event3 経済学部生による相談・展示ブース


8/25(土)・8/26(日)11:00~16:00 22号館204教室・ラウンジ(北側階段横)

経済学部生による相談・展示ブースです。「経済学」分野のこと、龍谷大学経済学部の特徴について、ポスターや写真を通して発信します。また、現役学生とも交流ができるので、大学生活のことを気軽に聞いてみてください。


学生相談展示ブース

学生相談展示ブース

Event4 経済学部 個別相談コーナー


8/25(土)・8/26(日)  11:00~17:00まで随時  22号館104~106教室

個別相談の出来る「経済学部 個別相談コーナー」では、経済学部スタッフが皆さんの相談を随時受け付けます。経済学部の教育内容だけでなく、入試や資格取得、学生生活、就職など、どのような質問にもお答えします。皆さんの来場をお待ちしています。


個別相談ブース

個別相談ブース


論文 " Hairs in old books isotopically reconstruct the eating habits of early modern Japan " がScientific Reports(Nature Springer社)に掲載されました。
https://doi.org/10.1038/s41598-018-30617-0

詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。
「本学理工学部 丸山敦 准教授らが古書籍に埋め込まれている毛髪の同位体分析により江戸時代の庶民の食生活を復元することに成功」
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-2313.html

新聞各紙、NHKニュースにも採りあげられました。
・朝日新聞デジタル 江戸時代の食生活の変化、書物の紙に混ざった毛髪で判明(2018年8月14日)
・日経電子版 江戸、関西よりも雑穀摂取 毛髪分析(2018年8月14日)
・産経デジタル 江戸の庶民はヘルシー志向 毛髪分析、関西より雑穀多く摂取(2018年8月14日)
・中日新聞CHUNICHI Web 江戸期の食生活、古書の毛髪から復元 龍谷大の丸山准教授ら(2018年8月15日)
・ニュースサイト「毎日新聞」 江戸の庶民 関西よりも雑穀摂取 毛髪分析、かっけ対策か(2018年8月15日)
※リンクは2018年8月20日現在

2018年8月29日追記
・京都新聞 古書混入の髪で江戸期の食事分析 龍谷大、幕末は海水魚増加(2018年8月28日)
※リンクは2018年8月29日現在

<参考>図書館の契約している新聞データベース一覧(日経テレコン21、聞蔵Ⅱ、ヨミダス歴史館、毎索、FACTIVA等)
龍谷大学の学生、教員はリンク切れ後もこちらから閲覧できるものがあります。




【本件のポイント】
・2017年度から、湖南市と龍谷大学は産学官連携による特産品の開発事業を開始
・本事業の取り組みとして「養蜂プロジェクト」、「エンサイの栽培プロジェクト」を実施しており、この度、各プロジェクトから「採蜜体験イベント」、「エンサイ試食会」を開催

【本件の概要】
湖南市と龍谷大学は、産学官連携による特産品の開発事業を行っています。この事業の中で、養蜂で得られる「蜂蜜」と「エンサイ」が湖南市の有力な特産品候補と考えており、「養蜂プロジェクト」、「エンサイの栽培プロジェクト」を実施しています。
2018年度は、湖南市民の方に各プロジェクトについて知っていただくための体験イベントを実施しており、この度、「養蜂プロジェクト」から、湖南市内に設置した巣箱を用いた「採蜜体験イベント」、「エンサイの栽培プロジェクト」から、暑さに強い野菜「エンサイ」を簡単に美味しく食べられるレシピ紹介と合わせて「エンサイ試食会」を開催します。

※「エンサイ」とは-中国南部や東南アジア原産の夏野菜で茎がストロー路用に空洞になっているのが特徴、空心菜(クウシンサイ)やヨウサイとも言われている野菜

                      記
1 採蜜体験イベント
(1) 日時  2018(平成30)年 8月 22日(水)  10:00~12:00
(2) 場所  湖南市市民産業交流促進施設(ここぴあ)  催事スペース
(3) スケジュール
    1回目: 10時00分~11時00分
    2回目: 11時00分~12時00分
(4) 申込  当日受付 (無くなり次第終了)

2 エンサイ試食会
(1) 日時  2018(平成30)年 8月 22日(水)  13:00~15:00
(2) 場所  湖南市市民産業交流促進施設(ここぴあ)  研修室
(3) 内容  「エンサイ」料理の試食会
        講師 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエ上級プロ 立花尚子氏
        (株式会社バナナハート 代表取締役)
(4) 申込  事前申込要、定員20名


7月に開催した学内での採蜜イベントの様子


7月に開催した第1回試食会のメニュー

問い合わせ先 : REC滋賀 吉田  Tel 077-544-7299


2018年8月3日、龍谷大学 犯罪学研究センターは、『ドイツにおけるネオナチ組織による連続殺人事件裁判とヘイトクライムの克服』をテーマにした講演会を本学深草学舎 至心館1階で開催し、約25名が参加しました。
【イベント概要>>】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-2201.html



今回の講演会は、金 尚均(きむ さんぎゅん)本学法学部教授が企画・進行役を務めました。金教授は現在、犯罪学研究センター「ヘイト・クライム」ユニット長として、差別意識が暴力へとつながるプロセスを解明すべく研究を行っています。国際的な視点で理解を深める研究活動の一環として、今回の講演会が企画されました。


 Onur Özata(オヌール・エザータ)弁護士

Onur Özata(オヌール・エザータ)弁護士


前半では、ドイツ・ベルリンを中心に活動されているOnur Özata(オヌール・エザータ)弁護士による報告が行われました。取り上げた事例は、1998年から2011年にかけて、ドイツ社会を揺るがした「NSU(国家社会主義地下組織)事件」です。当初、ドイツ捜査当局は、この事件を国内の巨大なトルコ系移民社会のギャングたちの内部抗争とみて捜査を進めていました。しかし実際には、極右テロリスト・グループが、人種差別的な動機に基づいて10人を殺害していたのです。2013年から始まったこの事件の裁判は、事件に関わったNSU構成員の多くが上訴をしているため、現在も判決は確定していません。
これら一連の殺人事件を起こしたNSU構成員は、外国人排斥・ホモフォビア・反共主義が柱である「ネオナチ」*1に傾倒していたとされます。こうした事件背景が、戦後ナチス・ドイツ(Nazi)の過去の反省から人種差別と優生思想の克服に取り組んできたドイツ社会に大きな衝撃を与え、刑法を改正するまでに至りました。


被害者遺族の代理人としてNSU事件に関与したエザータ弁護士は、「被告人らの抱いていた排外的なネオナチ思想を基盤とする組織的背景や人種差別が連続殺人に至るプロセスなど、未解明のままの問題が山積している」と振り返ります。
これまで常習的に極右勢力の危険性を過小評価してきた警察と情報当局。この事件では、警察と情報当局による見過ごしや怠慢によって捜査が妨げられていたと報じられました。
エザータ弁護士は個人的見解と前置きした上で、「ドイツ社会に存在する“制度的な人種主義(レイシズム*2)”は、捜査当局・連邦検察官・憲法擁護庁などの国家諸機関の集合的機能不全をもたらした。私たちは、ネオナチだけがレイシストであると思い込み過ちを犯しがちであるが、しかし、全てのレイシストがネオナチというわけではない。人種差別主義に対するステレオタイプな考えが捜査当局の視野を狭め、すべてを誤った道へと走らせた。」と意見を付け加えました。

被害者が偏見を持たれるような社会的諸制度が存在することが明るみとなったNSU事件。法治国家、そして社会としての信用が揺らいだ事件からの教訓として、エザータ弁護士は「人種差別的な思想−行動規範が私たちの社会の中心に現れていることを認識し、真摯に対応しなければならない」と締め括りました。


冨増四季弁護士(京都弁護士会)

冨増四季弁護士(京都弁護士会)


つづいて後半、冨増四季弁護士(京都弁護士会)が「日本におけるヘイトクライム*3とその克服」と題して、日本社会における人種差別的思想が引き起こした事件と刑事司法のあり方について報告しました。

冨増弁護士は「ヘイトクライム事案における迅速な逮捕・勾留、確実な起訴、安易な執行猶予を許さない量刑基準等を実現する制度改善が伴わなければ、実体法規が整備されても十分に機能しないのではないか」と指摘します。そして、「京都朝鮮学校襲撃事件(2009年)」や「徳島県教組業務妨害事件(2010年)」などの事例を踏まえ、「ヘイト被害からの回復を図るには、単なる司法判断のみでは限界がある。日本の地域社会への信頼をいかに回復するかが重要で、そのためには支援の輪の広がりと盛り上がりが不可欠である」と述べました。


【左】金 尚均(きむ さんぎゅん)本学法学部教授 【右】Onur Özata(オヌール・エザータ)弁護士

【左】金 尚均(きむ さんぎゅん)本学法学部教授 【右】Onur Özata(オヌール・エザータ)弁護士


ドイツ、そして日本での事例報告を受けた後、質疑応答の時間が設けられました。エザータ弁護士は「レイシズムが背景にある事件を見ると、個人を標的にしているのでは必ずしもなく、ターゲットとなる集団・民族・地域に属している不特定多数の人が標的となっていることがわかる。だからこそヘイトクライムというものは脅威的なもので、社会全体で注意して対応しなければならない」と繰り返し主張しました。
レイシズムをとりまく現状について、弁護士、研究者、実務家が国境、職業の垣根を越えて理解を深める有意義な機会となりました。

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*1【ネオナチ(英語: neo-Nazism、ドイツ語: Neonazismus)】:
ナチズムを復興しようとする、または類似性を持つ、第二次世界大戦後の社会的あるいは政治的運動の総称。多くの国に組織があり国際的なネットワークも存在するなど、世界的に見られる現象となっている。

*2【レイシズム(英語: racial discrimination)】:
日本語では「人種差別主義」。人間を人種や民族、国籍、地域において、その特定の人々に対して嫌がらせ、暴力やいじめなどの行為や差別をすること。世界的、歴史的に、各種の事例が存在している。

*3【ヘイトクライム(英語: hate crime)】:
別名、憎悪犯罪。人種、宗教、性に対する偏見や差別などが原因で起こる犯罪行為の総称。


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