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2022年11月5日、龍谷大学ATA-net研究センターは、日本学術振興会 二国間交流事業共同研究・セミナー「麻酔薬物をめぐる政策、法律および法執行に関する比較研究:タイと日本の国際比較」(2022年共同研究及びセミナー)に関するシンポジウムを開催しました。

はじめに、宮武智弘教授(本学先端理工学部・研究部長)が開会のあいさつに立ち、薬物政策に関して、日本とタイで議論を行うことの重要性や、今後の学術交流への期待を述べました。


会場:深草キャンパス・至心館2階(大会議室)

会場:深草キャンパス・至心館2階(大会議室)


宮武智弘教授による開会あいさつの様子

宮武智弘教授による開会あいさつの様子

次に、石塚伸一ATA-net研究センター長(本学法学部教授)から、本シンポジウムの趣旨説明が行われました。「日本は、薬物規制の国際的潮流、とりわけ自己使用や少量所持の非犯罪化・非刑罰化に抗い、場当たり的な薬物規制政策を維持してきた。他方、タイにおける今回の政策転換は、国際情勢を的確に分析し、国連の要請に忠実に応えるべく、周到に準備されたものである。本シンポジウムは、2022年5月のタイへの調査訪問のアンサーとして開催するものである。タイと日本の対応の変化、そして具体化し始めた世界の薬物政策の流れを展望したい。」と述べました。   続いて、石塚センター長より、今回のタイチーム訪日中の行程説明や、シンポジウム参加者による自己紹介が行われました。


石塚伸一センター長によるシンポジウム趣旨説明の様子

石塚伸一センター長によるシンポジウム趣旨説明の様子


Thepthien Bang-on氏による報告の様子

Thepthien Bang-on氏による報告の様子

シンポジウムでは、まず、Thepthien Bang-on氏(マヒドン大学ASEAN健康開発研究所・准教授)が、「禁止から合法化への歴史の概観、政策枠組み」と題して、報告を行いました。
はじめに、タイにおける大麻の歴史、政策と規制の変遷、現在の大麻政策の状況、薬物法典の概要と運用状況について報告を行いました。

「2022年6月9日大麻の非犯罪化(Decriminalization)によって、大麻草を麻酔薬物分類表(第Ⅴ類)から排除し、さらに、THC含有量0.2%(重量比)未満については、医療用または食用に使用することができ、所定の申請を行った栽培用植物の家庭栽培および企業については許可によって、大麻草の栽培が可能となった。大麻の非犯罪化の主たる目的は、健康上および医療上の理由と経済的利益であって、娯楽用の使用ではない。新たに施行した薬物法典では、薬物問題を管理するための薬物予防・抑制および問題解決のための政策的枠組みと計画を策定した。具体的には、医療と商業の利益を目指すものである。薬物依存症者を公衆衛生と健康問題の観点から理解し、ほとんどの薬物事犯に対して、刑罰の縮減を行うほか、短期自由刑の回避を行う。犯罪としての問題だけではなく、薬物依存からの離脱支援も提供する。」とし、非犯罪化に伴う政策の変化を述べました。
そして、薬物依存の治療および社会復帰支援のためにタイ国内に新設された、地域社会復帰センター(Social rehabilitation center)について説明しました。
「『地域社会復帰(Social rehabilitation)』とは、薬物依存を抱える人や薬物治療を終了した人の住宅、教育、雇用などの生活改善を目指し、社会復帰ができるまで支援を行うことを指す。公衆衛生省や法務省、麻薬統制局(Office of the Narcotics Control Board)*1が当該センターの運営を支援するものである。」と述べました。


次に、2022年4月30日から5月7日まで日本チーム研究者ら5名がタイへ渡航し、調査した内容について報告がありました。
まず、吉田緑氏(本学ATA-net研究センター嘱託研究員)は、「タイ国内では、自販機でHOT CANNABISを選ぶことができたり、お茶や歯磨き粉、アイスクリームなど、大麻を使用した製品が販売されていたりと大麻が生活に溶け込んでいた」と述べ、大麻を取り巻くタイの状況を紹介しました。
続いて、丸山泰弘氏(立正大学法学部教授)は、「刑事司法手続における任意による治療」をテーマに報告を行いました。報告では、大麻の非犯罪化は、刑事施設収容者を減少させる等の一定の効果はあったと評価しつつ、薬物政策全体で治療を望めば刑事罰からダイーバートするという政策では刑罰を科すことを土台としているものであることから、ドラッグ・コートと同様の問題を抱えており欧米諸国で実施されているようなハーム・リダクション政策とは同視できない」と述べました。
次に、舟越美夏氏(本学犯罪学研究センター・嘱託研究員)は、「タイの薬物政策から何を学べるか」をテーマに、本年5月に行われたタイでの視察から示唆を得て、今後検討すべき課題等について述べました。

続いて、吉田緑氏が、大麻に対する見方が日本とタイで異なることとその要因としてメディアの報道が考えられることやバンゴン氏の報告を受けて、一部メディアやSNS等でタイが大麻に対して「寛容」と記述されていることへの違和感
等を述べました。
また、タイチームのメンバーである大渕拓真氏(メトロポリタン大学・学生)よりイギリスの薬物政策についての報告がありました。


吉田緑氏の報告の様子

吉田緑氏の報告の様子

最後に、Pairod Korawee氏(麻薬取締局 専門調査員)、Jaisan Lampuan氏(ノエン・カム病院 専門看護師)、Saelim Sunanta氏(麻薬取締局 専門調査員)、Nay Zar Win氏(シニア・プログラム・マネージャー)らタイチームのメンバーが今回の来日について発表しました。
動画を交えた報告では、10月31日から11月5日までの滞在記を紹介し、さまざまな施設見学をしたり、研究について議論できたことに謝辞を述べました。

シンポジウムでの報告の内容を受けて日本チームメンバーの加藤武士氏(木津川ダルク・代表)より、タイ国プミポン国王が提唱した「足を知る(経済)」や、アメリカで学位を取得したタイの王女が参加するカムランチャイプロジェクトについて質問がありました。
加藤氏の質問に対し、Chucharoen Prapapun氏(マヒドン大学准教授)より、「カムランチャイプログラムは、女性の社会内処遇を目的としており、妊娠中の女性、自傷行為を行う女性をサポートするため、料理や裁縫、洗濯など生活の基本的な教育を支援するものである。」と説明がありました。
これに対し、石塚教授より、日本の刑務所や、仮釈放中の女性に対する職業訓練の紹介もありました。


Chucharoen Prapapun氏による質疑応答の様子

Chucharoen Prapapun氏による質疑応答の様子

Prapapun氏は「薬物の流通に関わるマフィアをコントロールしながら生活に困難を抱える女性への支援を強化する必要がある。ギャングによる資金や就労の提供により、女性が薬物に汚染される中で、アディクション専門の治療は誰もができることではありません。薬物事犯の大半は自己使用であり、その人たちをどうやって治療に繋げるのかが重要だ。」と新たな課題を提唱し、今後の共同研究の継続に繋げました。

シンポジウムの総括として、石塚センター長は、これまでの交流から得た知見を踏まえてさらに学術交流を深めることを確認し、2023年には再び日本チームがタイを訪問し、調査・研究を進めていく計画に言及し、本シンポジウムを終えました。
なお、本調査研究報告は、龍谷大学 矯正・保護総合センター「研究年報」に寄稿する予定です。


日本学術振興会・二国間交流事業共同研究メンバーとシンポジウム参加者による記念撮影

日本学術振興会・二国間交流事業共同研究メンバーとシンポジウム参加者による記念撮影

【補注】
*1 詳細は、石塚伸一監修「〔調査報告〕薬物依存症回復支援者研修(DARS)セミナー・イン・タイ」龍谷法学50巻3号(2018年)767頁以下参照。


 社会学部の「社会共生実習(地域エンパワねっと・大津中央)」(担当教員:社会学科 教授 脇田健一)では、受講生らが2チームにわかれて活動しています。
 ひとつのグループは、写真を使って高齢者の方々に地域の歴史を語ってもらい、地域交流の場を作る「みんなでつくる写真館」(仮)というイベントに向けて活動しており、もうひとつのグループは、同科目の先輩達の活動でランタンを空に飛ばす「スカイランタン」イベントがあったことをヒントに、地面に牛乳パックを再利用したランタンを並べて高齢者と子どもたちが交流できる世代間交流を図るイベントを企画し、その実現に向けて活動しています。

 写真館イベントのチームは、現在、大津市中央学区の60歳以上の方を対象として、昔懐かしいインスタントカメラ「写ルンです」を用意し、一台を数名の方でリレーしながら思い出の場所を撮影していただくための『中央カメラリレー説明会』の開催に向けてチラシを作成し、対象地域の方々へ配布・周知しています。当日に何名くらい集まっていただけるか、不安と期待を抱えながら、募集締め切り日を待っています。


チラシを作成した学生

ミーティングの様子

 ランタンイベントチームは、イベント会場として体育館をご提供いただけることになっている大津市立中央小学校の先生方との打ち合わせに向けて、企画書の内容についてミーティングをおこないました。
ランタンの並べ方や形、込める願いのテーマなど、参加者の思い出に残るためにはどのような詳細にすべきか、真剣に話し合っていました。
こちらのイベントは2月の下旬頃に開催する予定で進んでいます。





 どちらのイベントもユニークな内容で、開催がとても楽しみです。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


 2022年11月12日(土)~13日(日)、農林水産省主催「NIPPON FOOD SHIFT FES.九州」~三井ショッピングパーク_ららぽーと福岡で、Z世代と「食の未来」を考える~に農学部食料農業システム学科/淡路ゼミ(学生11名)【食農ビジネス研究室】が参加しました。

2019年度には龍谷大学農学部と熊本県は、水俣地域を中心に「食」と「農」の分野で、地域の振興に寄与することを目的とした連携・協力に関する協定を締結しています。
本協定を契機に、淡路ゼミでは熊本県水俣・芦北地域において「和紅茶」を生産・販売されている和紅茶農園を訪問し、茶葉の収穫から販売体験まで様々な活動を行っています。

当日イベント会場では、熊本県で「和紅茶の四天王」といわれている「カジハラ」「天の製茶園」「桜野園」「坂口園」さんの和紅茶を販売し、日本で育った茶葉、そして日本の気候で発酵させた「和紅茶」の魅力を多くの方々に知っていただきました。
また、和紅茶の販売と同時に「茶葉の手もみ体験」を開催し、家族連れ等、多くの方々に自身で手もみした体験をしてもらいました。
参加者からは「紅茶はよく飲むが、和紅茶のことはよく知りませんでした。自身で手もみした茶葉はさっそく自宅で飲んでみたいと思います」「(10分間の手もみ)手もみは疲れたけどはじめての体験で楽しかった」などの感想をいただきました。

また、13日にはメインステージで「笑説『熊滋学校』」と題した熊本県水俣・芦北地域における淡路ゼミの活動報告を行い、多くの来場者にZ世代ならではの視点で「和紅茶」の魅力を発信しました。

食から日本を考える。「NIPPON FOOD SHIFT」の詳細はコチラ






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LOVE&PEACE WEEK2022
「多様な性から多様性へ」パネル&図書展示
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日時 12月5日(月)~12月9日(金) 9:00~16:30
場所 深草学舎 顕真館ロビー

宗教部のスタッフが読みたい本や知りたいことを集めて展示します。是非お気軽にお立ち寄りください。
★おもな展示内容

■いま読んでほしい、本、マンガ、絵本展
 LGBTQ+など、性の多様性をテーマにしたマンガや絵本、図書を展示します。
 顕真館の講堂でゆっくり読書も可能です。

■トランスジェンダーのリアル パネル展示
 様々なトランスジェンダーのリアルを伝える無料冊子「トランスジェンダーのリアル」のパネルを展示します。冊子も配布予定です。(数量限定)
 リンク:無料冊子「トランスジェンダーのリアル」を広めよう

■知ってる?色々な福祉のマーク パネル展示
 相手の困りごとは、見た目で気づかないことが多いのではないでしょうか。知っていることでお互いが気持ちよく過ごせるいろいろなマークを紹介します。

その他のLOVE & PEACE WEEK 2022の情報はこちら

お問合せ 宗教部 syukyobu(at)ad.ryukoku.ac.jp (at)は@に置き換えてください。


龍谷大学ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンターでは、あらゆる「壁」や「違い」を乗り越え、世界の平和に寄与するプラットフォームとなることを目指し、様々な事業を展開しています。

昨今、伝統や流行、教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現された芸術作品、『アール・ブリュット(アウトサイダー・アート)』が注目を集めています。

2019年に当センターの開所を記念し実施した「やりすぎ!展2019」(協力:やまなみ工房)以降、毎年『アール・ブリュット(アウトサイダー・アート)』に関する展示を開催してきました。今般、京都府立図書館で、文字を題材とした障がいを持つ作家9名の作品を展示します。
また、本イベントは、内閣府の「障害者週間」に合わせて開催される、障害のある人もない人も、多様性や共生社会についてともに考える18日間、令和4年度「CONNECT⇄_」※へ、京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館、京都市動物園等とともに参画します。

期 間:2022年12月1日(木)~12月21日(水)
日 時:京都府立図書館の開館日時に準ずる(https://www.library.pref.kyoto.jp/
場 所:京都府立図書館(京都市左京区岡崎成勝寺町)
入館料:無料
企 画:松本拓(龍谷大学ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンター客員研究員、非常勤講師)
主 催:龍谷大学ユヌスソーシャルビジネスリサーチセンター
共 催:京都府立図書館
※)CONNECT⇄_:https://connect-art.jp/2022/



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