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犯罪学研究センターの嘱託研究員である札埜和男准教授(岡山理科大学)が、法教育・法情報ユニットの活動として、下記の通り公開授業を開催します。

法教育とは,法律専門家ではない一般の人々が,法や司法制度,これらの基礎になっている価値を理解し,法的なものの考え方を身につけるための教育です。
法務省では法教育に関する様々な取組を推進しています。当センターの法教育・法情報ユニットは、その取組に賛同し、独自の企画を立ち上げ、どのような法教育の場が設けられるのかを活動を通して研究しています。
【関連Link: 法務省・法教育について】:http://www.moj.go.jp/housei/shihouhousei/index2.html

今回、公開授業を担当する札埜准教授は、前職の京都教育大学付属高校教諭の時から、模擬裁判を国語の授業として取り上げるという画期的な授業方法を考案し、かつ様々な場所、学校に赴いてそのメソッドを公開、指導を行っています。

国語の授業で模擬裁判を取り上げるということは、どういうことなのか?
これを機にぜひみなさま授業をご参観ください。
※事前の問い合わせが必要なイベントです(詳細は下記)

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『こころ』を題材とした「国語的」模擬裁判授業(公開授業)のご案内


夏目漱石の小説『こころ』を題材とした「国語的」模擬裁判の授業(2年生「現代文」)を 岐阜県立関高校で行います。
国語の授業での本格的模擬裁判授業になります。
文学作品を法というモノサシを使いながら深く人間を見つめ考える姿勢を養うことを目指す国語科としての模擬裁判です。

見学を希望される方は、必ず関高校にお問い合わせの上、ご参加下さい。
場所:岐阜県立関高等学校(彩雲館2階 大研修室)
   岐阜県関市桜ヶ丘2-1-1 Tel 0575-23-3919 

授業者: 田中園子(関高)、札埜和男(岡山理科大学教育学部)、藤田聖典(岐阜県弁護士会)
担当教員: 研究推進部 林直樹

模擬裁判日時:
1月29日(水)10時30分~12時40分 2年3組(文系クラス42名)

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犯罪学研究センター 法教育・法情報ユニットは、裁判員裁判時代の法情報・法教育の理論の構築とその実践を目的として、広く一般の市民に向けた法教育の普及を目指す。これまでの活動として、①児童劇・児童書を使った法教育の普及、②模擬裁判を実施するための教員向けプログラムの開発とセミナーの実施、③公開型模擬授業・研究成果の発表等(B級法教育フェスタ)の実施、をしています。

過去の取組についての概要をYouTube上にて紹介しています。
【法教育フェスタ】
第2回 https://www.youtube.com/watch?v=T6O8TGEst2E
第5回 https://www.youtube.com/watch?v=naXN-OwQvSs

【カルデモンメの愉快な泥棒】
https://www.youtube.com/watch?v=z0QUT0kxpzg&t=30s


犯罪学研究センター(CrimRC)の研究活動に携わる研究者について、気軽に知っていただくコーナー「犯罪学CaféTalk」。研究の世界に馴染みのない方も、これから研究者を目指す学生の皆さんにも、是非読んでほしい内容です。
今回は、斎藤 司教授(本学法学部/犯罪学研究センター「性犯罪」ユニット長)に尋ねました。
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Q1. 斎藤先生にとって研究とは「社会の一部を明らかにすること 社会の一部を変えること」ということですが、その思いとは?



「学生時代、明確な『目的意識』を持って法学部へ進学したわけではないので、当初は授業に身が入りませんでした。法学が本当に面白いと感じるようになったのは、3回生で履修した『法社会学』がきっかけです。そのとき『社会を見るってこういうことなんだ!』と思いました。やはり、法律・条文の視点だけだと法律と社会をなかなか結び付けられないんです。でも、その授業は、法と社会の関係も意識する視点が新鮮で、法も社会の一部だと実感できました。そこから、ようやく法学の勉強に目覚めたように思います。その後、大学院に進学し、研究に打ち込むことで『社会の一部を明らかにし、社会の一部を変えたい』と思うようになりました」
「基本的に社会というものは、私たちの生活を包み込む形で常に何らかの動きをするものです。社会を動かしている要因・誘因・原動力、その方向性や動きの特徴を明らかにするには、日常的な感覚・観察だけででは明らかにできません。私はその解明のために、研究が存在するのだと思います」
「社会を維持することも社会を変えることも容易ではありません。私が『社会を良くすること』ではなく『社会を変えること』と書いたのは、良くなるかどうか誰にも分からないからです。もしかしたら、悪くなるかもしれないし、それは私たち研究者では決められません。国民にもわからないでしょう。それは事後的な評価によって決めることかなと考えています。もちろん、それは現時点での評価・感覚・価値観には意味がないということを意味しない。私自身も、少しでも『社会を良くしたい』という思いを抱きながら研究していますし、その意味での『真理に少しでも近づく』という姿勢は非常に重要だと考えています」

Q2. 研究をしていて「社会の一部を明らかにし、社会を変化させている」と実感するときはありますか?
「社会を明らかにすることは、ある意味『真理』を知るということです。そういう意味では、100%の『真理』に近づくことは不可能なのかなと。でも、それで諦めて、『どうせ到達できないんだからもういいや』と思わず、できるだけ100%に近付くことを意識しています。なので、先に述べたように、日々、今の社会や社会のあるべき姿を追及しています。正直まだまだ実感は湧きませんが、今後もその努力を続けていきたいです」

Q3. 研究活動の傍ら『刑事訴訟法の思考プロセス』(2019,日本評論社)を出版されました。この本はどのような思いで執筆されましたか?
「色んな方に読んで欲しいという思いはありますが、ここでは学生を主な対象としてお話しますね。いつも授業向けの本やテキストを出すとき、『ユーザーのニーズ』を意識しています。今の学生のニーズに合う刑事訴訟法の本はなんだろうと考えています。行間を読むことに苦労する学生が増えてきたので、思考回路が目に見えるように、可視化・言語化したほうが良いなと。もうひとつ、指導をしている中で学生が丸暗記に走っていると思っています。もちろん勉強をするうえで暗記や記憶は避けて通ることができないので、それ自体は否定できません。しかし、丸暗記だけでは思考力を身につけ、向上させることは困難です。特に法学の学習は、単に覚えるだけではなく考えることも重要です。かといって、学習に悩んでいる学生に、丸暗記するな、考えろと言っても不安や悩みを増大させてしまいます」

「そう考えたとき、研究者間で一定程度共有されている考え方の道筋や、長年、偉大な研究者が蓄積してきた『思考プロセス』があるので、その『思考プロセス』を目に見えるかたちにしようと考えたのです。丸暗記に走らず、『思考プロセス』に沿って自分なりに考えるという風にガイド付きで学習者と並走することが重要なのではないかと。いつの間にか考えるようになっている、というような教材ができないか。そう考えて本書は執筆しました。その試みが十分成功しているかは不安ですが、学生だけでなく、刑事訴訟法を学びたい方にも読んでいただきたい一冊です」


Q4.犯罪学研究センターでは、「性犯罪」ユニット長として活動されています。専門の刑事訴訟法ではなく、刑法の「性犯罪」に関する研究をすることは大きな挑戦だっだと思います。ユニットを立ち上げた経緯について教えてください。
「2017年6月、約110年振りに国会で性犯罪に関する改正刑法が可決・成立し、同年7月に施行されました。明治40年の制定以来の大幅改正となり、性犯罪という分野は現在大きな注目を浴びています。また、私自身、授業で性犯罪についてどう取り扱い、どう説明すれば良いのかが課題でした。犯罪のなかでも、なぜ性犯罪は個人や社会に与える影響がこれほど強いのか。このひっかかるものはなんだろうという思いがありました」
「もしかすると、犯罪の中で性犯罪はなにか特別な意味を持っているかもしれない。だから、冒頭の『研究とは?』に繋がりますが、性犯罪に関する社会の一部を明らかにしたいと思いました。具体的には、日本の性犯罪、性犯罪者のイメージがどういうものなのかを明らかにしたいと思ったのです。これらのイメージが、日本の歴史のなかで、どう変わってきたのかを理解しないと、むやみに法改正を繰り返してしまいます。日本に真には適合しないということにもなりかねない。そして、日本の特徴を明らかにするためには、諸外国の性犯罪、性犯罪者像を明らかにして、日本と比較することが不可欠だと思い、ユニット全体で研究を進めてきました」
「もう一つ、私の専門は刑事訴訟法ですが、一つの分野に拘るべきではないなと。もともと刑法にも関心はありますし、幸い同僚にも恵まれ優秀な刑法学者が近くにいます。さらに、龍谷大学は日本で有数の犯罪学研究に優れた大学です。そういう意味では、刑事訴訟法に特化して研究をするのは、もったいないと思いました。自分にとっては大きな挑戦でしたが、「性犯罪」ユニットを立ち上げて良かったなと思っています」


Q5. 研究をするうえで、同僚や研究仲間の存在は励みになりますか?
「励みになります。これは間違いなく断言できますね。研究というのは『直感』の部分が大きく、重要でもあると思います。『直感』が働き、いざ調べると間違いで失敗だったということは多いのです。だからと言って、その『直感』を自分で封じ込めてはダメだと思います。また、他者との議論ややり取りの影響や示唆を無視して『直感』のまま研究を続けるのも良くない。なので、まず『直感』を言葉にして周囲の反応を見ることは非常に重要だと思います。研究の同期や研究仲間の存在がすごく大切なのです。実際に大学院時代、同じ刑訴法を研究しているの同期が一人いたのですが、彼の存在は大きかった。研究仲間は、骨身に沁みて大切だと感じています。また関西は刑事法学者のつながりが強く、定期的に研究会で学ぶ刑事訴訟法以外の先生もたくさんいます。そうした先生方からも学ぶことは非常に多いです」
「研究仲間で頻繁に飲みに行きますが、お酒の席では話に良い花が咲くときも悪い花が咲くときもあります。良い花が咲いているうちは楽しいです。悪い花が咲くときも楽しいですが(笑)いずれにしろ、お酒は好きですし、お酒好きの研究仲間が多いので楽しく飲み明かしています(と思っています)」


Q6. 最後に、自身の学生生活を振り返りながら、法律学の研究者になりたいと思っている学生さんにメッセージをお願いします。
「現在、社会のスピードがどんどん速くなり、どうしても多くの時間を必要とする院生として過ごすことに焦りや不安を感じる人も多いでしょう。しかし、1年や2年のロスは使い方次第だと思うんです。例えば、私の大学院時代、学部時代の同級生と飲みに行くことはありました。向こうは社会人ですから、正直焦ります。『このままで良いのか。自分はくだらないことをしているのではないか?』と考えた時期がありました。とは言え、社会人でも、全ての人が有意義な人生を送れていると胸を張って言えるとは限りません。研究者でもそうでしょう。毎日、研究に没頭するうちに、どんな職業や立場であろうと、有意義な人生を過ごせているか否かは、『目的意識』とそれに沿って生活できているかが重要ではないかと思いました。『プロ意識』と呼んでも良いのかもしれませんね。自分の友達や憧れの人のように『目的意識』を持つことと『努力』をきちんとすることが大切なんだと。これは、普段授業を受けている学生にも伝えたいですね」
「さいごに、研究に関心があれば、ぜひ指導教官にアドバイスを頂きながら、色んな先生と話をしてください。一番ダメなのは、最初から自分は到底ダメだろうと思い込み、自分からその道を閉ざしてしまうこと。当初は『目的意識』もなく、流れに身を任せながら学生生活を送っていた私でも研究者になれました。自分自身の能力や価値を決定できるのは、結局自分なのです。そして、その可能性も。研究者になりたい人は、自分の可能性を信じて挑戦してみてください。もちろん、応援・サポートは最大限します!」



斎藤 司(さいとうつかさ)
本学法学部/犯罪学研究センター「性犯罪」ユニット
<プロフィール>
本学法学部教授。研究分野は刑事訴訟法。主に刑事裁判における「証拠開示」、代用監獄制度、GPS監視捜査など。2019年、日本評論社より「刑事訴訟法の思考プロセス」を出版。


参加者集合写真

 1月19日(日)に、2019年度「大津エンパワねっと」後期報告会を開催し、本学学生、教職員の他、ご協力をいただいた地域の方々などにご参加いただきました。
 報告会では「大津エンパワねっと」受講生の12期生が、地域の方々と1年かけて取り組んできた成果や今後に向けての課題を報告し、参加いただいた地域の方々からフィードバックをいただきました。


発表の様子


発表の様子


発表の様子


意見交流の様子


意見交流の様子


意見交流の様子

 また、報告会の全体講評として、中央地区における活動については、安孫子邦夫氏(中央学区自治連合会会長)より、瀬田東学区における活動については、野原稔氏(瀬田東学区社会福祉協議会会長)より、お話をいただきました。


安孫子邦夫氏


野原稔氏

 報告会終了後に開催された懇親会では、下清水千香子氏(中央学区子ども会育成連絡協議会会長)より乾杯のご発声を賜りました。終始和やかな雰囲気で学生と地域の方々との親睦を深めることができ、次年度に向けての方向性についても話されました。


懇親会の様子

 懇親会終了後に開催したオリエンテーションでは、参加者のコメントを踏まえた総合的な「振り返り」をおこないました。本プロジェクトは、2017年度より社会学部全3学科が共同運営する「社会共生実習」のいちプロジェクトとなり、最大3ヶ年受講することが可能となりました。「振り返り」の中で、受講生からは次年度の受講を検討しているという声も聞かれ、活動が積み上げられていく可能性も感じられました。当日の発表やこうした動きからも、「現場」に出て実践/探究することの「やりがい」や「楽しさ」、意味を見出してくれたことがうかがい知れました。

 次年度の本プロジェクトの活動が更に活発になり、学生力と地域力が相互に高めあっていくことを目指したいと思います。

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。


小児栄養での「自主献立」の取り組みについて

小児栄養では講義内容と関連付けて、調乳や離乳食、幼児食等の調理実習を数多く取り入れています。その中で今回、5歳児に向けた保育所給食の献立を学生自身が考え、自分たちで食材購入、調理を行うという演習を実施しました。
保育者を目指す学生にとって、食に関わる知識や技術を体得する機会が少なくなり、自立した生活の基礎となる「食生活の自立」が難しい状況にあります。「食」をより身近なものとして捉え、「食べることの大切さ」を幼児たちに伝えるため、そして自身の食生活を見直す機会となる重要な実習です。
今回は学生の立てた献立を紹介します。季節感、いろどり、栄養バランス、食材原価などを考えて立てた力作です。学生たちはこの調理実習後、「給食を作る栄養士さんや調理員さんも子どもたちのことを思って様々な工夫をされているということを実感した」、「自分たちでメニューを考え、買い物もして一から作るという作業をして,大変だと感じるともに、母は毎日これをしているのかと思うととてもすごいことだと思う」などの感想を述べていました。
献立例
主食:ゆきだるまおにぎり、きのこ混ぜごはん、ハッピーオムライス、おほしさまピラフ等
主菜:ひき肉とれんこんのハンバーグ、油-淋-鶏、おほしさまハンバーグ、白身魚のきのこあんかけ等
副菜:クリスマスツリーポテト、リースサラダ、野菜たっぷりコンソメスープ等
汁物:トナカイが大好き人参入りコンソメスープ、ミネストローネ等
デザート:ころころスイ-トポテト、ふかふか蒸しパン、サンタさんだいすきチョコレートケーキ、しゅわっと!きらきらふるーつぽんち、ゴロゴロこま団子、ツリーのようなホットケーキ


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2020年1月15日(木)、龍谷大学清和館3階ホールにおいて新春シンポジウム「グチコレ&臨床宗教師―反省と挑戦」が開催されました。

二部構成となる今回のプログラムは、以下のとおりです。

第一部「グチコレ〜グチを聴くことをとおして〜」

発表:栗田弘智(グチコレ代表・実践真宗学研究科2回生)
 「LIFE SONGS しあわせ運べるように」

発表:栁原遊(院生代表・実践真宗学研究科3回生)

第二部「臨床宗教師の反省と挑戦」

講師:谷山洋三先生(東北大学大学院文学研究科准教授・臨床宗教師会事務局長)
「臨床宗教師研修で学びあえた大切な物語 エピソード6」

鍋島直樹先生(龍谷大学実践真宗学研究科長、文学部教授・臨床宗教師研修主任)

「研究生代表報告」
報告者:小野優菜、柿原光暉、梯 妙花、加藤文彌、長尾久仁子、長田晃声(五十音順)
聞き手:森田敬史先生
コメント:谷山洋三先生

第一部では、グチコレ代表の栗田弘智さんよりグチコレの活動意義や実績を紹介いただきました。LIFE SONGS院生代表栁原遊さんには、1995年に起こった阪神・淡路大震災の復興を願い作詞作曲された「しあわせ運べるように」の「ふるさとバージョン」を弾き語っていただきました。

第二部では、谷山洋三先生より臨床宗教師研修の歩みと展望についてご講演いただきました。また、鍋島直樹先生には、自主制作となるドキュメンタリー映画「臨床宗教師研修で学びあえた大切な物語 エピソード6」を上演いただきました。

研修生代表報告では、一年間の振り返りと、それぞれの言葉で研修における反省や学び、今後の目標を明確に語り充実の様子が伺えました。研修は終わっても、次の課題を見つけ臨床宗教師としてはこれからがスタートであり、自分を見つめ課題を設定することの大切さを来場者に伝えました。森田敬史先生ならびに谷山洋三先生より激励のあたたかいコメントをいただきました。

最後に、実践真宗学研究科長補佐の那須英勝先生より閉会の挨拶をいただき、今年度のシンポジウムの幕を閉じました。

新春シンポジウム「グチコレ&臨床宗教師研修-反省と挑戦-」
日時 2020年1月15日(水)午後4時45分~午後6時30分
場所 清和館3階ホール (または、東黌303教室、清風館B103教室)
内容 第一部 グチコレとライフソングスの活動
   第二部 臨床宗教師の反省と挑戦


講師:谷山洋三先生(東北大学大学院文学研究科准教授・臨床宗教師会事務局長)


グチコレ代表 栗田弘智さん


LIFE SONGS院生代表 栁原遊さん




閉会の挨拶:実践真宗学研究科長補佐 那須英勝先生


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