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経済学部では、企業現場の最新動向を日常の講義の中に組み入れ、「経済学をもっとアクティブにする」取り組みを積極的に進めています。

その一環として、昨年度に引き続き、NPO法人コアネットと連携をして、「地域産業論」や「日本経済論」の講義の中で、ものづくり企業の第一線で活躍してきた方々の知識と経験から学ぶ機会を数多く設けました。

11月8日(火)の日本経済論(担当: 姜 紅祥 講師)の講義では、元マツダ株式会社 本社工場長・執行役員、NPO法人コアネット会員の神谷 宏 氏をゲストにお招きして、「企業内イノベーション―マツダの変革と再興」をテーマに、1990年代のバブル崩壊以降の同社の企業戦略の転換について丁寧に講義していただきました。

「”イノベーション”という言葉の背後に貫かれるVision・Mission・Valueをマツダはどのように築き上げようとしてきたのか、実際に築き上げてきたのか」という神谷氏の緊張感あふれるお話をお聞きし、多くの学生達は、ものづくりの軸となる哲学に触れ、また自らの人生観と照らし合わせる機会になったようです。最後の質疑応答の時間においても、有意義な議論をすることができました。

今後とも、経済学部では、このような取り組みを続けてまいります。




2019年10月25日(金)、11月1日(金)3講時「食の循環実習Ⅰ」にて、真光寺住職 東郷正文氏をお招きし、「牧地区の農業、歴史、文化」についてご講演いただきました。
日頃学生たちが実習を行っている牧農場。近隣地域の歴史などについて、実体験や写真資料を交えて、詳しくお話いただきました。全体的な日本史からは見えてこない、地域それぞれの変遷。よい米がとれる評判の土地だったこと、当時の田植えや稲刈りの様子や、昔よく見られたカエルなどの生き物が減っていることなど、学生たちは興味深く聞いていました。
お世話になっている地域のことを学び、より親しみを持てたのではないでしょうか。





 2019年11月9日、横浜市開港記念会館で開催された日本都市計画学会第54回学術研究論文発表会にて、筈谷友紀子さん(政策学研究科修士課程1年)が論文「空間の残存程度からみた悲劇の記憶の継承メカニズムの考察 ハンセン病施設の保存に着目して」(共著:阿部大輔教授)を発表しました。

 当発表会は厳しい査読を通過した論文のみが発表できる場であり、筈谷さんの論文も二度の査読を経て発表可となりました。質疑応答の場も盛り上がり、今後の研究の方向性にも具体的な示唆があり大変有意義な機会となりました。




<筈谷友紀子よりコメント>
 都市計画学会での研究発表は、今までの研究成果をまとめて発表できるだけでなく、錚々たる先生方から質問やコメントをいただける貴重な機会となりました。今回の論文では詰めきれていない部分も多く、様々なご指摘いただくことで、今後研究すべきテーマが明確になりました。学会への参加は、自らの研究や視点を再確認できる大変良い機会でした。

◆関連リンク
日本都市計画学会 https://www.cpij.or.jp/event/conf/2019.html
政策学部 阿部大輔教授 https://www.policy.ryukoku.ac.jp/teacher/abe.html


 経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学研究科2年生 劉 心迪(りゅう しんてき)さん(中国出身)をご紹介いたします。

留学生が留学先で留学を実現した話
 劉心迪さんは一見すると、普通の留学生ですが、行動力が人一倍あるのではないでしょうか。日本の学生の皆さんも留学への憧れがあるものの、いざ足を踏み出すには相当な勇気が必要になるかと思います。彼女はなんと龍谷大学に留学中にさらにイギリスへ留学した留学生なのです。今、留学に行こうか迷っている方にぜひ読んでいただきたいと思います。

劉さんは中国遼寧省にある大連外国語大学出身
 劉さんは、中国の出身です。子供のころは、なんとなく学校の先生になりたい、通訳する人になりたい。といった夢を抱いていたようです。そんな劉さんは言語に興味を持つようになり、大連外国語大学に進学します。選択した時のエピソードを聞くと、「大連はきれいな港町で、中国の中でも大連はリゾート地として人気があります。また数ある外国語大学の中でも、大連外国語大学は日本語に強いことでも有名なんですよ。」と流ちょうな日本語で教えてくれました。


劉心迪さん

行動的な一面が出始めた学生生活
 「大連外国語大学ではボランティア、学友会、大学生記者団といったサークルを3つしていました。ボランティアとして自己応募し、カンボジアに一人で派遣して頂いたこともありました。また朝6時に起きて大学内にあるグランドで走ることもあったんですよ。」サークルを3つ兼ねたり、ボランティア運動に勤しんだり、朝から走ったり。当時から劉さんのアクティビティな側面があったことをうかがわせます。大連外国語大学は中国全土から学生が集まるので、ほとんどの学生が寮生活をします。劉さんももちろん寮生活であり、友達との深い付き合いができたのは貴重な経験だったと振り返ります。

鍛えられた製紙会社でのアルバイト
 大学2年生の頃には、日本語への翻訳のアルバイトをしていたことが日本語能力の向上につながります。「当時、製紙会社で翻訳するアルバイトをしていたのですが、専門用語が多く、また量も多く徹夜でやったこともありました。」その甲斐もあり、日本語能力試験で最上位であるN1を取得することになります。

龍谷大学経営学研究科への留学へ
 龍谷大学経営学研究科では大連外国語大学日本語学院と協定を締結しており、大連外国語大学の4年次から龍谷大学に留学し、学部0.5年、そして経営学研究科に進学することができます。先輩に勧められた劉さんは、説明会に参加し、気づけば龍谷大学に留学することになりました。「中国と日本は文化が似ていると思います。国同士は近いのになんでこんなに距離を感じるのか、日本に行って確かめたい。そんなことに興味がありました。」それは2017年9月のことです。


講義引率途中、旅順博物館にて(写真左)

スタートした龍谷大学での留学生活
 「交換留学生として経営学部に来た頃は、日本語でのコミュニケーションが大変でした。向島(京都市伏見区)の寮に住んでいて、深草学舎に通学するにも、電車に乗り違えたり、特急に乗って乗り過ごすこともありました(笑)。それも2か月くらいしたら慣れてきましたね。寮では定期的にイベントが開催されていたので積極的に参加しました。日本人、マレーシア人、インド人、韓国人、英語と日本語でコミュニケーションをとっていたのはとても楽しかったです。」留学生活を早速に満喫する劉さん、学業としては簿記入門やマーケティングの基礎等の経営学部の基礎的な内容を中心に学んだとのこと、そして2018年4月、大学院へ進学します。

オックスフォード・ブルックス大学への留学へのきっかけ
 大学院に進学した劉さんには諦められない夢がありました。「高校生の頃にシャーロックホームズを題材にした英語の映画や小説、ドラマ等を見ているうちに、イギリスに憧れを持つようになりました。」龍谷大学での学生生活も充実してきた頃だったそうですが、「ある日、グローバル教育推進センターに行くと、オックスフォード・ブルックス大学のパンフレットに気づき、興味を持ちました。」それがきっかけで、大学院1年生の夏ごろには留学を決意していたという劉さんは、高校からの夢でもあるし、学費も追加でかからないし、いいチャンスだと思ったのだそうです。

大学での勉強は?
 そして、劉さんは交換留学生の条件をクリアし2018年10月からオックスフォード・ブルックス大学へ留学します。「大学は日本と変わらない感じでした。国際経営学に関するゼミを受講していましたが、学生同士のディスカッションが非常に多かったと振り返ります。ディスカッションをしてはグループ代表がとりまとめる、といったことを繰り返していたと思います。」ディスカッション中心の講義スタイルに少し驚いたという劉さん、ディスカッションに参加するために、毎回、予習をしなくてはついていけないのだとか。また20ヶ国以上の留学生がいたそうで、常に新しい刺激をもらっていたそうです。





大変な英語での勉強。そして、オックスフォードでの生活
 「大学は自由な雰囲気で、誰もこだわりがない、好きなことを言い合える雰囲気でした。英語は比較的得意だと思っていたのですが、苦労しました。ハンガリー、南アフリカ出身の教員がいるので、色々なアクセントや知らない単語等もよく出てきました。また定期試験が大変で、3時間で経営に関するエッセーをまとめるよう指示されたり、4000字の論文を課せられることも多かったです。英語の専門用語にも苦しめられました。」
 勉強は大変だった一方で「オックスフォードはきれいなところで、留学先でできた友達と休日には街めぐりをしたり、写真をとったり、ごはんを食べたりしていました。」としっかり満喫されたようでした。大学では日本語や中国語に興味がある人たちで集まるサークルにも参加していたとのことで、3か国語を喋れる劉さんならではですね。留学の話になったら尽きないようで、イギリスの物価が高い話や、シェアハウスをしていたエピソードなど、ここでは紹介しきれないほどお話いただきました。


 そんな充実したオックスフォード・ブルックス大学での留学を終え、2019年9月から龍谷大学の修士課程に戻った劉さんは、修了に向けて修士論文の執筆や就職活動へと大忙しです。高校で描いた夢を実現する力は、偶然ではなく劉さんの行動力がもたらしたものではないでしょうか。お話を伺っているとき、おっとりした雰囲気の中に劉さんの強い志のようなものを感じました。それは留学を繰り返してきた劉さんの人柄なのだと思います。「あの時、やっぱり決意して良かった。」留学しなくて後悔することはあっても、留学して後悔することはないそうです。


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