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2018年10月6日、第4回公開研究会「性暴力・セクシュアルハラスメントを考えるために――性暴力の顕在化・概念化・犯罪化」を、本学深草学舎 紫光館で開催しました。
企画者である牧野雅子(犯罪学研究センター博士研究員)がモデレーターを務め、今回は報道の現場におけるセクシュアル・ハラスメントをテーマに、フリーランスジャーナリストの林美子氏をゲストに迎えました。


ジャーナリスト 林美子氏

ジャーナリスト 林美子氏


林氏は、長らく新聞記者として勤めた後、現在はジャーナリストとして、ジェンダーや労働問題を中心に取材・執筆活動を行っています。本年4月の財務省事務次官による女性記者に対するセクシュアル・ハラスメント問題が表出した際には、メディアで働く女性を代表して発言を行い、「メディアで働く女性ネットワーク Women in Media Network Japan(WiMN)」を立ち上げました。

林氏からは、財務省のセクシュアル・ハラスメント問題の経緯や、それに対するメディアで働く女性たちの反応、WiMNの活動や報道のあり方について、自身の経験や調査結果を交えて、報告がありました。
メディアは、24時間働くことの出来る男性をモデルにした「男社会」であり、女性記者は「二流」の存在と見なされています。このことは、職場内部のセクシュアル・ハラスメントを生み、被害の告発を困難にしてきました。
これまで、取材現場におけるセクシュアル・ハラスメントが表面化されることがなかった背景には、性被害の告発の困難さ、記者の取材源を失うことへの恐れ、セクシュアル・ハラスメントを「問題」にすることができない職場の認識の低さ、自分たちに起きた被害を報道することを躊躇う報道の中立性や客観性にまつわる問題、という、異なる水準の問題があることが指摘されました。WiMNに参加する女性記者の多くは、参加事実を公表していない「匿名」の記者たちです。そのことが、現在のメディアの――そして、社会の――状況を表していると言えます。

質疑応答では、耳目を集めた性暴力事件や、他の職場のセクシュアル・ハラスメント事例、事件報道のあり方にも、議論が及びました。

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本公開研究会は、犯罪予防と対人支援を基軸とする「龍谷・犯罪学」の構築を目指す、龍谷大学 犯罪学研究センターの共催で開催しています。

いずれも参加費無料・事前申込不要。どなたでも参加いただけます。
次回は10月27日(土)14:00-16:00開催予定です。 【>>詳細】
・テーマ:「セクハラ:誕生から現在まで」
・登壇者:牟田和恵 大阪大学大学院人間科学研究科教授



※この企画は、JSPS科研費 平成28ー32年度 基盤研究(C) 16K02033<研究課題「近代日本における『性犯罪』抑止政策と法の批判的検討」、研究代表者 牧野雅子(犯罪学研究センター博士研究員)>の一環として実施しています。


 文学部では、人文学の学びを社会との関わりの中で深めながら、社会貢献につながる実践的な学修機会の構築に力を入れています。
 文学部龍谷IP推進委員会では「地域協働と学科・専攻横断による新たな実践的学修プログラムの構築 ~人文知を活かした新な社会活動の試み~」として、2019年度から「文学部社会活動実践セミナー(仮称)」の開講を目指しています。
 セミナーの開講に先だって 10月3日(水)大宮キャンパス東黌のスチューデントコモンズにて「地域と学び合う文学部の可能性」と題し、オープンイベントを開催しました。
 当日は、文学部生が学ぶ大宮・深草キャンパス周辺の地域から、産・官・民の方々、文学部教員・職員・学部生・大学院生にも参画して頂き、幅広い視点から「人文学」を活かした地域協働の在り方について考えました。


 第1部では、文学部生が学ぶ2キャンパスの周辺地域から産・官・民の各地域セクターからゲストを5名お呼びして、「地域と学び合う文学部の可能性」をテーマに、地域からのニーズ、文学部との連携についての可能性などの話題提供を頂きました。
 参加者からは、「キャンパス周辺のことを意外と知らなかった」「面白いコンテツがたくさんあることを知った」「意外にも文学とまちづくりを掛け合わせると面白いかも」などの意見が出ていました。


●話題提供①(大宮学舎周辺)
「京都の玄関口・下京区と掛け合わす文学の可能性」
・天岡 昌代 様(京都市まちづくりアドバイザー 下京区担当)
・大熊 晋 様(下京青少年活動センター センター長)
●話題提供②
「多様な表現に溢れる地図が集まるプラットフォーム」
・明主 那生 様( 株式会社Stroly コミュニケーションデザイナー)
●話題提供③(深草学舎周辺)
「市民の自発的活動を生み出す場:伏見をさかなにざっくらばん」
・亀村 佳都 様(京都市まちづくりアドバイザー 伏見区担当)
・山本 彩代 様(NPO法人 場とつながりラボ Home’s Vi スタッフ)


 第2部では、来年度の「社会活動実践セミナー(仮称 )」の開講に向けて、地域と学び合う実践的学修プログラムの「シラバス(授業計画案)」を構想するワークショップに取り組みました。
 第一部で話題提供いただいたゲスト、文学部教員・職員・学部生・大学院生が交わったグループを構成し、「低年次向け」「高年次向け」、それぞれのプログラムについてのアイデアを出し合いました。


 地元小学校などと連携した「地域社会の相互コミュニケーションを通じた情報収集と発信」というテーマで、地域の方々の“語り”を収集する取組や、文学部の特徴でもある歴史や仏教を活かした地域の今昔をテーマにした取組、留学生と共に地域の伝統産業を学び伝える取組など、多様なアイデアが出されました。


 今後、2019年度からの「社会活動実践セミナー( 仮称 )」の開講に向けて、人文学の学びを社会との関わりの中で深めながら、社会貢献につながる実践的な学修機会の構築にチャレンジしていくと共に、地域と学び合う文学部の可能性を模索していきたいと考えています。


龍谷大学矯正・保護総合センターでは、第76回公開研究会を下記のとおり開催します。
つきましては、興味・関心のある方は奮ってご参加ください。多くの方の参加を心よりお待ちしております。

                 記

日時:2018年10月23日(火)18時30分~(2時間程度)
場所:龍谷大学深草学舎至心館1階フリースペース
報告者:太田 宗志氏(龍谷大学大学院法学研究科博士後期課程)
報告題目:「團藤重光と東京帝国大学仏教青年会」

【公開研究会事務局】
 龍谷大学矯正・保護総合センター
 〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67
 TEL: 075-645-2040/FAX: 075-645-2632


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