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2018年4月24日、龍谷大学犯罪学研究センターは第1回「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」を、本学深草学舎 至心館1階で開催し、約12名が参加しました。


David Brewster(犯罪学研究センター博士研究員、2007年〜2016年にカーディフ大学で犯罪学を専攻、2017年より犯罪学研究センター所属)

今回の発表者であるDavid Brewster(犯罪学研究センター博士研究員、2007年〜2016年にカーディフ大学で犯罪学を専攻、2017年より犯罪学研究センター所属)は、現在「治療法学(Therapeutic Jurisprudence)」研究ユニットで、イギリスと日本の薬物政策の比較研究、そして日本の文化土壌での治療法学の目指すべき方向性について、様々な観点からの調査・研究を進めています。


今回の発表『日本における薬物乱用への方策と手法』では、「覚せい剤取締法 違反件数推移」「覚せい剤事犯者に関する矯正データ」「覚せい剤事犯者の刑務所再入所率」など近年のデータから、日本における薬物乱用と再犯率の高さが浮き彫りになりました。

『ダメ。ゼッタイ。』*1、『おかえり。』*2をキャッチコピーにしたポスターを目にしたことのある方も多いのでは?前者は「薬物乱用防止」を唱えるポスター、後者は「更生保護」の観点から犯罪や非行をした人の立ち直りを社会の中で見守り、地域の力で支えていく運動を唱えるポスターです。
*1(主唱/厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000167656.html
*2(主唱/法務省) http://www.kouseihogo-net.jp/okaeri/message/

こうしたポスターにも、日本における薬物政策の二重性が象徴的に表現されています。そして、近年の流れとして「治療と更生」から「治療と社会復帰による薬物乱用再発の防止」への広がり、薬物使用者とその家族をはじめとする依存症支援者のサポートも注目されています。

発表後半では、“フロントエンド(犯行確定前→犯行確定)”と“バックエンド(犯行確定後)”における社会的な対処の手法、多様な方策の在り方について紹介され、より広い視点での考察、意見交換が行われました。


「CrimRC(犯罪学研究センター)公開研究会」は、犯罪学研究センターに関わる研究者間の情報共有はもとより、その最新の研究活動について、学内の研究員・学生などさまざまな方に知っていただく機会として、公開スタイルで開催しています。
今後もおおよそ月1回のペースで開催し、「龍谷・犯罪学」に関する活発な情報交換の場を設けていきます。


5月22日、龍谷大学短期大学部において、「ふれあい大学」の同窓会が実施されました。
同窓会は、「ふれあい大学課程」を卒業したふれあい生(障がいのある方)と学生、教員が交流するものです。
同窓会の交流では、学生と卒業生との関わりで、ふれあい大学の魅力などについての意見交換が行われ、共に(学生と卒業生)親睦を深めることができたようです。
また、同窓会の最後には、長年ふれあい大学に貢献されていた先生(森本先生)との思い出を語り合いました。




 2018年6月5日、「食の循環実習Ⅱ」において、元 サントリー食品インターナショナル株式会社 食品事業本部 商品開発部 顧問 太田裕見氏を講師としてお招きし、「ウイスキーにまつわる話」と題してご講演をいただきました。
日本初の国産ウイスキーづくりに取り組んだサントリーだからこそ語ることのできる、日本のウイスキーづくりの歴史や、世界のウイスキーとの違い、また、ウイスキーの製造過程で起こる成分の変化から、市場動向まで、ウイスキーにまつわる幅広いテーマのお話を伺うことができました。

 また、同日「食の循環実習Ⅱ」の別クラスにおいて、元 味の素株式会社 食品事業本部 技術顧問 水澤一氏を講師としてお招きし、「食品や食品業界について」講演をいただきました。
 ライフスタイルが多様化する中、冷凍食品への需要やその製造工程を教えていただきました。また、価格競争などの市場の話、製造日偽装にみられる食の安心・安全意識の高まりなど、業界が抱える課題や「鍋キューブ」といった調味料の商品開発の裏話、実際放映されているCM戦略や技術開発の苦労などのお話も伺い、学生たちも熱心に聞き入っていました。





2018年4月に文学部に新たに着任した教員を紹介します。

 文学部歴史学科仏教史専攻
  北畠 淨光(きたばたけ じょうこう)講師

① 研究内容を教えてください。
 日本に仏教が伝来してから約1500年の歴史のなかで、様々な仏教への理解が生まれました。そのなかで、仏教本来の立場はどのように立ち現われ、継承されたのか。あるいは、立ち現われなかったとすればそれは何故なのか。以上のようなテーマを研究しています。現在は主に、平安時代後期から社会への影響力を強めていく浄土教を対象に、その歴史的性格を研究しています。

② 専門分野のおもしろさは何ですか。
 
私がいま研究している浄土教は、浄土という仏の世界で成仏を目指す教えです。平安後期には、浄土が死後の世界として多くの人に信仰されました。いわば生まれ変わり(輪廻)が信じられていたからこそ、死後の浄土への往生―成仏が特別な意味をもちました。では、死後の往生を願った浄土信仰者は、当時の社会のなかでどう生き、何を果たしたのでしょうか。これは研究視点の一つですが、仏教が成立させた生き方を研究することは、自らの現実社会とのかかわり方を考えることと表裏一体の営みなのではないかと思います。こうした思想的な学びがあるところが大きな魅力だと考えています。  

③ なぜその分野を専門として選ばれましたか。

龍大入学後、宗教が人生を意味づける「究極的関心」に関わるという話や、現実社会の諸問題を覆い隠す「アヘン」のごとき精神安定剤に過ぎないという解釈があるのを知り、身近な真宗を含め、仏教が人々にどう理解されてきたのかに大きな関心をもちました。
一方で、例えば戦争は罪悪だという発言に対して、戦中と戦後で評価が変わるように、同じ言葉でも、歴史的な状況が違えば、含まれる意味の射程や、果たされる役割が全く違うものになるということも知りました。したがって、誰が、どのような状況で、いかなることを説き、生きたのかという問いが、真宗や仏教を学ぶ上で重要だと思うようになりました。そのとき初めて、こうした問いに答えるべき学問が、「仏教史」であることに気づきました。大学入学後の話ではありますが、以来、仏教史学という学問分野で研究を続けることに決めました。

龍谷大学研究者データベース(北畠 淨光)


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