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2025年3月1日〜8日、台湾・国立政治大学との国際交流プログラムに、台湾PBLの受講生19名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。

3月7日(金)

今日は終日自由行動、観光やお土産を買いに出かけました。夕方から夜にかけて、地域観光産業の視察としてタクシーで九份へ向いました。あいにくの冷たい雨に体が冷えましたが、茶葉からお茶を入れてゆっくりいただくという貴重な体験ができて良かったです。

国立政治大学の学生と交流できるのは今日が最後。名残惜しいですが、2025年6月に今度は京都で会えることを楽しみにしています。


台北101


九份の茶屋


茶葉からお茶を入れる方法を教えてもらう


九份の幻想的な風景


以下、受講生の報告です。

〈午後〉
今日は15時にホテルで集合し、九份へ向かいました。途中から雨が降り始め、あいにくの天気の中歩くことになりましたが、有名な九份だけあり観光客の多さに驚きました。日本の方を見かける機会がほかの観光地より断然多かったです。夕方になると提灯がつき始め、雨でも幻想的な雰囲気を感じることができました。人ごみの中で急な階段を上るのはかなり大変でしたが、上に行く価値を感じさせてくれる景色でした。

夕食を食べた九份心宇食堂では、小籠包や猪頭皮などの台湾料理を堪能しました。気温が低かったこともあり、温かい小籠包はよりおいしく感じることができました。ほかの料理も、台湾ならではの八角というスパイスが効いていて、日本では感じられない味がして新鮮でおいしかったです。初日はなかなか慣れなかった注文も、7日目なので順調にできたような気がしました。

今日は国立政治大学生との交流が最終日でもあり、限られた時間の中で他の班の学生とも仲良く過ごすことができました。また、留学生や国立政治大学の学生たちと協力しながらコミュニケーションをとり、1週間大きなハプニングが起こることなく安全に過ごせて楽しかったです。

(政策学部 3回生 山本裕斗、元生歩夢 2回生 空田沙耶伽、福井ねお)


九份老街の町の様子1


九份老街の町の様子2


九份心宇食堂での台湾料理


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 龍谷大学 Ryukoku Extension Center(REC)は、経済産業省が実施している「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度」で地域貢献型に選抜されています(2022年度第4回公募にて選抜)。この制度は、「大学等を中心とした地域イノベーション拠点の中で、企業ネットワークのハブとして活躍している産学連携拠点を評価・選抜することにより、信用力を高めるとともに支援を集中させ、トップ層の引き上げを促す」ことを目的に実施されています。
 
 本制度の有効期限は採択年度を含む3年度間であるため、今般、令和6年度末をもって有効期限を迎える拠点のうち、希望する拠点を対象に継続審査が行われました。審査の結果、本学は「継続」となり、有効期限が翌年度(令和7年度)から3年度間延長することが決定しました。
 経済産業省HP(継続審査の結果)はこちら。

 本学の取り組みについては、「産学連携と地域支援を強みとし、異分野融合型の技術開発を推進している。」として評価をいただいています。
 龍谷大学は、今後も、経済産業省による伴走支援を受けながら、関西圏において「地域に根差した活動」を推進し、「地域に貢献するハブ拠点」となるための事業を強化していきます。

【J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度について】
海外及び国内グローバル企業等との産学連携活動を積極的に行い更なる海外展開を目指している拠点の「国際展開型」と、地域の課題解決や地域経済の振興等を目指し地域の企業との産学連携活動を積極的に行っている拠点の「地域貢献型」の2類型があり、以下の項目で審査されます。
・拠点のビジョンと目的、戦略・計画
・拠点の基盤・インプット(研究者や支援体制、財政基盤、施設・設備、契約・セキュリティ体制、人材育成)
・拠点におけるイノベーション創出のためのプロセス(イノベーション・マネジメントシステム)
・拠点のイノベーション創出のアウトプット(研究成果)、アウトカム(社会実装実績)

採択された拠点は、経済産業省を通じた「国内外への広報、拠点間の連携支援」「経済産業省予算事業との連携強化」「積極的な取組事例紹介」を受けることができます。

経済産業省HP
【産官学連携】https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/top-page.html
【継続審査の結果】https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/j-innovation_keizoku-2.html
【第4回選抜】https://www.meti.go.jp/press/2022/10/20221003007/20221003007.html

地域オープンイノベーション選抜拠点選抜制度(J-Innovation HUB)HP
【ポータルサイト】https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/j_innovation.html
【龍谷大学の紹介】https://j-innovation.meti.go.jp/universities/ryukoku

Ryukoku Extension Center(REC)HP
【産官学連携】https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/iag/
【Jイノベ】https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/iag/j-innovation.html






2025年3月1日〜8日、台湾・国立政治大学との国際交流プログラムに、台湾PBLの受講生19名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。

3月6日(木)

今日は終日、国立政治大学のキャンパスで過ごし、台湾フィールドワークで学んだことをまとめました。午前は各班に分かれて、日台の学生がディスカッションを重ねながら発表用のパワーポイントを作成しました。午後は、1~3班がそれぞれ30分(通訳含む)発表し、最後に王副教授から講評がありました。


白熱するディスカッションの様子


発表の様子


以下、受講生の報告です。

〈午前・午後〉

午前は国立政治大学の達賢図書館で学びの総括と発表のためのPowerPointの作成を行いました。達賢図書館は湖畔に佇む図書館で、台湾で1番綺麗な大学図書館と呼ばれておりすごく綺麗な建物です。

まず、学びの総括として、3日間のフィールドワークで得た学びを整理し、日台それぞれの学生間で感じたことや考察をディスカッションしました。その後、それらをもとにPowerPointの作成を行いました。

その際僕が政治大学の学生に「台湾ではどんな感じ?」と聞くと、YouTubeや様々なWebサイトの資料を見せながら説明をしてくれたのがすごく印象的でした。各班で現状の課題分析と、新たな価値創造に向けた話し合いができたのは、これからの自分たちの学びの中でかけがえのないものになると感じました。

その後おいしいお弁当と、キンモクセイのゼリーが入ったお茶をいただきました。日本ではなかなか味わえないキンモクセイのゼリーはほんのり香る甘いゼリーがすごくおいしかったです。

午後は、午前中に各班で作成したPowerPointの発表を行いました。各班ともに3日間のフィールドワークで得た知見を、上手くまとめて分かりやすい発表となりました。私が各班の発表を見て感じたことは、私たちの班とは異なる視点で発表を行った点です。
台湾PBLでは3つの班に別れて活動を行い、異なるテーマで事前学習を行いました。そのためフィールドワーク中に得た知見を、それぞれがテーマに沿った観点で捉えたことが異なった視点での発表につながり、とても有意義な成果発表となりました。

また、最後に国立政治大学の王副教授のお話で、台湾と日本両国ともに伝統的な文化を保護しながら経済を発展していくことの難しさについて触れていました。さらに茶産業において、現代の若者は清涼飲料水を飲むことが多く、急須を使って茶葉でお茶を飲むことがとても少なくなっているという問題についても仰っていました。このような課題点を今後どのように解決していけるかを、これからのPBL活動で考えていきたいと思いました。

(政策学部 2回生 木村涼太、喜多宥太)


昼食の様子


王先生の講評の様子


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2025年3月1日〜8日、台湾・国立政治大学との国際交流プログラムに、台湾PBLの受講生19名(大学院生、留学生含む)と金紅実准教授、櫻井あかね実践型教育助手が参加しました。滞在中のレポートをお伝えします。

3月5日(水)

午前は、台北市内からタクシーに乗って新北市石碇にある茶及び飲料作物改良場北部分場へ行きました。蘇分所所長から、台湾茶の種類、年間の生産量と販売量、若者に受ける製品の開発など茶産業をめぐる話を聞きました。生活様式の変化に伴い、台湾では茶葉からお茶をいれる家庭が減っています。そのため、小中学校での食育教育や大人むけの講座など啓発活動に力を入れています。

国立政治大学でも、若者の関心を高めるために茶の品評について学ぶ授業を開講しています。受講生には初級品評士の資格が付与されます。この日私たちも品評の一部を体験し、テーブルに並べられた10種類以上の茶の香りや味を比べました。

そのあと工場に移動し、茶葉の加工工程を見学しました。


蘇分所長の話


品評用のお茶


茶葉の香りや味を表したグラフ


品評の体験


午後は、そのまま永安地域に移動し、廃校を活用した環境教育活動のフィールドを見学しました。


以下、受講生の報告です。

〈午前〉
メルセデス・ベンツのタクシーに乗って山の上にある新北市石碇に行き、台湾に4つあるうちの1つである飲料作物改良場北部分場でお茶の現状について学びました。

茶産業が抱える課題はいくつかあり、ひとつは高齢化が進んでいることです。手間と労力がとてもかかるうえ経験による蓄積も必要で、若手が育つのに2〜3年かかるそうです。細かいことまで身につけるには更に時間を要してしまいます。

お茶を作る工程は複雑で、機械を入れることが難しく、そのためコストカットがなかなかできません。その結果お茶の値段が高くなってしまい、若者に手が届きにくく消費量が減っています。

もうひとつは、茶を飲む習慣が茶飲料に奪われ、現代の生活リズムにあっていないため台湾全体の消費量が減っている現状を学びました。そうした課題を克服するために、様々なことを行っています。お茶に関する賞を作りブランド化や付加価値を生み出すことや、猫空の職員などが国立政治大学に出向いてお茶の品評の授業を開いたり、お茶を身近に感じてもらうために小中学校や施設で講演会を開いています。

また、高価格帯の伝統茶葉と安価な輸入品が二極化しているため、中間層の値段を狙った製品を生み出そうとしていることなど、様々な対策を行っていることがわかりました。新種の茶葉の品種改良には21年もの長い年月がかかるそうで、根気よく長い目でお茶の消費量を戻していくことが重要だと思いました。

現状について知った後には、実際に行われている品評会を疑似体験し、今までは分からなかったお茶の繊細さを感じることができました。その後、茶葉が生産される過程を工場見学のような形で学び、聞くだけではなく目で直接見ることで、生産されている情景が浮かびお茶への見解がより深まりました。

(政策学部 2回生 浦出慎二、中村優太)


擬似品評会の様子


台湾の学生と乾杯


茶葉の生産工程について学ぶ様子


〈午後〉
永安地域で昼食を食べた後、永安小学校を訪れました。廃校となった永安小学校は、地域の環境教育センターとして活用され、藍染め体験などの文化活動も展開していることを学びました。地域住民とともに小学校の歴史を学びながら、地域の再生について考える機会となりました。

実際に学校の周りを案内してもらいながら、フィールドワークを行いました。台湾PBLを受講している中国の留学生に住民の話を通訳してもらいました。台湾語と中国語で大きな差があり、両言語を理解できる国立政治大学の学生があいだに入り、言語の難しさを肌で感じる機会になりました。

その後、護安宮というお宮を訪れ話を聞きました。
福建省泉州市安溪からの移民が築いた文化的基盤について伺い、深く共感しました。お宮が永安のコミュニティ形成に重要な役割を果たしてきたという話は興味深く感じました。

楊府元帥は、台湾や福建省を中心に武運長久・悪霊退散・家内安全・商売繁盛の神として信仰されています。特に、盗賊除け・害虫除けの神として、山間部の農村や茶産地で崇拝されることが多く、現代の永安でも、祭礼や信仰活動が世代を超えて継承され、地域の結束力を高めている点は、文化遺産が持つ「つなぐ力」の強さを実感させられました。お宮の内装は煌びやかで神秘的なオーラが素敵でした。

(政策学部 2回生 田中琥月、張文博、カシンテイ)


地元料理のレストランでの食事風景


地域の小学校に訪れ、地域創生について勉強する様子


護安宮の中にある楊府元帥の写真


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