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2023年3月18日に発行しました『矯正講座第42号』に以下のとおり訂正がありました。

①P.116 (矯正施設参観記)「3 松山少年鑑別所・松山学園」
 本文上から3行目
 <修正前>・・・宿屋から中学校に向かう際に乗り込んだ駅・・・
 <修正後>・・・宿屋に向かう際に降り立った港と同名の駅・・・

②P.116(矯正施設参観記)「3 松山少年鑑別所・松山学園」
 本文上から8行目
 <修正前>・・・少年の収容時には医療用ガウンを着用させ、・・・
 <修正後>・・・少年の収容時には職員が医療用ガウンを着用するなどし、・・・

③最終ページ「編集委員」 上から2人目
 <修正前>内田弘太(文学部講師)
 <修正後>内手弘太(文学部講師)
 


4月1日~2日にかけて開催された全日本選抜柔道体重別選手権大会において、柔道部の林佑美選手(文学部3年)が女子48kg級で3位に入賞しました。

本大会は、男女各7階級に全日本柔道連盟強化委員会で選考されたトップ8の選手のみが出場し、体重別日本一を目指す国内最高峰の大会になります。
また9月に中国で開催されるアジア競技大会の日本代表最終選考会も兼ねた重要な位置付けの大会になります。

林選手は初戦で第2シードで昨年12月のグランドスラム東京を高校生ながら優勝を飾り注目を集めていた宮木果乃選手(日大)と対戦し、延長戦で見事大内刈を決め優勢勝ちを収め初戦を突破しました。
続く準決勝では優勝した荒川朋花選手(ミキハウス)と好試合を展開するも中盤に一瞬の隙を突かれ優勢負けで3位に終わりました。

この他、本学卒業生の出村花恋選手(ダイサン/21文卒)が女子57㎏級で3位、武田亮子選手(コマツ/21営卒)が女子52㎏級で同じく3位に入賞しました。

引き続きのご声援、よろしくお願いいたします。



林佑美選手


2023年3月30日(木)、龍谷大学深草キャンパス至心館1階の小法廷において、「第3回オンライン高校生模擬裁判選手権」*1(2023年1月)に出場した高校を招聘し、対面による文学模擬裁判を実施しました(犯罪学研究センター後援)*2。当日は、京都合同チーム(京都女子高等学校・京都府立莵道高等学校)と佐賀県立佐賀西高等学校による模擬裁判がおこなわれました。


当日の様子

当日の様子

当イベントは、犯罪学研究センターの兼任研究員である札埜和男准教授(本学文学部)及び、(一社)刑事司法未来が主催したものです。
【>>実施概要】https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-12323.html


札埜和男准教授(本学文学部)

札埜和男准教授(本学文学部)

今回の模擬裁判の題材は、「第3回オンライン高校生模擬裁判選手権」同様に、古典落語「河豚鍋」を主なモチーフにしたものです*3。原話が作られた時代は、一般庶民でも河豚が入手しやすいものの、現代のようにふぐ調理師の免許制度がなく、河豚の毒による死亡事故が後を絶たなかったと伝わります。シナリオの起訴状に記載された罪名は「殺人罪」。検察官は河豚鍋を使用人に勧めたとされる商家の主の殺人罪を主張し、弁護人は被害者である使用人が河豚鍋を自らの意思で食したことで死亡したのであり、殺人罪でないことを主張。

当日は、午前・午後とで、検察・弁護側を入れ替えて2回の文学模擬裁判が行われました。午前の部は、石塚伸一教授(本学法学部、前犯罪学研究センター長)が、午後の部には、森久智江教授(立命館大学・法学部、犯罪学研究センター嘱託研究員)が、裁判長を務めました。


石塚伸一教授(本学法学部・前犯罪学研究センター長)

石塚伸一教授(本学法学部・前犯罪学研究センター長)


森久智江教授(立命館大学・法学部、犯罪学研究センター嘱託研究員)

森久智江教授(立命館大学・法学部、犯罪学研究センター嘱託研究員)


参加した高校生らはオンライン大会では何度か顔を会わせているものの、今回初の対面による文学模擬裁判を体験しました。各校ともに与えられたテーマについて、一生懸命準備を重ねて模擬裁判に臨んだようです。
役割を交代しながらの2回の模擬裁判を終え、全員で意見交流会を行いました。当日は、中学生から教育関係者まで幅広い一般参加の申し込みがあり、参加者らは裁判員さながらに法廷内の裁判員席に着いて参加し、大いに盛り上がりました。
その中から一部紹介します。


〔参加した高校生のコメント〕
・対面でやる模擬裁判は、はじめてだったので緊張した。
・前回のオンライン模擬裁判大会でうまくできなかったことを改善しようと準備してきたが、模擬裁判はやればやるほど新しい課題を発見できる。
・はじめて模擬法廷という場に立って気分が高揚した。対面だと、皆の目が自分に向いていることがわかるので、とても緊張した。

〔参加者からのコメント〕
・裁判員役として、裁判のやりとりを正面から観ることができて、迫力が伝わった。
・はじめての文学模擬裁判を間近に見て気がついたのだが、言葉や論理だけでなく、発話のトーンやアイコンタクトが果たす役割に驚いた。
・文学模擬裁判のように作り上げ、事実を摘示したりや意見を伝えようとしたりするには、準備がとても大変だろうと思うし、苦労されたと思う。

〔森久教授のコメント〕
「今回の模擬裁判は、対面ならではの難しさや、相手に情報を伝達する手段が格段に増えることにも気がついたのではないでしょうか。皆さんが模擬裁判の場で創意工夫したことは、社会に出てからも役に立つスキルです。また、殺意の有無を論じることの難しさについて、思い起こしてほしいのは、実際の裁判も、人間が知ることのできる範囲でしかものごとを明らかにできないということです。事実から内心も含めてどのように推察することができるか、合理的に説明できるかが大事です。この法廷の場で共有できる事実、自分たちのストーリーをどのように表現できるかが課題となります。」

〔石塚教授のコメント〕
「非常にシンプルなことですが、人に文章を読ませ、人に話を聞いてもらうには、大きな声でしゃべり、人にわかるように字を丁寧に書くことが重要。当たり前のことに感じるかもしれない。そういうところから考えていくと、自ずとわかりやすさとは何か、ということに注意を払うようになります。」

[補註]
*1. 第3回オンライン高校生模擬裁判選手権・傍聴レポート【犯罪学研究センター後援】
古典落語『河豚鍋』をモチーフにした模擬裁判で14チームが対戦!文学模擬裁判を通じて、人間や社会を考える眼差しを深める



*2本企画はJSPS科研費(課題番号「20K02809」)「国語科の視点を取り入れた新科目『公共』で活用可能な模擬裁判メソッドの研究開発」基盤研究(C)(一般)の助成を受けています。

*3今回モチーフとした文学作品
・古典落語「河豚鍋」参考:武藤禎夫(2007)『定本落語三百題』岩波書店「鰒汁」p.381
・古川智英子(2015)『小説土佐堀川:広岡浅子の生涯』潮出版社


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