2.渡辺ゼミってどんなゼミ?
Q1.渡辺ゼミでは、本の要約や書評を行っていると聞いたのですが、現在は具体的にどのような活動をおこなっていますか?
まず、ゼミは「練習の場」で、みんながそれぞれに自分の力を磨くところだと思っています。ただ、一人ではできないこともあり、例えば今の2回生のゼミでは、いずれ自分たちでテーマを見つけてグループ報告や個人研究に進んでもらう前提で、最初の半年は、社会科学のものの見方や考え方を共有するために「読んで、考えて、書く」という基礎づくりに取り組みました。短めの文章をしっかりと読み、それについてきちんと書くことができるようになってほしいと思いながら、テキストを選び、提出された課題についてはすべて添削しています。
これまでのゼミ生の研究テーマは、僕の専門との関係もあって、政治学の中でも、選挙や政党など民主政治の基本的な枠組みに関することや、教育・福祉・労働など生活関連の政策に関わるものが多くなっていますが、できるだけ参加者の興味・関心を尊重するようにはしています。
その他にも、上回生を含めて、半年に1回くらいのペースで映画を題材にして考える授業を行っていますし、今はまだ実現できていませんが、講師を呼んだり、自分たちが外へ出かけていったりということもしてみたいですね。」
Q2.渡辺ゼミにはどんな学生がいますか?
「僕はまだ龍谷大学へきて4年目で、1年目、2年目は人があまり集まらなかったのですが、3年目、4年目になるとゼミ生も増えてきて、今は3回生が10人、2回生が16人います。慎重な人から大胆な人、全体の調和を重視する人もいれば個人の意見を強く主張する人もいるし、本当に色んなタイプの人がいますね。」
Q3.渡辺ゼミで身につけてほしいことは何ですか?
「読んだり聞いたりしたことについて、論理的に考え、それを言葉や文章にして相手にしっかり伝えることができる、という力を身につけてほしいですね。法学部で社会科学を学び、社会へ出ていく人たちは、役所や企業などどこで働くにしても、言われたことだけをこなすのではなく、その組織や部署をどう動かしていくか、ということも考えなければならない立場になります。そのときに、状況を正しく判断したり、他の人と協力して解決策を考えたりする、といった力が必要になります。ですから、政治学に関する知識はもちろんですが、卒業した後のことも重視して、自ら考える力を身につけてもらうことが目標ですね。」
Q4.最後に学生に向けて一言お願いします。
「文学や心理学などの人文科学が人の心の動きを見るのに対し、法律学や政治学といった社会科学は人が集まった社会の動きを見る、と対比されることがありますが、実際には社会科学を学ぶにあたっても「他者への想像力」が不可欠です。学生のみなさんの中には、自身の立場や感覚だけで善悪などを判断しようとする人が多いのですが、自分とは立場を異にする人がいるということをふまえて、その人たちの境遇への想像力をはたらかせてほしいし、そういう人たちの存在を知る努力をしてほしいと思います。」
3.インタビューを終えて
物静かで知的な印象の先生でしたが、アウトドアが好きな一面もあったり、また、学生一人一人をよく見てくれている先生なのだと感じました。初めて研究室にお邪魔して緊張しましたが、和やかな雰囲気でインタビューをすることができました。いずれまた、他の政治系ゼミの先生にもお話をうかがうことになりますので、ご期待ください。
次回の更新をお楽しみに。
【取材・記事】
法学部学生広報スタッフ LeD's
古 太恵人(法学部2年)
石田 聡子(法学部2年)