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The Founding Spirit

宗教部 建学の精神

性的指向、性自認等に関する本学の対応について

(2021年9月更新)

龍谷大学は、人権に関する基本方針において「性別、セクシュアリティなどにかかわらず、本学に関わるすべての人が差別やハラスメントなどの人権侵害を受けることなく学び、働き、関わり合えることを保障する」ことを明らかにしています。また、「性のあり方の多様性に関する基本指針」を定め、学生のみなさんや教職員の声・要望に応えながら、ともに安全で誰もが安心して過ごすことができるキャンパスづくりに努めていす。

相談体制

学生のみなさんは、クラス、ゼミ、研究室などの指導教員や最寄りの事務職員など、あらゆる教職員に相談することができますが、龍谷大学では相談のための窓口として学生部内に「なんでも相談室」を設置しています。セクシュアリティだけではなく学生生活に関することについてカウンセラーが相談に応じます。また、人権啓発を担当している宗教部でもオフィスアワーを開設していますのでご相談ください。
なお、学生や教職員を対象に、性的指向や性自認などに関する悩みや困りごとについて相談できる「ジェンダー・セクシュアリティ相談(GS相談)」を試行的に開設しています。

龍谷大学では、ジェンダーやセクシュアリティなどについて語り合う茶話会「SOGIカフェ」(そじかふぇ)を開催しています。気軽で自由な交流の場として半期に一回程度のペースで開催しています。
SOGIカフェでは、個人情報などに関するグランドルールを設けます。参加者のジェンダーやセクシュアリティは問いません。黙って聞いているだけでもOKです。
途中参加や途中退室も可、お申し込み不要です。

SOGI CAFE

性別にかかわらず利用できる「だれでもトイレ」について

龍谷大学では、現在、男女別のトイレとは別に、多目的に利用できる「だれでもトイレの整備を進めています。性別などにかかわらずどなたでもご利用いただけます。

健康診断について

龍谷大学では、学校保健安全法に定められた健康診断を毎年4月に実施しています。健康診断は、学部(学年)・男女別に行われます。その際、胸部レントゲン写真撮影がありますが、撮影時の更衣スペースは、個人ごとに分かれていません。健康診断の際に配慮が必要な方は、事前に所属学部があるキャンパスの保健管理センターまで電話にてご相談ください。教職員の健康診断についても同様にご相談ください。

新入生フレッシャーズキャンプについて

龍谷大学の一部の学部では、入学後のオリエンテーション期間中に一泊の宿泊研修「フレッシャーズキャンプ」がおこなわれます。不安や配慮が必要な方は事前に所属学部があるキャンパスの学生部に電話にてご相談ください。

大学が発行する証明書等の性別記載について

2019年4月1日現在、学内に設置されている証明書自動発行機から発行する証明書ならびに申請書等(以下「証明書等」といいます)には性別の記載がありません。
なお、各授業における受講者名簿にも性別の記載はありません。

<性別記載なし>

  • 学割証
  • 在学証明書
  • 卒業(修了)見込証明書
  • 卒業(修了)証明書
  • 成績証明書
  • 卒業見込・成績証明書
  • 卒業・成績証明書
  • 健康診断証明書
  • 紛失等による卒業生RINSカード再発行願
  • 本願寺関係教育機関所属者大宮図書館利用登録申請書
  • 学生証再発行願
  • 学長推薦状交付願
  • 担当窓口(教務課等)での証明書発行や講座申込のため、証明書自動発行機にて発行される「証明書交付願」

<性別記載あり>

各窓口で取り扱う証明書等についても原則として性別の記載(欄)は ありません。不必要な性別欄を削除し、必要な場合でも記入を任意とするよう 確認を進めていますが、一部に性別欄が残っている場合があります。

卒業証明書等の記載氏名について

離籍後に改姓・改名をした卒業生等(修了、退学、除籍を含む))が、改姓・改名後の名前での発行を申し出た場合は、改姓・改名後の名前で卒業証明書等を発行します。

履歴書

本学学生が使用する指定履歴書には性別欄はありません。

性別違和等による学生の通称名の使用について

性別違和を持つ学生が、自認する性にもとづく通称名の使用を希望した場合の対応については、制度の整備に向けて検討を進めています。
現時点では個別の対応となりますので、ジェンダー・セクシュアリティ相談または、所属する学部・研究科等の教務課にご相談ください。

龍谷大学におけるセクシュアルマイノリティの現状とニーズに関するアンケート

このアンケートは、セクシュアルマイノリティの現状とニーズを把握することを目的として実施したものです。2016年11月9日から12月8日にかけて、大学ポータルサイト内のアンケートに回答する形式で、本学の学生および教職員を対象におこないました。詳細については、以下の報告書をご覧ください。

龍谷大学LGBTs交流サークル「にじりゅう」

セクシュアルマイノリティの当事者やアライの学生交流サークルで、大宮、深草、瀬田の各学舎にメンバーがいます。2016年に発足した新しい龍大生による自主活動グループで、宗教部が活動をサポートしています。昼休みのランチ会の開催や、半期に一度の講演会企画をおこなっています。

最近の主な公開講演会・研修会

全学人権講演会:正々堂々 私が好きな私で生きていいんだ

講師
西村 宏堂 氏(メイクアップアーティスト/僧侶)
日程
2020年12月8日(火) 16:45~18:15
場所
龍谷大学深草学舎 顕真館(youtubeオンライン配信あり)
主催
龍谷大学人権問題研究委員会/宗教部

講演会:アメリカにおける結婚の平等とLGBTQ+運動

講師
John Lewis 氏(カリフォルニア州弁護士)
Stuart Gaffney 氏(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)
司会
吉本 圭佑(龍谷大学政策学部准教授)
日程
2020年2月1日 (土) 18:00~19:30
場所
龍谷大学 大宮学舎 東黌303
言語
英語(簡易日本語字幕付き)
主催
龍谷大学人権問題研究プロジェクト2018(代表: 吉本 圭佑)

全学人権講演会:LGBTQだけじゃない!体の性の悩みを知る。-DSDs:性分化疾患について-

講師
ヨ ヘイル 氏(ネクス DSD ジャパン主宰。日本性分化疾患患者家族会連絡会代表。臨床心理士/公認心理師。)
日程
2019年12月12日(木)17時30分~18時45分
場所
深草学舎 和顔館B106教室
主催
人権問題研究委員会(事務局:宗教部)

シンポジウム:「大学のLGBTQ/SOGIをめぐる課題 -アメリカと日本の事例から考える-」

  • アメリカにおけるLGBTQの社会運動の歴史と教育
    Gary Atkins 氏(シアトル大学教授)
  • 大学の特徴的な取組事例
  •  

河野 禎之 氏(筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター助教)
吉本 圭佑(龍谷大学政策学部講師)
モデレーター:中平 了悟 龍谷大学文学部非常勤講師・浄土真宗本願寺派僧侶)

日程
2018年12月12日 (水) 17:30-19:30
場所
龍谷大学深草学舎 和顔館202教室

キャリアセミナー「LGBTQと就職活動 ~LGBTQの当事者が語る仕事との向き合い方~」

講師
竹内 あすか さん(2009年社会学部卒)
日程
2018年4月23日(月)16:45-17:45
場所
深草学舎 和顔館 B106
主催
龍谷大学キャリアセンター/共催 龍谷大学宗教部

サマーリトリートセミナー「LGBTQと仏教 in SF(サンフランシスコ)」

講師
宮木 リー 啓輔 さん
龍谷大学文学研究科修了・浄土真宗本願寺派僧侶・サンフランシスコ在住
日程
2017年8月30日(水)15:00-16:30
場所
深草学舎 和顔館アクティビティホール
主催
宗教部

「知っておきたいLGBT~卒業生の声を通しLGBTを身近に感じてみる~」(全学人権講演会)

講師
橋本 竜二さん(NPO法人 虹色ダイバーシティ)
日程
2017年6月28日(水) 17:00~18:00
場所
深草学舎 和顔館 B106
主催
人権問題研究委員会

『愛と性の多様性の時代へ』

講師
牧村朝子さん(タレント・文筆家)
日程
2016年11月19日(土) 講演会14:00~15:30
引き続き茶話会
場所
深草学舎 和顔館B102教室
主催
にじりゅう 龍谷大学LGBTs交流サークル
協賛
宗教部

セクシュアリティと多様性社会-21世紀の共生社会とは-(全学人権講演会)

講師
尾辻かな子さん(LGBT政策情報センター代表理事)
日時
2016年6月8日(水)16:30~17:30
場所
深草学舎 和顔館 B106
主催
人権問題研究委員会
共催
宗教部・学生部・保健管理センター

「生きづらさを抱える若者 とキャンパスライフ~学校・大学におけるセクシャルマイノリティを考える~」(全学人権講演会)

講師
古川 潤哉さん 僧侶、日本思春期学会理事
日時
2015年11月30日(月)16:45~18:15
場所
深草学舎 和顔館 B105教室
主催
人権問題研究委員会
共催
宗教部・保健管理センター

普及・啓発活動、環境整備

大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.1 『先輩たちのライフストーリーズ』(2017年7月20日発行)

  • 「大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.1
    『先輩たちのライフストーリーズ』」は、宗教部までお問い合わせください
大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.1

大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.2 『それぞれの結婚のカタチ(Marriage for All People)』(2019年3月15日発行)

大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.2

大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.3 『みんなのキモチ』(2019年10月1日発行)

大学生のためのLGBTQサバイバルブックVol.3

人権学習誌「白色白光(びゃくしきびゃっこう)18号 多様性を認めあう社会」(2016年3月発行)

白色白光(びゃくしきびゃっこう)18号

レインボーステッカーと携帯電話用壁紙

2016年度の全学人権講演会「生きづらさを抱える若者 とキャンパスライフ~学校・大学におけるセクシャルマイノリティを考える~」(講師:古川潤哉さん)の開催にあわせ、セクシュアルマイノリティを理解し、リスペクトするための「オリジナルステッカー「とスマートフォン・携帯電話用「ウォールペーパー(壁紙)」を作成しました。

レインボーステッカーと携帯電話用壁紙

【参考】性分化疾患(DSDs:Differences of sex development)について

いわゆる「性分化疾患」(DSDs:「体の性の様々な発達」と呼ばれる)は、性的指向・性自認とは基本的に別の医学的な問題で、混同せずに対応することが求められます。性分化疾患は、染色体や性腺の種類、女性の膣や子宮の有無、外性器の形状・大きさなど、性に関する体の発達が先天的に非定型的である状態を指します。治療が必要な場合もあり、複数の症例 を包括する医療カテゴリーとして「性分化疾患」が用いられます。DSDsについては、「男でも女でもない」「男女の区別がつかない」「男女の中間」「両性具有」ということではなく、「女性にも様々な体がある・男性にも様々な体がある」という理解が求められます。

(日本学生支援機構:『大学等における性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進に向けて』より抜粋)