(2023年5月更新)
龍谷大学は、人権に関する基本方針において「性別、セクシュアリティなどにかかわらず、本学に関わるすべての人が差別やハラスメントなどの人権侵害を受けることなく学び、働き、関わり合えることを保障する」ことを明らかにしています。また、「性のあり方の多様性に関する基本指針」を定め、学生のみなさんや教職員の声・要望に応えながら、ともに安全で誰もが安心して過ごすことができるキャンパスづくりに努めていす。
学生のみなさんは、クラス、ゼミ、研究室などの指導教員や最寄りの事務職員など、あらゆる教職員に相談することができますが、龍谷大学では相談のための窓口として学生部内に「なんでも相談室」を設置しています。セクシュアリティだけではなく学生生活に関することについてカウンセラーが相談に応じます。また、人権啓発を担当している宗教部でもオフィスアワーを開設していますのでご相談ください。
なお、学生や教職員を対象に、性的指向や性自認などに関する悩みや困りごとについて相談できる「ジェンダー・セクシュアリティ相談(GS相談)」を試行的に開設しています。
龍谷大学では、ジェンダーやセクシュアリティなどについて語り合う茶話会「SOGIカフェ」(そじかふぇ)を開催しています。気軽で自由な交流の場として半期に一回程度のペースで開催しています。
SOGIカフェでは、個人情報などに関するグランドルールを設けます。参加者のジェンダーやセクシュアリティは問いません。黙って聞いているだけでもOKです。
途中参加や途中退室も可、お申し込み不要です。
龍谷大学では、現在、男女別のトイレとは別に、多目的に利用できる「だれでもトイレの整備を進めています。性別などにかかわらずどなたでもご利用いただけます。
龍谷大学では、学校保健安全法に定められた健康診断を毎年4月に実施しています。健康診断は、学部(学年)・男女別に行われます。その際、胸部レントゲン写真撮影がありますが、撮影時の更衣スペースは、個人ごとに分かれていません。健康診断の際に配慮が必要な方は、事前に所属学部があるキャンパスの保健管理センターまで電話にてご相談ください。教職員の健康診断についても同様にご相談ください。
学内に設置されている証明書自動発行機から発行する証明書ならびに申請書等には性別の記載がありません。
なお、各授業における受講者名簿にも性別の記載はありません。
離籍後に改姓・改名をした卒業生等(修了、退学、除籍を含む))が、改姓・改名後の名前での発行を申し出た場合は、改姓・改名後の名前で卒業証明書等を発行します。
本学学生が使用する指定履歴書には性別欄はありません。
性別違和を持つ学生が、自認する性にもとづく通称名の使用を希望した場合の対応については、制度の整備に向けて検討を進めています。
現時点では個別の対応となりますので、ジェンダー・セクシュアリティ相談または、所属する学部・研究科等の教務課にご相談ください。
このアンケートは、セクシュアルマイノリティの現状とニーズを把握することを目的として実施したものです。2016年11月9日から12月8日にかけて、大学ポータルサイト内のアンケートに回答する形式で、本学の学生および教職員を対象におこないました。詳細については、以下の報告書をご覧ください。
セクシュアルマイノリティの当事者やアライの学生交流サークルで、大宮、深草、瀬田の各学舎にメンバーがいます。2016年に発足した新しい龍大生による自主活動グループで、宗教部が活動をサポートしています。昼休みのランチ会の開催や、半期に一度の講演会企画をおこなっています。
いわゆる「性分化疾患」(DSDs:「体の性の様々な発達」と呼ばれる)は、性的指向・性自認とは基本的に別の医学的な問題で、混同せずに対応することが求められます。性分化疾患は、染色体や性腺の種類、女性の膣や子宮の有無、外性器の形状・大きさなど、性に関する体の発達が先天的に非定型的である状態を指します。治療が必要な場合もあり、複数の症例 を包括する医療カテゴリーとして「性分化疾患」が用いられます。DSDsについては、「男でも女でもない」「男女の区別がつかない」「男女の中間」「両性具有」ということではなく、「女性にも様々な体がある・男性にも様々な体がある」という理解が求められます。
(日本学生支援機構:『大学等における性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進に向けて』より抜粋)