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2025年1月8日(水)1時間目、ソーシャルワーク演習Ⅰ・社会福祉演習Ⅰの授業で、「人が 生まれること 生きること 生を全うすること 〜誰ひとり取り残されないまちづくり〜」というテーマで玉木幸則さんの講義がありました。
玉木さんは、NHK Eテレ「バリバラ みんなのためのバリアフリー・バラエティー」にレギュラー出演され、いつも核心をついたコメントをされています。
本講義は「いのち」を考えるための実践的教育プログラムの一環で行われています。
2016年に発生した相模原市にある津久井やまゆり園で起こった障害者殺傷事件以後、いのちの大切さ、命の価値について、学生たちに考えてもらうために始まった取り組みです。
玉木さんは、冒頭「誰ひとり取り残さない」という言葉に対して、「何となくモヤモヤしています」と発言されました。本当は「誰ひとり取り残されない」ではないかとの問題提起でした。「取り残さない」では自分は含まれず、自分以外の取り残されている人という印象があるため、「取り残されない」と自分も含めて考えることが必要だと言われました。「誰ひとり取り残さない」という言葉は、よく使われている言葉ではありますが、言葉の細かなところまでしっかりとその意味を考えることは、とても大切なことだと考えました。
そして最後に「わたしたちは、障害者としてではなく、まずは、ひとりの人間として見てほしい」と言われ、全ての人々が「みんなが幸せになるために生きている」と幸せになるための法則を示し、締めくくられました。学生たちは真剣に玉木さんの講義を受講していました。
1.法学部を選んだ理由をお聞かせください。
これといった理由はなくて、なんとなく法学部がかっこ良さそうだったからでした(笑)。特に何か学びたいことがあった訳でも無いです。本当は考古学者になりたくて史学部に行きたかったんですけど、落ちてしまって、それで一浪した後、最初に通ったのが龍谷大学の法学部だったんです。それで法学部を選びました。
2.刑事政策や犯罪学を学ぶきっかけは何ですか?
きっかけになったのは、3回生の時に開講されていた犯罪学の講義です。それを受けてこんなに面白い分野が法学部にあるんだと思いました。その後、同じような分野の科目を探して、刑事政策とかを受講しました。あと龍谷大学は、矯正・保護課程というちょっと特殊な講義があって、刑務所職員や保護観察官、あと少年院の法務教官といった方たちが講師をさていました。そういうものを受けたりして、刑事政策とか犯罪学が面白いなと思うようになりました。
3.大学は龍谷大学を卒業されたとのことですが、大学院は九州大学を選んだ理由をお聞かせください。
龍谷大学の学部を卒業し、修士課程を修了した後、九州大学の博士課程に進学しました。当時の指導教授の先生が勧めてくださったというのが大きな理由です。私が修士課程を終えた頃に、その先生が1年間海外に留学されるタイミングということもあって、龍大にそのままいるよりも九州大学に行って、そちらで勉強するのもいいんじゃないかということでした。刑事政策で有名な先生もいらっしゃったことも、九州大学を選んだ理由の一つです。何か強い志があったというよりも、その時の流れとか巡り合わせの部分が大きかったと思います。
4.学生の頃行っていたバイトやサークルは何ですか?
今は龍谷大学の敷地になっているんですけど、業務スーパーの向かい側に昔はホームセンターがあって、そこでバイトしていました。2年半ぐらいやってましたね。そこで品出しとか接客、発注とかをしていました。その他にも引っ越しとか自動販売機にジュースを詰めるアルバイトとかもしていました。京阪四条駅を上がった交差点の自動販売機も私が詰めていましたよ(笑)。サークルは、軽音楽部に所属していて、そこでバンドを友達とやっていました。学内や学外のライブハウスでライブをする活動をしていました。楽器は大学に入ってからギターを始めて、パートはギター&ボーカルをやっていました。
5.先生のご趣味は何ですか?
あまり趣味と呼べるようなものはないんですけど、さっきのサークルの話とも繋がるんですが、十何年ぶりくらいにバンドをまた始めました。来年の3月にも仕事関係の人達と東京でライブイベントをやる予定です。バンドを再開するきっかけになったのは、薬物依存症の人達の回復施設で「ダルク」というのがあるのですが、その中のひとつがライブハウスを自分たちで運営されているんです。依存症のある人達が音楽を演奏して、回復していくっていう取り組みをされていて、そのライブハウスで定期的にライブイベントが行われているんですよ。それで私の東京にいる友人の弁護士さんとか、同じ分野で仕事をされている人たちと一緒に、この1、2年くらいかな、定期的に出させていただいているんです。趣味といえば、今はそれくらいですかね。
6.先生が専攻されている刑事政策や犯罪学の面白さや魅力を教えてください。
ひとことで言うのは難しいですけど、ひとつは犯罪とか刑罰とか普段われわれがあまり触れない、触れたくないと思っているようなことの違った側面を知ることができるっていう面白さがあると思います。例えば、私が学生の頃、凄く犯罪が増えているとか、少年犯罪が凶悪化しているとか低年齢化しているといわれていたんですけど、犯罪学の講義の中で、実は凶悪な犯罪は増えていなかったし、犯罪が増えているように見えたのも、警察の取り締まりの影響とか社会の側の反応が大きく影響しているんだということを教えてもらいました。そのときに、自分が思っていたこととは違ったことが明らかになる面白さみたいなものを犯罪学に感じました。また今自分が刑事政策や犯罪学の研究をやっていて面白いなと思うのは、法律系以外の分野の人たちとコラボレーションできるところです。社会学や心理学、社会福祉学、あるいは医療もそうですけど、犯罪とか刑罰っていうのはそういう分野とも凄く密接に関わっています。例えば、社会学や心理学の人と一緒にアンケート調査をして、その分析をしたりとか、刑務所の中の医療や福祉について、その分野の専門家の人達と一緒に共同研究をしたりすることもあります。これは刑事政策の人がみんなそうというわけではありませんが、私の研究スタイルとして、法学がメインではあるけれども、それにとらわれずいろんな人たちと協力しながら、犯罪とか刑罰の問題について考えられるということが、この分野の魅力かなと思います。
7.学生が刑事政策や犯罪学を学ぶ際に意識してほしいことや気を付けてほしいことはありますか。
今私はいろんな、特に社会科学の分野の人たちと一緒に研究することが面白いって言ったんですけど、でも犯罪とか刑罰っていうのは、実はものすごく国家の権力が働く場でもあるんですよね。例えば、日本は死刑がありますよね。死刑っていうのは、国家が人を殺すという最も大きな人権侵害の可能性をはらんでいる刑罰です。刑務所に人を入れるっていうのも、個人の自由を大きく制約することでもあるし、そういう犯罪や刑罰の分野は、ものすごく強力な力、権力が作用する場でもあるんです。だからこそ、そこにいる人たちの尊厳とか、人権がいかに守られるべきかという視点は、やはり失ってはいけないと思います。法学畑の人間がこの分野を研究する意義というのは、私はそういうところにあると思っています。別にほかの人たちを悪く言うつもりはないですけれども、人権や権利を十分に知らずに犯罪研究をすると、極端な考えに至ってしまうことがあるかもしれない。例えば、かつては犯罪をした人たちを無理やりにでも治療して、善良な人間に変えた方がよいと考えていた時代もあったわけですけ。でも、やっぱりそういう人たちも同じ人間だし、人としての尊厳とか権利があるんだってことを学ぶこと、そのうえで研究することが大事だと思っています。それは法学部の学生が向いてるっていうか、法学部の学生だからこそできるアプローチなのではないかと思います。
8.先生のゼミでは今具体的にどのような活動をされていますか。
法学部だとゼミは2回生後期からですよね。私はこの4月に龍大に来て、ゼミも始まったばっかりなので、まだほとんど何もできていないです(笑)。今は『ケーキの切れない非行少年たち」という本を輪読しています。あの本を全員に読んできてもらって、それをもとにディスカッションするという感じですね。それ以外は今のところ特に活動と呼べる活動はしていないですね。
9.先生のゼミの特徴や強みは何ですか。
基本的には学生がやりたいことをやってもらいたいと思っています。私からは刑務所見学に行きますよって事前に伝えてゼミ募集をしているので、そこには行こうと考えています。強みと言えるかはわかりませんが、そういう現場を見ることは大事だと思っています。あと私のゼミには刑事政策・犯罪学と少年法に関心がある人に来てもらうのですが、それって今は司法試験の科目にないんです。昔は刑事政策が司法試験の選択科目だったんですけど、司法制度改革のときになくなってしまって、今でも復活してないんですよ。そのほかでも、刑法や民法と違って、刑事政策や少年法が公務員や資格の試験科目になっていることもありません。だから、私のゼミでがんばって勉強しても、それが試験対策として役に立つことはほぼありません。あえて言えば、それが強みということができるかもしれません(笑)。役に立たないことを、純粋な興味関心で学ぶことができる。司法試験や法律系の資格試験を目指す人は、その勉強のためにゼミに入ることもあると思うんですけど、私のゼミは良くも悪くもそういうのには全く関係がないんです。でも、だからこそ面白いと思えることを自由に勉強してもらえるというのは、強みというか特徴かもしれないと思います。ただ付け加えておきたいのは、刑事政策や少年法の知識は、実務家になった後には、必ず役に立つと思いますよ。
【インタビューを終えて】
お忙しい中快くインタビューを受けてくださり、ありがとうございました。インタビュー当日はとても緊張しておりましたが、先生が優しく対応してくださったおかげで緊張も解れ、とても楽しくインタビューをさせていただくことができました。また、先生の学生時代のことや趣味のことなど、講義を受けているだけでは知ることのできない一面をこのインタビューを通して、お伝えすることができたのではないでしょうか。
このインタビュー記事が皆さんのゼミ選択、学校選択のお役に立てれば幸いです。
自分の可能性は無限。You,unlimited.次回のインタビューも、乞うご期待。
【取材・記事】
法学部学生広報スタッフLeD’s
中川 波音(法学部2回生)
平ノ上 美羽(法学部1回生)
八木 菜摘(法学部1回生)
龍谷大学経営学部藤岡ゼミナール(以下藤岡ゼミ)と、ビオスタイルが運営する複合型商業施設 GOOD NATURE STATION のオリジナルフードブランド「GOOD NATURE MARKET」は、「GOOD CACAO」より日本茶に合う焼き菓子缶 シリーズの1つとして、未利用資源である摘果りんごやカカオハスク、ホエイなどを活用したマドレーヌ『日本茶に合う 摘果りんごのマドレーヌ』を開発し、1 月 29 日(水)から販売を開始します。
今回の商品のメインで使用している摘果りんごは、りんご栽培の過程で間引かれて捨てられてしまう未熟果を意味します。りんごはたくさん成ることで養分を奪うため夏の間に樹上にあるに果実全体の約9割を摘み取ります。そしてりんご栽培において年間の75%はこの実や葉っぱや枝を捨てる作業です。この75%をモノづくりに変えるために本プロジェクトはスタートしました。
本商品の開発プロジェクトは、藤岡ゼミの未利用資源活用に関するこれまでの研究や取り組みと、ビオスタイルのアップサイクルの取り組みに親和性があることや、2022年に藤岡ゼミとGOOD NATURE MARKET が共同開発したオリジナルデュカ『アラビアンナッツ&スパイス』での関係性から、2024年春にスタートしました。プロジェクトでは、ビオスタイルと連携して藤岡ゼミの学生6名がアップサイクルや未利用資源についての研究論文の収集・分析、市場調査を行い、コンセプトや価格設定の検討、パッケージデザインの提案、SNSを用いた情報発信など一連のマーケティング活動に取り組んできました。
本商品は「おうち時間を充実させたい女性」を想定顧客としており、保存期間が1年間であるため、缶を開けるといつでもできたての味を楽しめることが特徴のマドレーヌです。青森県弘前産の摘果りんごの青々しい爽やかな香りとちょっとした渋みに着目し、コク深く爽やかな摘果りんご香るマドレーヌが完成しました。
本商品の販売を通して、摘果りんごという未利用の資源に隠された魅力を多くの方々に体感してもらい、環境問題や未利用資源の可能性を知るきっかけとなることを期待しています。
【販売概要】
<販売開始日> 2025年1月29日水曜日
<場所> GOOD NATURE STATION 1 階「 MARKET 」
GOOD NATURE STATION ONLINE(オンラインショップ)
<販売商品> 日本茶に合う摘果りんごのマドレーヌ
<容 量> 3個
<価格> 972円(税込み)
【参考】
<藤岡章子教授プロフィール>
龍谷大学経営学部教授。博士(経済学)。京都市出身。専門はマーケティング、事業システム戦略。地域や企業と連携した商品開発やプランディングプロジェクトを多数手がける。2000年、京都大学大学院経済学研究科組織経営分析修了。龍谷大学経営学部専任講師、准教授を経て2015年より現職。2004、2017年ストックホルム大学ビジネススクール招聘研究員
以下から藤岡教授の研究やゼミの活動をご覧いただけます。
● ポッドキャスト「ReTACTION Radio~知とビジネスと仏教の交差点~」
#04 実は北欧が最先端。現場から学ぶ「マーケティング」とは
● 藤岡ゼミ生へのインタビュー記事
「ぶどう山椒」の新たな価値を創出し、未来へとつなぐ――龍谷大学経営学部商学科の実践的な学び
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